中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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閑話休題:かまくら絆の会:海の風/山の音を楽しむ(2)

2009年06月02日 07時33分09秒 | 閑話休題:日々雑感



    閑話休題:かまくら絆の会:海の風/山の音を楽しむ(2)
     2009年5月28日(木),30日(土)



 Iさんのこの絵は,称名寺の滝を画いたものである.
 称名寺は,鎌倉北北東,今泉にある古刹である.空海が1175年(安元元年)創建した.ご本尊は阿弥陀如来.鎌倉幕府歴代の将軍達の侵攻を集めた寺である.
 この絵に描かれている滝は,この地に導かれた空海が,岩肌に穴をうがったところ湧き出たものといわれる伝説がある.
 この絵も,これまでのIさんの絵とは,大分,趣が異なるという印象を受ける.
 私は,この絵から,何か宗教的な印象を受けてしまう.
 絵の右上から,深い緑の間から,日光が覗いている.その眩しい陽光を空かして,一筋の滝が,静かに流れ落ちている.薄暗い谷間も,こぼれ日が落ち込む所だけが明るくなっている.
 私は,Iさんに,この作品の意図を伺ってみた.
 「この絵は今までのIさんの作品とは違ったイメージですね.何か宗教的な雰囲気さえ感じますが,この絵は何を象徴しているんですか?」
 所が,Iさんは私の質問を,笑いながらはぐらかす.
 「別に,宗教的な意味なんてないですよ・・」
 私には,前回,紹介した絵の中に画かれている人物が,妙に心の中に引っかかっている.この絵にも,何か得体の知れない不気味さというか,得体の知れないものを感じている.
 今年のIさんの絵は,単に対象物を素描するだけでなく,どこかに人生の重さのようなものが塗り込まれているような気がしてならない.
                            (つづく)

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