<散在が池の「せせらぎ小径」>
鎌倉:散在が池・念仏道・大長寺周遊
(山旅スクール5期「鎌倉トレッキング会」)
(第1回)
2009年12月27日(日)
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今日は,過日行われた山旅スクール5期同窓会で,発足が決まった「鎌倉トレッキングの会」の第1回目の山行(トレッキング?)の当日である.最初の1年間は,私こと,FHが企画,実施することになっている.
昨夜になってから,バタバタとしながら,トレッキングルートを12000分の1の地図に書き込む.
「・・・まだ,(病み上がりで)あまり歩けませんよ・・」
という方も居られる.そこで,ルート上,どこでギブアップしても,30分以内に必ず最寄りのバス停に出られるようなルートでなければ困る.それに,参加者の圧倒的多数が女性であることを考慮して,ルート上に適宜トイレがあることも前提条件になる.
そんなことを考慮して,鎌倉駅から歩きだして,大塔宮,散在が池,皆城山,天園,獅子舞を経由して鎌倉駅まで戻るコースを設定した.そして,山の中を歩きたいという要望があった場合に備えて,皆城山手前から,横浜市と鎌倉市の市境尾根に沿う念仏路を辿って,鎌倉市岩瀬にある大長寺に抜けるコースを設定した.
結局は,参加者の意向に添って,大長寺に出る山道のコースを歩いた.
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<ルートマップ>
※図中の水平歩行距離および累積標高の値は誤りです.
下のプロフィールマップに記載した値が正確です.
<プロフィールマップ>
水平歩行距離:8.6km
累積登攀高度:280m
累積下降高度:278m
■鎌倉駅を出発
今日の参加者は8名.一般の方も見に来られる可能性のあるブログに本名を記述することはできないので,源氏名で参加者のお名前を列挙する(ご推察下さい).
ホッシーさん,モンキーの天敵さん,あちこち痛子さん,上品でチャキチャキDさん,ノシイカさん,ちょっと細めのNさん,鎌倉で出会うmakoさん,フラワーヒル(以上8名).
鎌倉駅,10時集合.電車の中でお喋りしていて逗子まで行ったお二人を待って,10時07分,鎌倉駅前を歩き出す.
■源頼朝墓・大倉山ヤグラ群
小町通をまともに通ると,女性群がブティックや洋品店で引っかかってしまうので,わざと裏道を選んで,鶴岡八幡宮に到着する.境内には屋台の場所を示す白線が至る所に引かれている.年末年始の準備に大わらわな様子が伺える.
清泉小学校の脇の道を北に進んで源頼朝の墓を詣でる.ここで10分ほど休憩を取る.
つづいて山沿いに,大倉山ヤグラ群を見学する.ここで時々お会いする学者先生は,今日もヤグラの掃除をして居られる.この大先生の前で,私ごときが皆さんにあれこれと説明するのも憚られるので,小声で,
「ここが大江広元の墓ですよ・・・」
と呟くように説明して,すぐに長い石段を下りる.
<源頼朝墓>
■季節外れの紅葉
大倉山ヤグラ群周辺は,紅葉した木が沢山残っている.昼近くの高い日射しを浴びた紅葉は実に綺麗.ここで何枚かの写真をデジカメに収める.
<大倉山の紅葉>
<大倉山ヤグラ群:大江広元墓への階段>
■覚園寺登山口から山道に入る
法華堂跡に残る三浦ヤグラの前で,一息入れて,山沿いの路地を経由して東御門へ抜ける.途中.荏柄天神社にも立ち寄りたかったが,ますます予定が遅れるので,ここはパス.
鎌倉宮でトイレ休憩.
覚園寺登山口から山道に入る.
最近,大雨が降らないためか,途中,何時も泥んこになっている場所も,今日は良く乾いているので,歩きやすい.
<鎌倉宮>
■百八ヤグラ群
天園ハイキングコースとの交差点から100メートばかり手前で,百八ヤグラに入る.ここで,詳しく記述することは避けるが,何層かのヤグラを,そっと拝見して,鷲峯山山頂(標高127m)に登る.
山頂には,明治36年に建立された小さなお社がある.第1層目のヤグラを拝見して,百八ヤグラ脇の天園ハイキングコースとの合流点に出る.
<ヤグラ>
<鷲峯山山頂>
■散在が池(鎌倉湖)
天園ハイキングコースを横切って階段を下り,今泉台の原っぱに出る.ここで昼食にしようかとも思ったが,多少,遅くなっても散在が池の湖畔で食事をしたいという意見が多いので,そのままパス.
住宅地を抜けて散在が池森林公園の入口に到着する.
ここから,のんびり小径(距離800m)を経由して,散在が池湖畔に出る.
途中の森林には,綺麗に紅葉した樹木が残っている.
湖畔のベンチに座り込んで昼食.家庭の主婦が多いので,沢山のネーベンが,次から次へと出てくる.
「こりゃ~・・良いぞ!」
食いしん坊の私は,沽券に関わるので,声には出さないが,心の中で万歳を叫んでいる.
昼食後,せせらぎ小径を経由して,森林公園から鎌倉湖畔通りに出る.
<のんびり小径の紅葉>
<散在が池(鎌倉湖)>
<打ち出の小槌のように次から次にネーベンが出てくる>
<せせらぎ小径の断崖:いわたばこの群生>
■市境尾根を行く
お喋りをしながらの昼食は意外に時間が掛かる.これでは,予定していたコースを廻っていたら,日の短い今の季節では,暗くなってしまう.
「折角,鎌倉へ出てきたのだから山道を歩きたい・・・」
という方のご意見に乗って,念仏路を経由して,岩瀬の大長寺へ抜けることにする.
バス停今泉不動から,北に向かう小さな尾根沿いの山道を登る.途中やや急な登り勾配を抜けると,尾根沿いの道とトラバース道に分岐する.尾根沿いの道を進むと,皆城山に達する.
当初,皆城山へ行くつもりだったが,予定を変更して,トラバース道を進む.やがて,この道も鎌倉市と横浜市の市境に沿う尾根道になる.
この道は,市販されている一般向けの鎌倉案内書には,絶対に載っていないが,良く整備されていて,気持ちの良い散策路である.
途中,石柱が1本建っていて,ここが念仏を唱えながら歩いた巡礼道だったことを示している.
<念仏路の石柱>
■念仏路に入る
やがて市境沿いの道は,大船湘南団地という住宅街で中断される.この住宅地の俗称は大船湘南だが,正式には横浜市栄区公田町である.
住宅地の中を5分ほど歩いて,再び市境尾根に入る.先ほどの尾根の続きである.
尾根道に入ると,直ぐに道は二手に分かれる.尾根伝いに進むと,やがて大きな石塔が建っている山頂に到着する.ここからの住宅地の眺望が素晴らしい.私たちは景色を眺めながら,一息入れる.
<石塔「南無浅間大菩薩」>
<石塔のある山からの眺望>
■荒れた山道
休憩を取った後,先ほどの分岐まで往路を戻る.そして先ほどとは別のトラバース道を進む.ここから先,農道の分岐が沢山あって,何回ここを訪れても,必ずと言って良いほど,良く迷う.
今回も,ややこしい分岐で,ちょっと戸惑う.
大長寺裏山へ向かう道は,ほとんど通る人が居ないので,随分と荒れている.さらに進むと踏み跡も分からないような場所もある.
「尾根から外れないように歩いてください・・・右側は崖ですよ・・」
と一同に注意して進む.
距離は短いけれども,急な登り坂が2カ所ある.誰が取り付けたのか分からないが,太いロープが垂れ下がっている.
一同,さすがに登山学校の卒業生である.この怪しげなロープを使う人は誰も居ない.
やがて,緩やかな下り坂になる.ついこの間,ここを通ったときには,倒木が道を遮っていたが,今日はすっかり取り除かれている.
■大長寺で休憩
大長寺に近づくと,道は少し歩きやすくなる.たまには.この辺りの杉林を管理している方々が通るのだろう.
やがて,山道が終わって,一面に広がる畑の脇に出る.
草で覆われた道路らしいところを,そのまま下っていくと,大長寺墓地に到着する.直ぐ目の下に大長寺の境内が見えている.
墓地の上に空き地で,大腸の境内を眺めながら休憩.
またまた,奥様方のリュックから,いろいろな食べ物が出てくる.
<大長寺>
■鐘楼のある大寺院大長寺
大長寺の境内を通過する.
ついでながら,大長寺の山号は亀鏡山.1548年(天文17年),感誉存貞が開山.北条綱成の時代に建立された.養子の綱成は,自分の妻(つまり氏綱の娘)の菩提を弔うためにこの寺を建立したという.
4代目住職の時代に,徳川家康が直々この寺に来訪している(『鎌倉観光文化検定』教科書,p.100).
<大長寺のネコ>
■大船「サイゼリア」でお茶
まだ時間は早いが,寄り道せずに,大長寺から,大船駅へ向かう.
途中,元鎌倉三越のあったところに開店した「サイゼリア」に立ち寄って,1時間余りお茶.
お茶を飲みながら,雑談をしている内に,
「来春,正月に,大山へ登ろう・・・」
という話になる(趣味人倶楽部「山旅スクール」に開催案内掲載済).
<ラップタイム>
10:07 歩き出し
10:22 鶴岡八幡宮
10:40 源頼朝の墓(10:45まで見学)
10:50 大倉山ヤグラ群(10:55まで見学)
11:10 大塔宮(11:18までトイレ休憩)
11:23 覚園寺登山口
11:45 百八ヤグラ(12:15まで見学)
12:18 今泉台住宅地
12:45 散在が池(13:27まで昼食)
14:55 大長寺(15:20まで休憩)
15:41 イトーヨーカ堂(サイゼリア)(16:25まで懇談会)
16:41 大船駅(解散)
<ハイキング記録>
■水平歩行距離 12.7km
■累積登攀下降高度 403m
■所要時間(休憩時間込み)
鎌倉駅 発 10:07
大船 着 15:41
(所要時間) 4時間34分(4.57h)
水平歩行速度 12.7km/4.57h=2.78km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b21d00091a526ae45511fd8060696182
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/65c57b934d824c2fc1356f66a9e2be7c
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