中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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晩秋の箱根:芦ノ湖西岸の紅葉を楽しむ

2011年11月17日 23時53分05秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                            <真田浜から箱根駒ヶ岳を望む>

        晩秋の箱根:芦ノ湖西岸の紅葉を楽しむ
           (五十三次洛遊会臨時例会)
           2011年11月17日(木)

<ハイキング地図>



<箱根町へ>

■少々早めに出発
 秋も深まったこの頃は,幾ら日中の天気が暖かくて心地よくても,朝晩の気温差が大きいので,やっぱり早起きは辛い.
 今日は五十三次洛遊会の皆さん12名と一緒に箱根芦ノ湖西岸を一周する日である.つい2~3日前,同じ洛遊会の中山道六十三次宿場巡りに参加していたときに油断して風邪を引いてしまった.やたらに痰が出て咳き込む風邪である.寝込むほどではないが,まだ少し長引いている.
 昨夜も旧勤務先の同窓会があった.もう風邪を他人に移す心配はないが,まだ,体調が本調子でないので,余程,ドタキャンしよかなと思った.でも,幹事の方に迷惑を掛けたくなかったので,わざわざ東京まででかけた.
 これが,余り良くなかった.その翌日,つまり今朝は,また,風邪をぶり返させそうである.時々,ゴホンゴホンの湿った咳が出る.こちらも余程ドタキャンしようかと思ったが,自分が案内役を買っているので,どうもキャンセルしにくい.それに,多少,しんどくても年に一度のチャンスしかない芦ノ湖の紅葉は是非見ておきたい.
 …で,十分に時間に余裕を持って,6時30分頃,大船駅前に到着する.近くのコンビニで,本日のコース地図を人数分コピーし,弁当を購入してから,大船6時54分発東海道本線下り電車に乗車する.
 電車は混雑している.まだ咳が少々出るのでマスクをしたまま乗車.ショボンとした姿でボンヤリと立っていると,かなり年配の方が,“どうぞ・・”と席を譲ってくれる.あまり席など譲られたことがない私はビックリするが,そのとき電車が藤沢駅に到着して,目の前の席が空く.私は,お礼を言いながら,目の前の空いた席に座る.

■箱根湯本かあバスで箱根町へ
 7時36分に電車は小田原駅に到着する.このまま小田急電車に乗り換えるのでは少し早いかなと思いながら,小田急のホームに向かう.丹沢塔ノ岳に行くときは,1時間以上前の時間に,同じ経路を全速力で走り抜けるが,今日はのんびりである.大分気分的に違いがある.
 早すぎるかなと思ったが,同じ箱根湯本行きの電車に数名の同行者が乗車してくる.
 8時08分に箱根湯本駅に到着する.集合時間は8時30分である.集合時間を待たずに全員が集まってしまう.有り難い!
 すぐにバス乗り場に移動する.当初,8時38分発の箱根町行のバスに乗るつもりだったが,少し遅れて到着した1本前のバスに運良く乗車する.私たちが乗車したバスは,8時27分に箱根湯本を発車する.
 バスは,曲がりくねった急坂の道を随分の速い速度で走り続ける.平日の朝ということをあり,全く渋滞はない.途中のバス停で何人かの乗客が乗り降りするが,ほぼ満席の状態で,9時05分,箱根町バスセンターに到着する.

<箱根旧街道を行く>

■箱根町バスターミナルから歩き出す
 本日の参加者は,12名(男性6名,女性6名)
 各自,軽くストレッチをしてから,9時23分に歩き出す.歩きながら,最初から芦ノ湖西岸をひたすら歩くか,それとも,ほんの少しだけ,旧東海道を歩いて,道の駅を経由して白浜へ降りるか迷う.でも,どうせなら旧東海道通ろうと決める.

 箱根バスターミナルから,山頂付近に雪が少し積もっている富士山が見えている.

<箱根町バスターミナルを出発>

■赤石坂
 9時33分,三叉路を左に曲がって,旧街道に入る.暫くの間,石畳の急坂が連続する.この坂を赤石坂と呼ぶようである.
 苔が少し生えている石畳は,滑りやすく,歩きにくい.私は一同に,
 「絶対に頑張らないで下さい・・ユックリ,ユックリ・・」
と絶えず声を掛ける.


<石畳の坂道>

■最後の急坂
 9時51分,最後の超急坂を登り切って,箱根峠の自動車道に突き当たる.ここを右折して,自動車道沿いに下る.

<手を前に着きそうな急坂を登ると自動車道に出る>

■道の駅
 9時52分,道の駅に到着する.ここで,展望兼トイレ休憩.
 今日は天気が良いので,芦ノ湖を挟んで対岸に聳える箱根駒ヶ岳が良く見えている.
 自動車で来た観光客が何人か休憩を取っている.
 店内に入って見る.果物や野菜の売り場を覗いて見る.4個で180円の柿が美味しそうだったが,荷物になるので買うのを止める.
 10時08分,道の駅から再び歩き出す.

<道の駅から対岸の箱根駒ヶ岳を望む>


<芦ノ湖西岸に下る>

■箱根やすらぎの森

 暫くの間,自動車道路に沿って下り続ける.歩道がないので,一番嫌なところである.道路は大きく右にカーブしながら下っている.
 眼下には箱根やすらぎの森が広がる.
 やがて,木立の間から駐車場が見え出す.駐車場の脇から,やすらぎの森に降りる草道がある.注意してみていないと,入口を見落としてしまうほど,ちょっと分かりにくいところである.
 草道を下ると,すぐに紅葉が美しい森の中の散策路になる.

<箱根やすらぎの森の紅葉>

■白浜へ出る
 10時27分,箱根やすらぎの森から,芦ノ湖西岸遊歩道の白浜に出る.色付き始めた紅葉が綺麗な散策路である.
 ここからは,芦ノ湖の湖岸沿いの道をひたすら歩き続ける.
 
<白浜付近の散策路>                    <紅葉の間から芦ノ湖が見える>

<芦ノ湖西岸沿いの散策路>

■箒ヶ鼻
 10時56分,箒ヶ鼻に到着する.ここで給水のために一休み.
 こぼれ日の中の心地よい休憩地である.一同,至って元気なようである.
 私は,地図を見せながら,
 「・・・まだ,ここですよ.先は長いですよ.ゆっくりマイペースで行きましょう・・・」
と一同に呼びかける.

<箒ヶ鼻で一休み>

■豆相震災記念碑
 芦ノ湖沿いの少し単調な遊歩道が続く.湖岸の凹凸に沿って,遊歩道も左右に曲がりくねりながら,小さな上り下りを繰り返す.
 11時14分,豆相震災記念碑に到着する.
 苔むした石塔群の脇に説明板が立っている.この説明板の記事によると,1930年(昭和5年)の大地震で,この辺は
甚大な被害にあったようである.

<豆相震災記念碑>

■百貫ノ鼻
 芦ノ湖沿いの遊歩道が大きく右(北東)に曲がる.そのまま北東に300メートルほど進むと,今度は鋭角に左に曲がりほぼ西の方向になる.
 この曲がり角が百貫ノ鼻である.
 11時25分,百貫ノ鼻を通過する.だれかが,
 「なんで,百貫ノ鼻っていうんでしょうね・・」
と感想を言う.すると,近くの人が,
 「多分,上空から見るとこの辺りが鼻のように見えるんでしょうね・・・ここが特に大きい鼻だから百貫ノ鼻って言うのかも知れないね・・」
と答える.私は,後ろから聞こえてくるやり取りを聞きながら,なるほどそうかもしれないなと思っている.
 昼食を摂る予定の真田浜まで,あと800メートルである.

<百貫ノ鼻>

■真田浜で昼食
 この後800メートルが,結構長く感じる.最近,大雨でも降ったのか,この辺りの道路はかなり荒れている.雨水が流れた跡が深くえぐれている箇所が何カ所もある.辺りは深い森林に覆われていて陰気なところである.
 湖岸に降りられる道を見逃さないように注意しながら歩く.そして,11時42分,予定よりやや早く真田浜に到着する.
 今日の真田浜は,晴れていて,風も弱く,絶好の日和である.私たちと入れ違いに数名のグループが真田浜を出発する.多分,私たちと逆向きのコースを辿っているようである.
 砂浜で適当に散らばって昼食を摂ることにする.
 湖面は凪いでいる.船が起こしたのか小さな波が寄せてくる.
 湖の向こうには,神山,箱根駒ヶ岳,二子山が連なって,良く見えている. 

<真田浜からの眺望;箱根駒ヶ岳が見える>

■立岩
 12時17分,真田浜を出発する.ほぼ北に向かって歩き続ける.大雨によって荒れている箇所も所々にあるが,概して歩きやすい道が続く.
 ただ,芦ノ湖に急斜面で落ち込む山の斜面を高巻きする道が続くので,草付きを踏み抜いて道から落ちると極めて危険なので,歩行には注意を要する.
 草付きは歩かない.
 対向する歩行者とすれ違う際は,登り優先.少人数優先,対比する場合は,山側に寄ってすれ違うのを待つ・・こんな基本的ルールを守るのが安全の第一歩だと思う.
 12時39分,立岩を通過する.

<立岩>

■小杉ノ鼻
 暫く歩き続けると,木立の中の広場に到着する.どうやら駐車場のようである.ここから先は舗装はされていないものの,道幅も広く,歩きやすい道路になる.
 僅かながらの登り坂である.長い間歩いていると,一寸した登り坂でも身体に堪えるようである.
 12時57分,小杉ノ鼻を通過する.カーブミラーの脇に案内標識が立っている・

<小杉の鼻>

■深良水門
 13時27分,三叉路を右折して狭い草道に入る.草道は芦ノ湖沿いに伸びている.木々の間から芦ノ湖が見えている.
 13時30分,予定より少し早く深良水門に到着する.ここで,休憩を取る.

<深良水門>

<湖尻から桃源台へ>

■湖尻水門
 13時37分,深良水門から歩き出す.
 一部の人が,案内役の私より先にドンドン違った方へ行ってしまう.
 「そっちじゃないよ~ぉ・・」
と呼び戻す.案内役をしていて,一番気にいらない瞬間である.先にドンドン行くんなら,あなたが全コース案内しなさいと言いたくなる.
 13時57分,湖尻水門を渡る.そして,水門沿いの小径から,草だらけの小さな階段を登って,湖尻キャンプ場に入る.

<湖尻水門>

■キャンプ場で一休み
 キャンプ場の中を適当に歩く.トイレ近くで一休み.さらに,レストハウスの中で,買い物を兼ねて一休みする.

<キャンプ場で一休み>

■桃源台
 14時25分,レストハウスを出発する.モミジが群生する林の中を桃源台に向かう.沢山の観光客とすれ違う.
 この辺りの紅葉を期待していたが,まだ,少し時期が早すぎたようである.
 それでも,林の中の散策路は,実に心地がよい.
 14時37分,無事,桃源台に到着する.
 「やれやれ・・ホッとした」
これが偽りのない気持ちである.事故もなく,無事にハイキングを終えることができたのが,何よりである.

<桃源台の林間遊歩道を歩く>


<箱根から帰宅>

■桃源台で解散
 14時40分,桃源台ロープウェー乗場前で解散.お一人はロープウェーで下山.田のメンバーは,路線バスで,それぞれ小田原,新宿方面へ.
 大半の方々は,私と同じように,桃源台14時45分発小田原行のバスに乗車する.バスは応分に混雑しているが,何とか全員座れる.途中から立ち席も出始める.
 平日のためか渋滞は殆どなく,16時丁度に小田原駅に到着する.

■真っ直ぐ帰宅
 小田原駅で,希望者だけで懇親会を開くが,私はまだ風邪から完全に良くなっていないだけでなく,何となくぶり返しそうな感じがするので,大事を取って懇親会は欠席.真っ直ぐ帰途につく.
 東海道本線を利用して大船へ.さらに路線バスを使って,17時30分頃,無事,帰宅.
 体調が万全ではなかったために,何となく疲労感が残る.
 携帯電話が勝手に積算した今日の歩数は26,001歩.やっぱり塔ノ岳往復には1万歩少ないようである.


<ラップタイム>

 
9:23  歩き出し
 9:29  赤石坂
 9:52  道の駅(10:08まで休憩)
10:27  白浜
10:56  箒ヶ鼻(11:07まで休憩)
11:17  豆相震災記念碑
11:25  百貫ノ鼻
11:42  真田浜(12:17まで昼食)
12:39  立岩
12:57  小杉ノ鼻
13:19  亀ヶ崎
13:30  深良水門(13:37まで休憩)
13:57  湖尻水門
14:11  レストハウス(14:25まで休憩)

[ハイキング記録]

■水平歩行距離
     11.5km

■累積登攀高度    約400m

■累積下降高度    約400m

■所要時間(休憩時間込み)
  箱根町発        9:23
  桃源台着       14:40
  (所要時間)      5時間17分(5.28h)
  水平歩行速度    11.5km/5.28h=2.18km/h
                                          (おわり)
「伊豆・箱根の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0117c83c37f52d785ad611d806d24e65
「伊豆・箱根の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a77d52ef3cc568f5152abe8bf703d41c



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