中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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のんびり六甲山縦走旅(6)

2006年12月09日 09時59分49秒 | 南アルプス・西日本

         のんびり六甲山縦走旅(6)
          <第2日目:その2>
          (湘南カラビナ隊)
     2006年12月1日(金)~3日(日) 第2日目

12月2日(土)その2
 晴一時霙後曇

■鍋蓋山に到着
 8時55分に菊水山を出発する。北北東に延びる尾根筋のトラバース道が続く。小さな上り下りが続く。ときどきザレた岩肌を通過する。少しばかり痩せた尾根も出てくる。進行方向正面右手に,これから登る鍋蓋山(486m)がこんもりと見えている。やがて下り坂になる。かなり急でザレた坂道である。私達の足並みがほぼ揃っているので,ドンドンと下ることができる。急坂を下りきると,木々の間から,立派な吊り橋が見え始める。天王川の吊り橋である。

           <鍋蓋山全景>
 9時21分,長さは50メートルほどもあるだろうか,天王橋を渡りきる。そこから,いきなり急な登り坂が始まる。菊水山を登るときにパーティの先頭付近にいた私は,今度は自重して一番後に廻る。先頭が誰か分からないが,多分,ドッジさんだろうか。ノンビリとしたテンポでユックリと登り続ける。登りながら汗をかくこともなく,至って快調である。最初の坂を登りきると送電線がある。そこで登山道は大きく北東に向きを変える。さらに数10メートル登り続けると2番目の送電線を潜る。この辺りから坂の勾配が緩くなる。そして,小さな露岩帯を通過する。
 なだらかな登り道を登り切って,9時50分に鍋蓋山山頂に到着する。山頂は木立に囲まれた小さな空間である。見通しは殆どない。山頂を示す指導標が1本建っている。念のためこの指導標の脇に立って写真を撮って貰う。

■大龍寺に到着
 10時01分に鍋蓋山山頂を出発する。尾根伝いに北東の方向へ暫く進む。牛の首方面への道と分岐して東北東に進路が変わる。多少ザレた長い下り坂を下り続ける。鞍部を通過して,数10メートル登り返した後,再び下り坂となる。北方にある再度公園からの再度越えの道と合流する。この辺りから尾根を外れて谷間を下る。そして,広い石段を下り終えて,10時26分に大龍寺境内に入る。

             <大龍寺境内>
 前方に,大龍寺の大きな朱色の山門が見えてくる。山門の下で,神戸製鋼六甲全山縦走大会のチェックポイントが設置されている。3人の若い社員が応対している。ドッジさんが,
 「私達,横浜の神戸製鋼社員ですよ・・・」
と冗談を言う。それを聞いた社員は,
 「どうぞ,どうぞ」
と笑いながら,私達にもお茶を振る舞ってくれる。有り難い。
 私達はお茶を頂きながら,暫くの間,休憩を取る。
 10時31分に大龍寺山門を出発する。この辺りから一般の観光客が沢山見える。やや急な坂を下りると再度公園に向かう自動車道路と交差する。ここから再度東谷に沿って下る。谷の両側の紅葉が見頃である。

         <素晴らしい谷間の紅葉>
 
20分ほど下ると,再び登り坂になる。この登り坂を少し登って,10時53分に市ヶ原桜茶屋に到着する。沢山の観光客や登山客が休憩を取っている。茶屋の周辺は素晴らしい紅葉である。

■鞍部で昼食
 10時57分,市ヶ原桜茶屋を出発する。暫く進むとかなり急な登り坂になる。
 途中の民家の庭先で,1匹の野生のイノシシがうろついている。私達が近くを通っても,一向に気にしていない。

            <民家の庭先でうろつくイノシシ>

 登り坂はドッジさんの遅いテンポに合わせて,ユックリと登り続ける。ユックリとしたテンポにイライラしていたフクロウは,途中で先へ飛びだしてしまう。そのまま先へドンドンと進むので,瞬く間に見えなくなってしまう。残りのメンバーは,ドッジさんのテンポで登り続ける。やがて尾根に出る。ここから200メートルほど,なだらかな尾根道が続き,11時25分,小ピークに到着する。
 「そろそろお昼にしようか・・・」
と誰からともなく提案がある。
 この小ピークには昼食を摂るのに適当な広場はあるが,冷たい風が吹き抜けて,何とも落ち着かない。天気が下り坂のようである。上空はいつの間にか厚い雲に被われている。仕方なくそのまま小ピークを下り,12時16分に鞍部に到着する。鞍部は森林に被われていて,冷たい風もいくらか弱い。

■霙が降り出す
 昼食を終えて,12時28分に歩き始める。急坂になる。地図を見ると,この坂は稲妻坂というらしい。結構長い坂が連続する。355mピークを過ぎると,ちょっとの間,なだらかな尾根道が続き,再び急坂になる。天狗道というらしい。雲行きが怪しくなり,ポツポツと霙が降り出す。すぐ止むだろうと多寡を括っていたが,雨足は強くなるばかりである。仕方なく坂の途中で雨具を引っ張り出して着用する。雨具を着た途端に歩くのが厭になる。
 もう周囲の風景を楽しむのも億劫になる。ただひたすらに足下を見ながら登り続ける。やがて広々とした尾根に出る。ここが摩耶山かと思うが,なかなか指導標が見当たらない。進行方向右手に大きな建物が見えるが,何の建物か調べる気にもならない。 さらに先へ進むと,大きな広場に出る。広場の先には大きな吾妻屋が建っている。

            <摩耶山山頂>
 雹雨を避けるために吾妻屋に飛び込む。数10人の先客が雨宿りをしている。今日の予定は,まだ数キロ先の六甲山まで歩くことになっている。しかし,この雨の中を歩く気にはならない。暫くの間,雨足が弱まるのを待ったが,雨で意気消沈してしまった私達は,もうこの先を歩く気にはなれない。今日はここで山歩きを中止して,ホテルへ戻ろうということになる。
 「ここからの眺望は素晴らしいんだが・・・残念!」
と,GL代行がこぼす。


■ビジネスホテルイリフネに帰着
 吾妻屋から少し離れたところにある「まやロープウェー」の「星のえき」へ移動する。

          <ロープウェー「道のえき」>
 そして,13時35分発のロープウェーに乗車する。かなり急勾配の坂を下り,13時41分に「虹のえき」に到着する。13時51分発の「まやケーブル」に乗り換える。13時56分に下の駅に到着する。そのまま,神戸市内を海の方向に適当に下っていく。途中,どこをどう通ったのか分からないが,住宅地の中を,ひたすら海の方に歩いていくと,大きな道路に突き当たる。大きな道路を西の方向に曲がる。地図によると,近くに王子公園があるようである。JRなだ駅付近から南へ下ると,何となく見覚えのあるところに出る。「いわや」駅前である。
 14時40分に,ビジネスホテルイリフネに到着する。
 暫くは風呂に入ったり昼寝をしたりでノンビリとした時間を過ごす。17時丁度に,一同,ロビーに集合して,駅前のコンビニへ行き,明日の行動食を調達する。その後,ホテル近くのロイヤルホストで夕食を楽しむ。
 21時30分に就寝。
                  (つづく)



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