<小諸のホテルからの夕暮れ>
善光寺街道;第2回;第2日目(6);小諸へ戻る;2日目の纏め
(五十三次洛遊会)
2015年10月27日(火)~2016年10月29日(木)
前の記事
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3617297764d5f010cb94a7b6c802cedd
第2日目;2015年8月26日(水) (つづき) 晴
<信濃国分寺駅から小諸へ戻る>
■しなの鉄道
信濃国分寺と国分寺公園の参拝,見物を終えた私達は,15時14分にしなの鉄道信濃国分寺駅に到着する.
田中での予定外のことで,時間配分が気になっていたが,途中でなんとか挽回して,当初私がもくろんでいた時間に,無事,信濃国分寺駅に戻ることができた.正直なところ,ホッとする.
信濃国分寺駅15時23分発軽井沢行の電車に乗車する.車内は結構混雑しているが,全員何とか座れる.地元の高校生も結構乗車している.
私は,60~70年ほどの昔,同じ線路を小諸から上田まで通学していた頃のことを回想しながら車窓の風景を眺めている.内心,感無量である.戦時下の緊張が連続の毎日のことが沸々と思い出される.1日に5~6往復しな走っていない列車は超満員だった.窓から乗り降りなどまだ良い方.デッキにぶらさがったまま,あるいは機関車の炭水車の上に乗って通うこともしばしばであった.
”あの頃に比較したら,今は本当に幸せだなあ~…”
とかく不平不満が言われる今の生活でも,あの頃に比較すれば,涙が出るほど有り難い生活のように私には思えるのである.
■小諸駅
私達が乗車した電車は,15時39分,小諸駅に到着する.たった16分の列車旅行である.昔は上田から小諸まで40分ほど掛かっていたような気がする.それが今はたった19分しか掛からない.列車の本数も1時間に2本程度走っているようである.昔に較べたらこれは夢だ.
まだ夕方には少々早いが,私はこのまま連泊中の小諸グランドキャッスルホテルに戻ってユックリするのも悪くないなと思う.
ところが,一部の方から,
「…まだ時間が早いから,希望者だけで,どこか散歩しましょう…」
という提案がある.
勿論,私に異論があるわけはない.
「では,夕方まで,その辺りを散歩しましょう…」
と快諾する.
結局,全員が夕方のお散歩に参加することになる.
<信濃国分寺駅> <小諸駅>
<千曲川河畔までお散歩>
■散策地図
■紅葉を愛でながら坂道を下る
私は,
「では,一度,ホテルに戻って,部屋にリュックを置いてから,出掛けましょうか…」
と提案する.
ところが,皆さんの答えは,一度,ホテルの部屋に戻ってしまうと,もう一度世掛けるのが面倒になるので,リュックを背負ったまま散歩しましょうということになる.それならば,それで良い.私は,どちらでも構わない.
15時40分,小諸駅前から散歩を開始する.
どこへ行こうかと多少迷ったが,今回の旅で,まだ歩いていない中棚鉱泉付近まで行ってみることにする.中棚鉱泉は,小諸駅から千曲川まで下る途中にあるが,結構な下り坂である.あまり下まで降りてしまうと,登り返すのが少々面倒になる.
谷間の道をどんどんと下る.すぐに住宅地を抜けて,断崖の間のジグザグ道になる.
“そろそろ中棚鉱泉がある筈だが…”
と思うのだが,なかなか中棚鉱泉に辿り着かない.
”あれぇ~っ…,どうしたんだろう.”
そう言えば,10年以上を中棚鉱泉を訪れていない.どうやらその間にもう少し下の方に移築してしまったようである(記憶がアヤフヤだが…).
もうすぐ千曲川の川岸というところで,紅葉を間から,すぐ下を流れる千曲川をのぞき見しているうちに,これ以上下に下るのがしんどくなる.
「このすぐ下に,多分,中棚鉱泉があるはずですが…この辺りで引き返しましょう」
ということにしてしまう.
”どうせ,中棚鉱泉に入湯するわけでもない…ん,ならばここで十分…”
と言うわけで,一休み下後,往路を途中まで引き返す.
<中棚鉱泉のすぐ上の紅葉;千曲川が見えている>
■懐古園を経由して小諸グランドキャッスルホテルへ戻る
坂の途中から,目先を変えて,往路とは別のコースを通って,小諸駅裏手の三差路に突き当たる.三差路を左に曲がって,16時26分,小諸義塾に到着する.ここから懐古園の三の門を通って,16時30分に小諸グランドキャッスルホテルに到着する.
こうして,水平距離2.1キロメートル,累積登攀下降高度64メートルのプチお散歩を終わる.
<懐古園産の門を経由してホテルへ>
<小諸の夜>
■素晴らしい夕暮れ
夕食は18時からである.それまでは自由行動である.
エレベーターで,一旦,自室のある8階へ向かう.8階のエレベーターホールから,布引観音方面の素晴らしい夕暮れが見下ろせる.私はすかさずこの風景をデジカメに収める(冒頭の写真).
まだ,夕食までに時間がある.
私は迷わずに大浴場に向かう.そして,今日も何とか無事に済んだなという安堵感に浸りながら風呂を楽しむ.大きな湯船にノビノビと浸かる.これこそ旅行の醍醐味だなと思いながら…
■皆で夕食
18時から夕食である.
もうこのホテルに何回も宿泊しているので,全てに馴れてしまう.でも,来年4月に予定している次回の旅では,もうここには宿泊しないだろう.
”このホテルに宿泊するのも,これからは多分無いだろうな…”
と漠然と思いながら,バイキング料理を使い慣れたお皿に盛りつける.
私達に割り当てられた席は昨日の同じ場所である.
最初に,私も,ガラにもなく,グラスビールを1杯.皆で乾杯.
私の夕食のメニューは,下の写真の通りである.栄養的に偏りがあるのか,ないのか,さっぱり分からないが,まあ,こんなところで十分である.別になんの不満もあるわけではないが,こう毎回同じお皿を使っていると,何となく飽きてくるのを否めない.
気心知れた皆さんと雑談をしながらの夕食は,毎度のことながら楽しい.
最後はコーヒーで締めくくって.19時30分頃,お開きにする.
<今日の夕食>
■今日一日も無事終わった
部屋に戻る.
田中では多少苛立つこともあったが,今日も無事旅を終えることができた.明日はいよいよ第2回目の旅行の最終日である.私はベッドに横になりながら,明日使う資料を山行にしながら,頭の中で明日のシミュレーションを繰り返す.
その内に,眠くなってくる.
折角だから就寝前にもう一度大浴場へ行こうかと思って居たが,何だか面倒になる.それに持ち物の整理も明日の朝で十分だと怠け心が頭を擡げる.
そんなわけで,20時半頃,就寝する.
<第2回2日目のラップタイム>
5:55 小諸グランドキャッスルホテル歩き出し(6:45まで懐古園散策)
7:00 朝食
8:04 小諸グランドキャッスルホテル発(ジャンボタクシー相乗り)
8:10 雷電の碑着
================================================
8:10 雷電の碑から歩き出し
8:12 明治天皇御小休所碑
8:34 蔵造り長屋門
8:34 筆塚
8:53 伊豆宮公園(諏訪神社・摺臼宮)(9:00まで休憩)
9:35 東御市文化会館・丸山晩霞記念館(10:26まで見学)
10:36 長久寺
10:42 石造り大権現
10:50 脇本陣跡木屋
10:53 ここは田中・海野宿まで1.6km道標
11:05 田中小学校
11:10 三分橋を渡る
11:19 しなの鉄道第2北国街道踏切
11:22 白鳥神社
11:32 海野宿資料館
11:39 馬の塩嘗め地蔵
11:42 食堂「うんのわ」
11:55 食堂「真田乃庄」(12:36まで昼食)
12:38 コンビニ(12:50まで休憩)
13:03 西海野1号橋
13:20 しなの鉄道大屋駅(12:22まで)
13:25 大屋神社
13:36 瀬沢橋
13:46 一里塚跡
13:49 明治天皇御小休所碑・仁和寺宮喜彰親王遺跡
13:53 伊波保神(社美須々波田神社)
14:08 太鼓橋
14:18 神川橋
14:33 信濃国分寺駅(14:36まで休憩)
14:44 信濃国分寺山門(14:57まで参拝・見物)
15:09 僧寺講堂跡・金堂跡
15:11 信濃国分寺駅着
===============================================
15:23 信濃国分寺駅発(しなの鉄道)
15:39 小諸駅着(小諸郊外散策)
16:30 小諸グランドキャッスルホテル着
[第2回2日目のハイキング記録](小諸散策は含まず)
■水平歩行距離 12.4km
■累積登攀高度 97m
■累積下降高度 191m
■所要時間(休憩時間を含む)
雷電の碑発 8:10
信濃国分寺駅着 15:11
(所要時間) 7時間01分(7.02h)
水平歩行速度 12.4km/7.02h=1.78km/h
(第2日目終わり)
(第3日目に続く)
次(3日目)の記事
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/667dd9ecc558f634979a4e5f2cfc532b
「善光寺街道」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d34e361d25dde7b588c7d9c4ec9c18e4
「善光寺街道」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8c004862363c76427109d9a7c4030243
【参考資料】
「善光寺西街道」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/33d3e4a1fc9831ac17b48baa1b527962
「善光寺西街道」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f71644979892cd488cd56360b380d188