のんびり六甲山縦走旅(4)

               のんびり六甲山縦走旅(4)
               ＜第１日目：その３＞
               （湘南カラビナ隊）
             2006年12月1日（金）～3日（日）

第１日目　12月1日（金）その３　晴

■馬の背から東山へ
　馬の背の景観を楽しんだ私達は，13時32分に東山に到着する。ここからは，先ほど通過した馬の背の全景がとても良く見える。尾根伝いの道を辿ると，253m峰で三叉路にぶつかる。ここで進路を西北西の方向へ大きく曲がって先へ進む。再び急坂を下って，また，住宅地にでる。
　地下鉄妙法寺駅へ向かう道を見送って，先へ進む。やがて自動車道路を横切って，妙法寺小学校付近の住宅地を進む。住宅地の中は，エリアマップだけでは，なかなか分かりにくい。事前調査をしているＧＬ代行の消防署員氏の後を，ひたすら付いていくしかない。素敵な市街地の中を進む。
　道すがら，ふと民家の２階を見上げると，窓枠のわずかな隙間にネコが入り込んで，気持ちよさそうに日向ぼっこをしている。余りに気持ちよさそうなので，思わず写真を撮ってしまう。

　　　　　　　　　　　　＜窓際のネコ＞
　住宅地の道路を，さらに東北に進むと，全山縦走路を示す標識が建っている。そこをヒョコンと曲がる感じで，細い道に入る。さらに進むと，急な下り階段になる。目の前には高速道路が横切っている。その高速道路の下まで続いている。その先はどうなっているのだろうかと，半ば心配しながら階段を下る。高速道路の下を通過すると，再び階段の上下がある。ややこしい階段を上り下りして，高速道路を渡り終えると，行く手の右側はフェンス越に畑，左側は灌木に被われた田舎道になる。だらだらと田舎道を登り，14時21分に，野路山公園に到着する。1000平方メートルほどの空き地の右半分がテニスコート，左半分が空き地になっている。公園の廻りには，登り坂になっていて，民家がチラホラみえる。
　私達は，公園のベンチや入り口付近の適当な場所に座り込んで，暫く休憩を取り，食べ物を摂る。マダムビアンコが，柿を配る。甘くて美味しい。スケルトンさんのミカンも美味しい。柔らかな初冬の日差しが射し込んでくる。風もなく，とても心地よい。

■高取山へ到着
　14時33分に野路山公園を出発する。すぐに落葉樹林帯の坂道を登る。結構な急坂を登り詰める。このあたりの参道は，良く踏み込まれていて，訪れる人が多そうである。スケルトンさんと私が，だんだんと先へ出てしまう。急坂を登り詰めて，14時54分に荒熊神社(160m)に到着する。境内で暫く休憩して，降着の同行者を待つ。15時52分，荒神神社を出発する。立派な赤い鳥居が沢山並んでいる。鳥居を潜りながら，参道を進む。尾根沿いの道は視界が開けていて，大変気持ちがよい。
　15時07分に，長い石段の麓に到着する。100段ほどの急傾斜の石段である。石段を登り詰めると，春日大神の社殿に到着する(15時08分)。社殿の前の小さなテラスこから見下ろす神戸の風景が素晴らしい。

　　　　　　　　　　　＜高取山からの眺望＞
　一同，暫くの間，鳥瞰に見入っている。ふと，横を見ると，狭い登り階段があるのに気が付く。私は仲間が神戸鳥瞰に見入っている間に，この階段を登ってみる。40～50段ばかり階段を登り詰めると，かなり大きな石造りの祠がある。その祠から，ほんの数10メートル先が高取山山頂(328m)になっている。

■ビジネスホテルイリフネへ
　15時17分，高取山を出発する。ここからは，細い道だが良く整備された遊歩道が続く。歩きやすい。下り坂をドンドンと下る。15時36分に舗装道路に出る。ここからは市街地である。
　市街地の急坂を登る。これが結構辛い。先頭を行くフクロウがヤケに速い。少々息切れしそうになるが，惰性でフクロウに付いていく。ガードを潜り，さらに急な登り坂を登り続ける。坂の上から数名の小学生が下ってくる。先頭を行くフクロウが，
　「ひよどり駅は，こっちで良いの・・・・？」
と小学生に聞く。
　「もう少し登ったところを左へ曲がるとすぐだよ・・・」
と教えてくれる。
　私達は教えられたとおり，「コ」の字形の道順を辿る。フクロウだけが，住宅地の路地に入る。結局は，フクロウが入った路地が，駅へのショートカットであった。
　16時10分に「ひよどり」駅に到着する。上り線と下り線に別々改札口がある。無人駅である。
　「ひよどり」駅16時14分発新開地行の電車に乗車する。16時37分に新開地へ到着，高速鉄道に乗り換えて「高速神戸」駅へ。ここで再び阪神電車に乗り換えて，16時52分に「岩屋」駅に到着する。
　駅から坂道を少し下って，16時58分に今夜からの宿泊地，ビジネスホテルイリフネに到着する。

■ロイヤルホストで夕食
　ホテルにチェックインしてから暫くの間，各自部屋で自由時間を楽しむ。宿泊料が安いホテルだが，バスもテレビも完備している。山小屋に比較したら，まるで天国である。私は早速風呂に入って，今日の疲れを癒す。
　18時00分にロビーへ集合する。そして，ホテル近くのロイヤルホストで夕食を摂る。

　　　　　　　　　　＜ロイヤルホストでの夕食＞
　20時30分に就寝。長い１日が終わる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）