ポーランド訪問記(29)クラコフ最後の夜
(スケッチ旅行)
2001年6月16日(土)~6月25日(月)
2001年6月22日(金) 第7日目. クラコフ5日目.
夕方,ホテルの自室に戻ると,同行のHさんから電話がある.S先生の発案で,クラコフ最後の夕食は皆で一緒に摂ることになる.
18時50分に集合場所のホテルのロビーへ降りる.Hさんが『地球の歩き方』やロビーにおいてある観光案内を見ながら検討した結果,近くのレストラン「ポットアニオタミ(Pod Aniotami)」へ行くことになる.
ホテルを出て,中央広場の南端まで行き,そこから路地へ入る.十字路を通り過ぎてすぐ右側にポットアニオタミがある.
19時10分頃,ビルの地下にあるポットアニオタミに入る.石造りの店内は,なかなか風格がある.店内には,30歳代と思われる先客が1人居る.日本人の男性である.私達と同じように『地球の歩き方』を片手に持っている.この男性と型どおりの挨拶を交わす.
私達はお店の一番奥のテーブルに案内される.
テーブルの真ん中には,2本のローソクが柔らかな光を放っている.お店の天井はローソクの煤で黒ずんでいる.店内は何となく空気が淀んでいて息苦しい感じがする.
各自,自分の好みの料理を注文する.
過日,私が割り勘絶対拒否を宣言してからは,飲みもしないアルコール代を負担しなくて済むので,とても気分が楽である.ただ,過度にお飲みになる方と一緒だと,夕食にたっぷり2時間掛かってしまう.だから,せっかちな私には,やっぱり迷惑なのである.
私は,Kings’s Sushi kebab served with baked apple and horseradish(36.80ズロチ)とSpecialty of the house(11.10ズロチ)というスープを注文する.
スープはタマネギの味がする.スープの中に細切れの牛が3片ほど入っている.まあまあの味である.メインディッシュはサラダ菜の上に千切りキャベツ,ミニトマト,焼きリンゴなどなどドッサリと乗っている.とても食べきれない量である.
ボーイがF先生のスープを,Nさんの奥さんが注文したスープと取り違えた.F先生が英語の堪能なNさんを経由してボーイにクレームをつける.暫くの間,このクレームでゴタゴタする.
側に座っている私は,何となく居心地が悪くて仕方がない.天井のあちこちをスケッチしながらその場を過ごす.
心中,早くこの店を出たいと思い続ける.
飲むほどに,酔うほどに,またまたF先生の愚痴話が出てくる.職場の不満がタラタラと際限ない.
「そんなに不満ならば辞めればいいのに・・愚痴もいい加減にして・・」
と危うく口に出そうになる.
大体,全く無関係な私たちに,愚痴って何の得があるんだろうか.
21時頃,長い夕食もやっとけりが付き,お店を出る.
アルコールを嗜まない私の夕食代は43.40ズロチだった.それでも,貧乏旅の私には,やはり割高な夕食になってしまった.
NさんとHさん夫妻は,これから広場近くのナントカというお店へ行って,ジャズを聞くという.
私は,もう,眠くて仕方がない.そのままホテルへ戻り,歯を磨いただけで,シャワーも浴びずに,ベッドに潜り込む.
こうして,クラコフ最後の夜は終わった.
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6月22日の支出
※貧乏旅にしては,お金を使い過ぎたと反省する.
チップ代 2.00(ズロチ)
バス代 2.00
岩塩採掘場跡入場料 29.00
カメラ持ち込み代 8.00
ペプシコーラ代 3.50
バス代 2.00
昼食代 9:00
サラダ代 3.50
ヴァベル城入場料 3:00
夕食代 43.40
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合計 105.4(ズロチ)
(約4.800円)
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(つづく)
「ポーランド訪問記」の前回の記事
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[編集後記]
2011年9月17日(土)
五十三次洛遊会の中山道六十九次第2日目.
今日はJR日出塩駅から歩き出して,贄川宿,奈良井宿,薮原宿を経て,JR薮原駅まで歩く.その後,列車で塩尻宿まで戻り,連泊する.
(愚痴おわり)