中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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熊野古道:大雲取越・小雲取越縦走(5)

2007年04月09日 17時50分27秒 | 南アルプス・西日本

             熊野古道:大雲取越・小雲取越縦走(5)
                    (湘南カラビナ隊)
          2007年3月30日(金)~4月1日(日)


第2日目 3月31日(土)

<美滝山荘から舟見茶屋跡まで>

■美滝山荘を出発する

 私達は那智の滝近くの美滝山荘に宿泊している。
 6時丁度に起床。夜中に降っていた雨も上がっている。
 7時丁度に朝食を摂る。甘しょっぱく味付けされたアジ(だろうと思う?)の開き,スクランブルエッグとハムなどのメニューである。このアジがとても美味しかった。

            <美滝山荘の朝食>

 7時49分に,美滝山荘(標高約250m)を出発する。昨日通った自動車道路を少し下って,8時02分に五重塔の前を通過し,8時06分に熊野古道入口に到着する。目の前に急な石段が迫ってくる。そのまま石段を昇り始める。いよいよ熊野古道である。古道は薄暗くて深い杉木立の中に続いている。

            <熊野古道登山口>

 登り坂が続く。そして,8時13分に妙法山登山道を分岐する。さらに石段を登り続けて,8時27分,標高415メートル地点で衣服調整のために小休止する。8時33分に二の滝,山の滝への道を分岐する(440m)。

            <妙法山分岐>

■那智高原休憩所
 そのまま登り続けて,8時35分に那智公園入口に到着する。目の前に広い原っぱが広がっている。のびやかで,晴れ晴れとする空間である。広場は西の方になだらかな登りになっている。遙か200~300メートルほど先に建物が見えている。どうやらこの建物が那智高原休憩所(485m)のようである。

         <那智高原休憩所が見える>

 いきなり休憩所まで登り続けるのもシンドイ。まずは,広場の片隅で6分ほど休憩を取る。そして,8時41分に,再び休憩所を目指して歩き出す。いざ歩き出していると結構遠い。なだらかに思える坂も,長々と続いていると登るのが厭になる。それでも,8時48分に休憩所を通過する。休憩所に到着する前までは,この休憩所が深い山中にあるとばかり思っていたら,坂を登り詰めたところで,自動車道路に突き当たる。正に興ざめである。

■登立茶屋跡
 自動車道を横切ると,登山道は少し下り坂になるが,すぐにまた急な登り坂になる。坂道を上り詰めると標高640メートルの山頂に到着する。そこから下り坂になる。
 山頂から標高差約30メートル,水平距離で500メートルほど下ると,再び40メートルほど登って,9時23分に登立茶屋跡(600m)に到着する。傍らに登立茶屋を説明する案内板が建っている。ここで5分ほど休憩を取る。
 案内板によると,この登立茶屋は「西国三十三名所図絵」に載っている由緒ある茶屋であったという。 昔からここは「馬つなぎ」と呼ばれ,この辺り一帯には日用雑貨を扱う露店が並んだという。

■舟見茶屋跡
 9時27分,登立休憩所跡を出発する。直ぐに高さ50メートルほどの急な階段になる。この階段を登ると,再び下り坂になる。そして,また登り坂になる。標高771メートル峰の西側を通るトラバース道になる。9時39分に「小口まで11.5km」の標識を通過する。水平に近い道が続いたかと思うと,また小さな上り下りが繰り返しながら,徐々に高度を上げる。そして,登山道から右折して東側の坂道を少し登って,10時丁度に,883メートル峰の近くにある舟見茶屋跡に到着する。

          <舟見茶屋跡の東屋>

         <舟見茶屋からの眺望>

 この茶屋跡には東屋が建っている。ここからの眺望はとても素晴らしい。遠くに那智湾が広がっている。その手前には,那智付近の丘陵や住宅地が望める。
 10時24分に東屋を出発する。再び今来た道を下り,登山道に戻る。ここからは,杉木立の中のなだらかな下り坂になる。そして再び小さな登り坂を登り返すと,標高差150メールほどの長い下り坂になる。
                            (つづく)



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