のんびり六甲山縦走旅(3)
<第1日目:その2>
(湘南カラビナ隊)
2006年12月1日(金)~3日(日)
第1日目 12月1日(金)その2 晴
■須磨アルプスを行く
全山縦走の起点であるロープウェー鉢伏山山頂駅を出発した私達は,坂道を少し登り,11時10分に鉢伏山(248m)を通過する。この辺りは須磨アルプスと呼ばれている。眼下に須磨の海岸線が続いているのが見下ろせる。ノンビリとした尾根道歩きが続く。いくつかの分岐があるが尾根道を外さずに北東の方向に進む。
11時23分に鉄拐山(234m)の山頂に到着する。山頂は深い樹林の中にある。ここで,1分だけ経ち休憩を取り,すぐに先へ進む。相変わらず尾根伝いの道である。小さな上り下りが連続する。そして,11時38分,おらが茶屋手前の広場に到着する。広場の周辺にはベンチが設置されている。この辺りは海岸埋め立てで切り崩されてできた広場のようである。柔らかな初冬の日差しが射し込んでいる。風もなく眺めも良いので,ここで昼食を摂ることにする。
気分が良いので,食が進む。用意していた昼食を,瞬く間に全部食べ尽くしてしまいそうである。広場の向こうに「おらが茶屋」の建物が見える。何か食べ物があったら買い足したいなと思った私は,皆より一足先に,「おらが茶屋」へ行ってみる。コンクリート3階建ての建物である。2階はレストランになっている。残念ながら土日曜日にしか営業していないようである。自動販売機も動いていない。仕方なく屋上の展望台に上ってみる。ここからの眺望は一段と素晴らしい。瀬戸内海が冬日を反射させて光っている。その内に,広場からこちらへ向かって歩いている仲間の姿が見えてくる。
<おらが茶屋屋上からの眺望>
■スーパー「ピーコック」で買い物
11時55分に「おらが茶屋」を出発する。
やがて,眼下に大きな住宅が見える場所に到着する。ここから,急で狭い階段が住宅地まで続いているようである。そして,住宅地の向こうには,これから登る栂尾山(274m)が聳えている。一旦,住宅地まで下って,また,あの山を登り返すのかと思うとウンザリする。
気を取り直して,狭い階段を降りる。降りながら「勿体ないな」と思い続ける。ガタ,ガタと厭になるほど下って,住宅街に入る。羨ましくなるほどの清潔感溢れる素晴らしい住宅地である。広い道路の両側には何軒かの店が並んでいる。進行方向右側にある「ピーコック」というスーパーマーケットに衝動的に入ってみる。関東のスーパーとはひと味違う品揃えが新鮮である。
店の中を一回りする。出口付近で,大きな柿が5~6個入った袋が目に付く。美味しそうである。持ち歩くのには,少々重いので躊躇したが,結局食い意地には逆らえずに購入する。廻りを見ると,何人かの仲間が買い物をしている。
12時09分に「ピーコック」を出発する。暫くの間は,住宅地の中を歩く。
住宅地のはずれの谷間に自動車道路が南北に走っている。自動車道路の上に架かる歩道橋渡り,隣の山の斜面に取り付く。暫くの間,斜面を北の方向にトラバースする。進行方向左側には,今通過した住宅地が見渡せる。やがて,北西の斜面を登り始める。また,厭になるほど長い階段が続く。もう階段が終わりかと思うと,さらに先に急な登りが続く。
「まだかな,まだかな・・・」
と思いながら登り続ける。
<長い階段を登り続ける>
そして,最後に左折して急斜面を登ると,目の前に木造の展望台が建っている。ここが栂尾山山頂(274m)である。こんもりとした落葉樹林帯の中に山頂がある。展望台に登ると,眼下に神戸市内と大阪湾の眺望が開けている。
■栂尾山から横尾山へ
12時35分,栂尾山を出発する。
次の横尾山まで,東側の斜面沿いトラバース道が,尾根に平行して,ほぼ北の方向に延びている。辺りは風化した花崗岩でできているために,路面はザラザラとした砂礫である。ときどき急な上り下りがあるが,道幅は広く,とても歩きやすい。
<栂尾山山頂の展望台>
12時51分に横尾山山頂(312m)に到着する。山頂は砂礫が露出した小さな空き地になっている。その片隅に山頂を示す標識と,三角点が設置されている。私達は横尾山の山頂で,10分ほど休憩を取る。そして,13時01分,横尾山を出発する。
■素晴らしい風景の馬の背
登山道は,横尾山頂から直角に曲がり,東側に延びる尾根伝いに進む。「これより先は崩落地帯になるので歩行注意」と書いた案内板の前を通過する。やがて,ザレた九十九折りの急坂を下り始める。そして,鞍部に近くに達したとき,目の前に素晴らしい光景が広がる。急角度に落ち込んだ鞍部から先は,崩落でできた断崖が聳えている。風化した花崗岩特有の白茶色のザレ岩が積み重なるように聳えている。ここが有名な馬の背である。私は,
「素晴らしい風景ですね・・・ゆっくり写真を撮りましょう」
と後の仲間に合図する。
<馬の背の急坂を下る>
急な階段を下りきると鞍部になる。鞍部の両側のザレた斜面は,鋭く落ち込んでいる。狭いヤセ尾根を注意しながら渡りきる。すぐに岩の間を登る急坂になる。急坂を登りきると小さな岩頭の上に出る。ここから,今来た道を振り返ると,累々と重なる花崗岩がもの凄い迫力で見える。この岩頭で,風景鑑賞のために,5分ほど休憩を取る。
馬の背を通過すると,小さな上り下りが続く稜線沿いの登山道となる。この登山道を辿って,13時32分に東山に到着する。ここで,3分ほど経ち休憩をとった後,急坂を下り始める。 (つづく)
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