中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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霜柱と紅葉が見事な丹沢:塔ノ岳(今年第58回目)

2008年12月09日 13時45分39秒 | 丹沢の山旅

                      <山麓の紅葉>

         霜柱と紅葉が見事な丹沢:塔ノ岳(第58回)
         (山旅スクール10期・Long tail氏他に同行)
           2008年12月7日(日)

■寒いな~ぁ・・・

 ここ数日,ハッキリしない天気が続いていたが,今日は快晴という予報である.
 今日は,かねてから約束のあった山旅スクール第10期のLong tailさん,ARENAオフミのメンバーIslandさんと,私の3人で,塔ノ岳を往復する予定である.
 いくら山好きの私でも,この頃のように,朝が遅くて,しかも寒いときに,真っ暗なうちから,家を出るのは,一寸した勇気が要る.出掛ける前の日の夜から,明日は出掛けるぞと,自分に言い聞かせていないと,そう簡単には出掛ける気にならない.
 何時ものように,真っ暗な中,5時10分に家を出る.全く人通りのない住宅地を,トボトボと最寄りの駅に向かう.私の体内に巣くっているニヒルなもう一人の私が,
 「お前,何も師走のこの時期に,セカセカと山に行っても,1円の収入にもならないんだろう.それだったら,暖かい家の中に隠っていればいいじゃないか・・・」
と私を攻め立てる.
 そう言われてみると,私は一体どうして,山へばかり行くのだろうか・・・しかも,同じ山ばかり登っていて,何が楽しいんだろう・・と,自分でも分からなくなる.
 まあ,それはともかく,今回で,今年になってから,58回目の塔ノ岳詣でとなる.

■電車が遅れる
 藤沢から小田急で渋沢に向かう.途中,相模大野で小田原行きの電車を乗り換える.
 何時もの日曜日と違って,今日はやけに電車が混雑している.それも妙な格好をした若い男女が沢山乗っている.さらに登山ではなさそうだが,単なるハイキングとも違う服装の人達も沢山乗っている.乗客の乗り降りに時間が掛かってしまったために,電車が数分遅延する.
 東海大学前と秦野で大多数の乗客が下車する.途端に車内は何時もの休日のようにノンビリとした雰囲気を取り戻す.何かイベントがあるらしい.
 少々遅れ気味の電車は,7時13分に渋沢駅に到着する.バスの発車時刻まで,ほんの2~3分しかない.同行の2人を待たせてはいけないと思って,大急ぎでバスの乗り場へ向かう.ところが,同行の2人も私と同じ電車に乗っていたらしく,私と同じように慌ててバス乗り場に駆け込んでくる.良かった!
 7時17分発のバスは,ほぼ満席である.日曜日にしては,立っている乗客が居ないだけ,何時もより登山客が少ないようである.
 登山の準備を終えて,7時43分に,大倉から歩き出す.今日はゆっくり歩くかわりに,できれば山頂まで,1ピッチで行こうということになる.

               <落葉のモミジ坂:沢山の登山客(8:30頃)>

■落葉のモミジ坂
 私は,歩始めて直ぐに,お二人にとっては,ちょっと歩く速度が速すぎるかなと思ったが,そのまま歩き続ける.上空には雲一つなく,空気は乾燥していて冷涼である.足許も良く乾いている.絶好の登山条件である.
 「今日の条件は最高だな・・一人で登ったら,2時間15分を切れるかも知れないな・・」
と心の中で思いながら,お二人の後に続く.
 8時07分に観音茶屋を通過する.歩き出してから,24分経っている.ここまで私一人の場合は,17~18分が標準である.歩き出しでは速かったが,すでに速度が少し落ちてきたなと心の中で思っている.つづいて,8時24分に見晴茶屋を通過する.日曜日なので,見晴茶屋も開店している.オーナーの男性が茶屋の前で,登山客を相手に頻りに何かを説明している.ここは,軽く会釈をしたまま通過する.
 きつい上りの階段を登り切って,モミジ坂に到着する.つい先日(12月3日)まで,この辺りの紅葉が実に綺麗だったが,今日は折角の紅葉がほとんど落ちてしまい,随分と寂しくなっている.どうやら 2日ほど前に吹き荒れた強風雨で吹き飛ばされてしまったようである.その代わりに,すっかり落葉した枝の間から,表尾根の山並みが,とても良く見えている.
 8時53分に駒止茶屋を通過する.大倉を歩き始めてから,1時間10分経過している.案外,良い線を行っているなと,お二人を見直す.この分だと,3時間を切るタイムで山頂に到着できるかもしれないなと予測する.
 今日は冷え込みがきついらしく,駒止茶屋付近でも霜柱が立っている.

                   <枯れ枝と富士山(9:10頃)>

■萱場平
 堀山の尾根に出る.今日も富士山がとても良く見えている.つい先日まで,前景に紅葉した小枝を入れて富士山の写真を撮っていたが,今日は,その紅葉もすっかり落ちてしまい,枯れ枝だけになっている.
 9時11分に堀山ノ家を通過する.小草平のベンチから,相変わらず富士山が良く見えている.
 急な岩稜地帯に入る.途端に登攀速度が落ちる.途中,数名の登山客に追い越される.登山道両側の土手には,霜柱が目立つようになる.
 9時29分に萱場平を通過する.萱場平の泥濘が,日毎にひどくなってきている.この泥濘から本格的な冬も間近だなと予感する.

                 <今日の萱場平(9:29頃)>

尊仏山荘のOさん,ご常連のTさん
 引き続き,岩稜帯を登る.
 上から尊仏山荘小屋番のOさんが降りてくる.私の顔を見てニヤニヤしている.
 「あれ・・・今日はOさんじゃなかったんですか・・・」
 「一寸,用事があって・・・上に3人(小屋番が)居ますよ.でも,ネコには会えませんよ」
 暫く登り続けると,今度はご常連のTさんが降りてくる.
 「やあ・・今日は.今日はユックリですね」
と私に話しかける.
 9時45分,花立山荘前の長い階段に差し掛かる.登攀速度は一段と遅くなるが,9時53分に花立山荘に到着する.振り返ると,相模湾が冬の太陽を反射して,白く輝いている.富士山も相変わらず見事に見えている.

                     <綺麗な霜柱(9:45頃)>
 
■素晴らしい見晴の塔ノ岳山頂
 10時06分に花立場を通過する.ここから,南アルプスや八ヶ岳が,真っ白に見えている.
 10時11分に金冷シを通過する.路面が,融け始めた霜柱でグニャグニャし始めている.最後の木製の階段を登りきって,10時28分,山頂に到着する.大倉から山頂までの所要時間は,2時間45分.大健闘だと思う.
 休日のため,山頂は,かなり沢山の登山客で賑わっている.幸いなことに,今日は無風で,日射しもタップリある.わざわざ尊仏山荘に入らなくても,外でユックリできるのだろう.

             <塔ノ岳山頂からの富士山と南アルプス(10:27頃)>

■尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.
 私達と入れ替わりに,ご常連のKさんが,山荘から出てくる.
 「おや・・暫く.また元気で会いましょう」
とお互いに挨拶する.
 先客が3~4人居る.オーナーのHさんが,応対してくれる.
 10時30分現在の山頂の気温はマイナス1.8℃.大分寒くなった.私達3人は入口近くのテーブルに座る.私は例により300円也のお茶を所望する.
 Oさんの言う通り,営業部長には会えなかった.

                  <南アルプス遠望(10:28頃)>

■紅葉を見ながら下山
 10時57分に尊仏山荘を出発する.相変わらず富士山が良く見えている.
 次から次へと登ってくる登山客とす
れ違いながら下山をし続ける.
 金冷シ付近で,山旅スクール6期の女性2人とすれ違う.
 「あれ・・・Flower-hillさん.誰かスクールの人とすれ違わないかなと思っていました・・」
と私に話しかける.暫く,立ち話.ただ,私の方は,お二人の顔は良く覚えているものの,名前は全く思え出せない・・というよりも,最初から覚えていない.
 駒止茶屋付近まで降りてくると,紅葉がまだまだ綺麗である.丁度昼下がりの太陽が紅葉をステンドグラスのように光らせている.何回も立ち止まりながら写真を撮る.
 13時17分に予定通り,大倉に下山する.
 バス停脇で青空市場が開かれている.一回りして,1袋100円也のミカンを購入する.やや小粒のミカンが10個ほど入っている.酸っぱいかなと思ったが,意外にも大変甘い.随分良い買い物をしたなと納得する.

                  <駒止茶屋付近の紅葉(12:33頃)>

[ラップタイム]

 7:42  歩き出し
 7:49  登山口
 7:57  丹沢ベース
 8:07  観音茶屋
 8:11  分岐
 8:22  雑事場ノ平
 8:24  見晴茶屋
 8:39  一本松
 8:53  駒止茶屋
 9:04  堀山
 9:12  堀山ノ家
 9:29  戸沢分岐
 9:31  萱場平
 9:53  花立山荘
10:11  金冷シ
10:28  塔ノ岳山頂 着
================================
10:57  塔ノ岳山頂 発(-1.8℃)
11:12  金冷シ
11:24  花立山荘
11:40  萱場平
11:42  戸沢分岐
11:53  堀山ノ家
12:00  堀山
12:14  駒止茶屋
12:28  一本松
12:41  見晴茶屋
12:43  雑事場ノ平
12:07  分岐
12:55  観音茶屋
13:02  丹沢ベース
13:10  登山口
13:17  大倉 着

[山行記録]

■登攀・下降高度
  1201m
■水平移動距離   7.0km(片道)
■登攀所要時間
  大倉発      7:43
  塔ノ岳山頂着  10:28
  (所要時間)  2時間45分(2.75h)  
 登攀速度
   1,201m/2.75h=436.7m/h
■下降所要時間
  塔ノ岳山頂発  10:57
  大倉着     13:17
  (所要時間)  2時間20分(2.33)  
 下降速度
   1,201m/2.33h=515.5m/h
                                  (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d869784515dbb3a03cdf261b6842e567
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/101c22d5f6c8ffbddb5cfcf878feb9ae



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