<峠の茶屋からの眺望>
初秋の鎌倉:深山幽谷の散策路
(十王岩グループ有志)
2008年9月9日(火)
※この所,ペルー周遊記を集中的に掲載していました.
この辺りで,貯まっている他の記事を挿入します.
■素晴らしい天気
今日は,この所経験したことのないような,初秋らしい好天気である.こんなに天気が良くなるんだったら,丹沢に出掛ければ良かったなと後悔するが,後の祭り.それならば,一刻も早く,日課業務をこなし,すぐにでも鎌倉天園辺りを一回りしようと決める.ただ,一人で天園を一回りも良いが,誰か気心の知れた仲間と廻る方がもっと良い.
私は直ぐに十王岩グループの仙人に,携帯メールで,
「今日のご予定は・・・,お暇でしたら,これから鎌倉の天園辺り,一回りしませんか?」
で連絡する.すぐに,仙人から,
「・・・ご一緒しましょう」
という返信がある.
そういえば,ペルーへご一緒した某さんと,暫く歩いていないので,「これから鎌倉に出てこないか」とメールでお誘いしたが,用事があるとのことで,残念.
■鎌倉駅西口から歩き出す
私は,雑用を放り出して,10時過ぎに鎌倉駅西口まで出る.
今日は天気がよいので,何時もより沢山の観光客が出てきているようである.西口前の広場は,どこかの「歩け歩け協会」の催しに集まった100人以上の年輩者で溢れかえっている.主宰者が何か号令を掛けているようだが,末端まではなかなか届かないようである.圧倒的に1人参加の男性老人が多いように見受けられる.
特段,避ける訳ではないが,この大集団とは会わないマル秘のルートを選んで,散策しようと,心に決めて,10時07分頃,鎌倉駅西口を歩き出す.
<鎌倉駅西口広場は「歩け歩け協会」の人達で占拠(?)>
■仙人と落ち合う
浄明寺に住む仙人とは,西御門で落ち合うことになっている.
私は鎌倉駅表口から,大急ぎで若宮大路を経由して,10時20分に鶴岡八幡宮の境内に入る.今日の八幡宮は,観光客が疎らで,随分と空いている.境内の流鏑馬道は,近々行われる流鏑馬のために,地ならしと杭打ちがされている.
境内を大急ぎで通り過ぎて,10時31分に,横浜国大附属小学校グラウンド脇の東御門で,仙人と落ち会う.2人とも特段何処へ行きたいという宛もない.
「・・・ところで,何処を廻りましょうか・・・」
と迷った末,それでは西御門の尾根を経由して,天園ハイキングコースまで,とりあえず行きましょう.そこから先は,成り行きで決めましょうと決める.
<人影まばらな鶴岡八幡宮> <流鏑馬の準備>
■西御門から山道に入る
西御門から,住宅地を通って,鎌倉市立第二中学校(以下二中)に到着する.中学校の入口近くから,急坂を登って,西御門の尾根に取り付く.尾根には樹木が鬱蒼と繁茂している.濃い緑の木陰に入ると,随分と涼しい.二中の生徒が取り付けたと思われる樹木名が書かれている看板を眺めながら,尾根筋に沿って北上する.
(注)入口が閉まっているときは,インターホーンで係員の承認を得てから,
門を開けて,校内に入る.
<急坂の上り下りが続く>
<所々に説明版が取り付けられている:これらを読みながら歩くのはとても楽しい>
■西御門から回春院に至る道と交差する
やがて尾根道は二手に分岐する.進行方向右手の道を北に向かって進む.やがて,ヤセ尾根が連続するようになる.細かいアップダウンが連続する.落差はそれ程ないが,尾根が痩せている上に,傾斜が急である.崖沿いの狭いトラバース道を進むと,夏草が繁茂する藪こぎ道になる.
この道を更に辿ると,緩やかな下り傾斜になり,西御門の住宅地から建長寺回春院に抜ける小径と交差する.つい最近までは,ここから先は柵が作られていて,通行止めになっていた.今は,この柵も撤去されていて,自由に通行できるようになっている.
<断崖のトラバース道> <やがて藪道になる>
■十王岩付近で天園ハイキングコースへ合流
通れるようになった道を,そのまま直進する.やや急な階段を登ると,三方を崖に囲まれた広場に出る.この崖と崖の上には,ヤグラ群がある.その中には素晴らしい線彫り像があるようだが,素人の私達は近付かないで通過する.
やがて,朱垂木ヤグラの近くに達する.辺りは夏草がビッシリと繁茂している.そのまま登り詰めて,11時19分に天園ハイキングコースに合流する.
大分涼しくなったとはいえ,まだ,残暑が続く.そのために,天園ハイキングコースを歩いている人は,まだまだ少ない.
<回春院へ向かう十字路上の広場> <夏草に覆われた朱垂木ヤグラ>
■馬の背小径を経由して散在が池へ
天園ハイキングコースを百八ヤグラの方に向かう.
11時26分,百八ヤグラ脇の十字路に到着する.
「・・・どっちへ行きますか・・?」
と,ここで迷う.
たまには散在が池(鎌倉湖ともいう)まで足を伸ばして,湖畔のベンチで,少々遅い昼食にしようということになる.
十字路から今泉住宅地に降りる.ここの住宅地も高齢化が進んでいるためか,住宅地全体に人の気配がほとんどない.
<馬の背小径から散在が池が見え出す>
■老人の集団とすれ違う
住宅地を抜けて,散在が池森林公園入口に到着する.
私達は,少々嶮しい山道の馬の背小径を経由して,湖畔に向かう.小さなアップダウンを繰り返していると,やがて進行方向右手下に,木の間を透して,散在が池の湖面が見え始める.
この辺りから,急な下り坂になる.坂道を下って,もうすぐ湖畔に到着する頃,カメラを持った老人の集団が登ってくる.ほんの一寸登っただけで,全員が,ハアハア言っている.
「・・・この先,まだ坂道が続くんですか・・?」
と私に聞いてくる.
「まだ,まだ,坂道が続きますよ」
と正直に答えるしかない.
年を取るにつれて,体力が少しずつ減退するのはやむを得ないが,この程度の坂道は平気で登れる程度の体力だけは温存したいなとつくづく思う.
<散在が池湖畔には沢山の観光客> <散在が池>
■散在が池湖畔で昼食
11時52分,散在が池湖畔に到着する.予想に反して,沢山の観光客がベンチで休憩を取っている.カメラ好きのグループが大半らしい.
私達も空いているベンチに腰掛けて,やや遅い昼食を摂る.
暫くすると,幼稚園か保育園の幼児達が小さなリュックを背負って,馬の背小径の方へ向かっていく.幼児達があまりに可愛いので,数枚の写真を撮らせて貰う.
<可愛い子ども達が馬の背小径を登っていく>
■鎌倉の最高峰大平山
12時30分,湖畔を出発.のんびり小径を経由して,再び,天園ハイキングコースに戻る.そのまま瑞泉寺方面にノンビリと歩き続ける.
13時26分に,鎌倉の最高峰,大平山山頂(標高159m)に到着する.何時も何人かの観光客が居る広場だが,今日は誰も居ない.
<大平山山頂からの眺望:広場には誰も居ない>
■天園の峠の茶屋
そのまま広場を通過して,13時35分頃,峠の茶屋に到着する.一般客は誰も居ないが,ご常連が数名,何時もの席に屯している.その中のEさんが,目ざとく私達を見付けて,「お出で,お出で」と手招きする.成り行きで,隣の席に座る.すぐに,蜜柑,パン,タケノコの煮物などを頂戴する.何もお裾分けをするものを持ってこなかった私は大いに恐縮をする.
「・・・この間よう,・・・矢倉岳に登ったけど,厳しかったな~ぁ・・・」
とEさんが山の話をする.
話は,次々に別の話題になる.ついには宝くじのことにも話題が飛ぶ.
話を伺いながら,この人達,本当に良い仲間だなと羨ましくなる.
傍らでおとなしくしているお馴染みの犬が居る.犬を撫でると,手入れが行き届いていて,毛並みがツルツルとしている.早速,可愛い犬の写真を,何枚か撮るが,動き回るので,なかなかナイスショットとはならない.
<ご常連と犬が集うご常連>
<可愛い犬:なかなかカメラを見てくれない>
■鎌倉市役所前に大急ぎ
14時15分,ご常連の皆様より,一足先に峠の茶屋をお暇する.
獅子舞東尾根にある東電道を辿って,獅子舞の入口近くに下山する.下界の住宅地に入ると,いくら初秋とはいえ,随分と蒸し暑い.
絵柄天神,頼朝の墓近くを通る道を辿って,清泉小学校の脇を通過する.時計を見ると,急げば鎌倉市役所前15時30分発のバスに間に合いそうである.そこで,仙人とお別れして,大急ぎで歩き出す.
15時07分に鶴岡八幡宮に到着,若宮大路と小町通を通って,15時15分に鎌倉駅表口に到着する.そのまま裏口に回って,15時19分にバス停鎌倉市役所前に到着する.
[ラップタイム]
10:08 鎌倉駅西口歩き出し
10:20 鶴岡八幡宮
10:31 西御門(仙人と合流)
10:37 第2中学正門前
11:19 回春院十字路
11;14 朱垂木ヤグラ
11:19 十王岩分岐
11:26 百八ヤグラ脇十字路(馬の背小径経由)
11:52 散在が池(12:33まで昼食)(のんびり小径経由)
12:57 百八ヤグラ脇十字路
13:26 大平山山頂(159m)
13:35 峠の茶屋(14:15まで休憩)(東電道)
14:32 獅子舞
14:38 獅子舞登山口
14:52 鎌倉宮
15:07 鶴岡八幡宮
15:09 若宮大路
15:15 鎌倉駅表口
15:19 鎌倉市役所前
[散策記録]
■水平歩行距離 9.7km
■累積登攀下降高度 349m
■所要時間(休憩時間を含む)
鎌倉駅西口発 10:08
〃 着 15:19
(所要時間) 5時間11分(5.18h)
歩行速度 9.7km/5.18h=1.89km/h
(おわり)
前回の「鎌倉あれこれ」の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1fcc6619730865c7a92d3a1de0eb24a6
次回の「鎌倉あれこれ」の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b6edf63fa472d8a949e6b4f48c0a13cd
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