中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ネコが欠伸をしている塔ノ岳尊仏山荘

2007年04月08日 10時54分53秒 | 丹沢の山旅

        ネコが欠伸をしている塔ノ岳尊仏山荘
           (十王岩グループ)

         2007年4月7日(土)
 曇

■天気が余り良くない
 朝から曇りがちな天候である。
 何時もの通り,早朝,5時10分に家を出発する。もう外は明るくなっている。つい先日までは,5時といえば真っ暗だったのに,ちょっとの間にビックリするほど朝が早くなっている。大船駅前のコンビニで昼食用のオニギリ2個を購入する。その後,マクドナルドでコーヒーを味わいながら,時間調整をする。
 5時50分,少々早めだが大船駅の改札口を抜けて,東海道本線下りホームへ向かう。改札口から構内に入ったところで,今日の山行をご一緒するジャイアンさんとバッタリ会う。大船発6時04分静岡行に乗車する。そして,何時もの通りに小田原経由で小田急線渋沢へ向かう。

■参加者3人
 渋沢駅で,もう1人の同行者,「おぉ~い,ヤッホー女史」(以下エコーさん)と落ち合う。本日の同行者は,ジャイアン,エコー,flower-hillの3名(以下ときどき敬称略),男性1人,女性1人,アルカリ性1人である。
 渋沢駅7時16分発大倉行のバスは,沢山の登山客で満員である。ご常連の方々の顔もチラホラと見受けられる。私達3人は,多くの登山客に混じって,7時39分に塔ノ岳を目指して,バス停大倉を歩き出す。当初,ジャイアンから,何時もの私のペースで歩けとの指示だったので,3月25日に歩いたときと,同じ速度で歩き出す・・・が,このまま私のペースで歩くのは無理なことが分かったので,早々にテンポを遅くする。

■無類の雨男ジャイアン
 ジャイアンは無類の雨男である。もう数年前のことだが,ジャイアンと北アルプスの白馬岳へ行ったことがある。このときもジャイアンの霊験がますます冴えて,予想外の大嵐を呼び込んでしまった。帰途の中央線はおろか,長野新幹線や信越線まで不通にしてしまった。
 私達は,直江津から上越線を経由,飛んでもない大回りをして帰宅した。
 久々にジャイアンと塔ノ岳を目指している。歩き始めた頃には,ときどき雲間から太陽が顔を覗かせていたが,だんだんと雲行きが怪しくなる。そして,いつの間にか,花立付近から上が雲の中に隠れ始める。これでは折角の眺望も期待できそうもない。

■ユックリペースで登る
 いつもよりは大分ユックリとしたペースで登っているが,それでも途中で何人かの登山客を追い越す。
 8時17分に見晴茶屋を通過する。この辺りから登山道の勾配が急になる。私達より先に歩き出した登山客の多くが喘ぎながら登っている。私達も喘ぎ喘ぎ登ってはいるが,それでも何人かの登山客を追い抜く。私は余り無理をしないで,ユックリ登ろうと提案する。気温が高いために,いつもより汗をかきやすい。先頭を行くジャイアンが汗ビッショリになっている。
 8時31分,一本松に到着する。ここで,登山道脇の空き地に腰を下ろして,5分ほど休憩を取る。休憩をしている間に,先ほど追い越した2~3人の登山客が,私達を追い抜いていく。一本松を過ぎると,登山道の勾配はややなだらかになる。新芽が芽吹き始めていて,辺りはすっかり春らしくなっている。ジャイアンがハアハアと荒い呼吸をしながら頑張っている。エコーさんは後からマイペースを守りながら粛々と登り続ける。

■苦しい花立山荘手前の登り
 9時10分,ようやく堀山の家を通過する。富士山がまだ良く見えているが,この後,すぐに雲が掛かって全く見えなくなる。
 
この辺りから登山道が次第に厳しくなる。長い階段が連続するようになると,ますます登るのが苦しくなる。9時28分に戸沢分岐近くの広場に到着する。ここで,再び数分の休憩を取る。近くのベンチでは,数組の先客が休憩を取っている。

            <堀山の家からの富士山>

 9時34分に広場を出発する。いつもなら,この辺りから泥道になるが,今日の登山道は大分乾いていて歩きやすい。急坂の岩稜帯を過ぎると,いよいよ長い会談が始まる。私達の登攀速度はますます遅くなる。それでも,9時53分には花立山荘に到着する。ここで,3度目の休憩を取る。風はないものの,標高が1300メートルを越えるこの辺りまで登ると,さすがに寒い。晴れていれば,ここから富士山の素晴らしい展望を楽しむことができるが,今日は霊験あらたかな雨大明神様にご同行願っているので,富士山は霧の彼方である。全く眺望が利かない。

■ネコが出迎える尊仏山荘
 9時55分に花立山荘を出発する。この辺りから上には,登山道沿いの日陰に雪が残っている。どうやら2~3日前に降った雪のようである。喘ぐように登りつづけて,10時09分に金冷しを通過する。そして,10時24分,漸く塔ノ岳山頂に到着する。
 山頂は霧に被われていて,富士山も南アルプスも見えない。風がないために,山頂もそれ程寒くない。10名ばかりの登山客が,山頂付近で休んでいる。私達は尊仏山荘で休憩を取ることにする。入口付近には,何時も彷徨いているお馴染みの大きな雄鹿が1頭,物欲しげな顔で私達を見詰めている。小屋の窓際にあるドラム缶の上で,尊仏山草の愛猫「ミー君」が気持ちよさそうに日向ぼっこをしている。ときどき背筋を伸ばしたり,柱を引っ掻いたりしている。この仕草が如何にも自分勝手で,ネコ流なのが面白い。ネコ好きのFlower-hillは,ネコの写真を何枚も撮る。その内に,ミー君が大きな欠伸をする。
 
        <ドラム缶ネコ>                          <爪研ぎネコ>


            <欠伸をするミー君>

 今日は土曜日,小屋は沢山の登山客で賑わっている。私達も小屋の片隅に陣取って,お茶やコーヒーを嗜む。余談だが,今年になって,flower-hillが,この小屋を訪れるのは14回目である。毎回の記録を,このブログに掲載している。たまたま,今回はこれらの記録をプリントアウトしたものを持参している。小屋番の山里さんに,この記録を披露すると,
 「随分と,マテですね・・・」
と笑っている。
 ちなみに,10時25分現在の塔ノ岳の気温は+8.0℃。今年になってから14回塔ノ岳に来ているが,今日の気温が最高である。

■のんびり下山
 11時08分に尊仏山荘を出発して下山を開始する。
 11時38分,花立山荘に到着する。ここで5分ほど休憩を取り,衣服調整をする。雲の厚さが少し減ってきたのか,下界の見通しが少し良くなってくる。 12時12分に堀山の家,12時27分に駒止茶屋を通過する。そして,12時53分に見晴茶屋に到着する。ここで5分休憩を取る。
 登山道入口近くで,野菜を売る露天商が店を出している。随分と安い。私も3個100円の夏みかんを購入する。お店のおばちゃんが,自分で漬けた漬け物の試食を盛んに勧める。
 13時34分,バス停大倉に到着する。

       <登山道入口近くの露天商>

■青空市場
 バス停脇で,土曜日恒例の青空市場が開かれている。美味しそうな泥ネギ,夏みかん,クレソン,白菜などが随分と安い値段で売られている。
 バス停脇の食堂で小休止。ジャイアンからアイスクリームをご馳走になる。サンキュー。
 14時08分大倉発のバスで渋沢駅に向かう。いつもより沢山の乗客が乗っている。渋沢駅で解散。
 flower-hillは夕方から熱海の某所へ向かう。ここで親子孫13人の一族の集いがある。

[ラップタイム]

 7:39  歩き出し
  ↓  
 8:17  見晴茶屋
  ↓
 8:51  駒止茶屋
  ↓
 9:10  堀山の家
  ↓
 9:53  花立山荘
  ↓
10:09  金冷し
  ↓
10:24  塔ノ岳山頂 着
11:08    〃   発
  ↓
13:34  大倉 着

■登攀・下降高度   1,201m
■登攀所要時間(休憩時間込み)
 大倉歩き出し     7:39
 塔ノ岳山頂着    10:24
 登攀所要時間    2時間45分(2.75h)
■登攀速度 1,201m/2.75h=430.7m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
 塔ノ岳歩き出し   11:08
 大倉着       13:34
 下降所要時間    2時間26分(2.43h)
■下降速度 1,201m/2.43h=464.2m/h
                            (おわり)



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