中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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丹沢の大倉尾根で想うこと

2013年06月06日 10時09分12秒 | 丹沢の山旅

          丹沢の大倉尾根で想うこと

          2013年6月6日(木)

<大倉尾根は健康維持に理想的?>

 昨日(6月5日),大倉尾根を往復した.
 バス停大倉から歩き始めは,このブログでしばしば登場するNgさんと一緒に雑談しながら歩いた.
 Ngさん曰く,
 「大倉尾根を週に1~2度往復していると,健康に良いですね…健康診断を受けても,どこも悪いところは見つかりませんよ」
 Ngさんは,私同様…と,言っては失礼になるかも知れないが,かなりのご高齢の方である.それでも,塔ノ岳に繰り返し登っているだけで健康で居られるとのことである.
 私も同感である.ただし,私の場合は血圧が多少高めではあるが…

 さて,話を少し脱線させるが……
 私はときどき暇潰しにテレビの放送大学の番組を良く眺める(真剣に“見る”には至らない).特に天文学,地質学,数学,世界史などの番組が好きである.これらの番組を眺めながら自分が知らないことが如何に多いかを思い知らされる.
 つい最近,ふとした切っ掛けで放送大学のスポーツ科学の番組に釘付けになる.こちらの方は全くの素人である私には,番組の内容を正確に理解できたかどうかは分からないが,とても気に入ったところがあったので,この際,ブログに記録しておきたいと思う.
 身体のトレーニングには大別して三つの方法があるという.
 難解な専門用語は,このブログには馴染まないし,私も全く理解できないので,ごく平易な言葉に翻訳すると,下の図の(a9すように,(a)持続型,(b)強弱繰り返し型,および(c)完結型の三つのパターンがあるという.
 それぞれのパターンには,長所短所があるので,一概にどのパターンが良いとも言えないようだが,どうやら,(b)強弱繰り返し型が,私のようなものには,一番,合っているようである.


 さて,では,実際に丹沢大倉尾根は,この強弱繰り返し型になっているだろうか.
 そこで,随分と主観的ではあるが,私が何時も大倉尾根を往復している実感を纏めてみよう.
 図1と同じ縦軸,横軸を使って大倉尾根の登りを表現してみよう.この際,下りは別途ということにしておこう.
 その結果が下に示す図2である.
 横軸の原点,つまり出発点がバス停大倉である.そして,塔ノ岳山頂が終点である.
 バス停大倉を出発してから,多少の強弱はあるものの,雑事場ノ平までは,ほどほどの登り坂が連続する.そして,雑事場ノ平から見晴山荘までは,歩いてたった2分間の距離だが,平らな尾根道になる.ここまで登るとそよ風が吹いることが多く,大いに癒される.
 その先は大倉尾根で最初の難関,見晴階段に差し掛かる.ここでは身体への負荷は一気に増えて最大に達する.続いて,もみじ坂.ここもまあそれなりの負荷が続く.
 そして,一本松の少し上のベンチを過ぎると,なだらかな尾根道になり,ホッとする.とても良い息抜きの場所になる.それもちょっとの間だけで,ヤレヤレと思っていると,また,駒止階段の急坂に差し掛かる.
 この急坂を登り切ると,今度は堀山の尾根道になる.ここは,緩やかな登り下りの別天地.特に富士山が見えるときには,実に気分が良い.ここで,またまた,大いに癒される.
 このような繰り返しが萱場平,花立山山頂辺りでもある.
 結論的に言うと,大倉尾根は「強弱繰り返し型」を実現できる最適なコースだと言えよう.
 無理をせずに,大倉尾根を繰り返し登っているのが健康に良いんだと自信を持って言えそうである.

<三浦さんのお言葉>

 80歳でエベレスト登頂に成功した三浦さんがテレビで話されていた言葉が,強く印象に残っている.
 塔ノ岳の道すがら,Ngさんと雑談をしている間にも,絶えず三浦さんのお言葉が脳裏を掠める.
 この三浦さんのお言葉とは,こうである(多少言い回しが違って入るかも知れない).
 「第一に,“これをやってみたい”という目標を持つこと.そして第二に“あきらめない”.これが健康維持の原点です…」
 私は三浦さんのような強い意志のある人間ではない.優柔不断を絵に描いたような人間かも知れないが,この三浦さんのお言葉に大いに励まされ,勇気付けられる.
 今の私に一番欠けているのは,“これをやってみたい”という目標がないことだ.
 確かに“年間60回は塔ノ岳に登りたい”とか,”今年は3枚水彩画を画きたい”とかいうチマチマした目標は持っているが,
 ”5年後の今月今夜を目標に,私はこんな凄い事を実現したい”
という金科玉条の目標を持ち合わせていない.だから,毎日,のんべんだらりと貴重な1日1日を浪費している.
 折角,脈々と続けている「強弱繰り返し型」の塔ノ岳詣も.この壮大な目標がなければ,宝の持ち腐れである.塔ノ岳詣でが,夢を実現するための明確な手段として活用されなければダメだと強く思う次第である.

<余計なお節介かも知れないが…>

 昨日の大倉尾根でも.端から見ているだけでもハラハラする登り方をしている年配の方々をお見かけする.時には足が攣ってしまい立ち往生している人も居られる.明らかに無鉄砲なことをされている方もお見かけすることがある.
 いろいろな法律上の制約があったり,私自身の未熟さもあるので,これらの方々の手助けをするのに限界があったり,やってはならないことも多々あることは承知している.でも,
 「そんなに力まずにユックリ登りましょうよ」
とか,
 「そんな草むらで腰を下ろすと,ヒルにやられますよ」
とか,虫に刺されそうな人に,虫除けのスプレーを掛けてやる.足が攣った人にはお呪(まちな)いの塩を分けてあげたり,攣った脛をさすってあげる程度の親切は是非してあげたい.
 また,何か事故があったら,近場の山小屋に連絡するぐらいのことはしないといけないだろう.
 こんな親切運動が常連の間に自然発生的に生まれてくると,私たちも塔ノ岳に多少の恩返しができるのだが…
 また,そんな活動をするために,私たち常連も,山の安全にかかわる最低限の知識や技術を積極的に覚えることも必要だろう.
 シャイで高齢の私は,とても言い出しっぺにはなれないが…そんなことを何時も思いながら塔ノ岳を往復している.
                                   (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
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