<円覚寺の池>
初夏の鎌倉アルプスと鎌倉中央公園を散策する(2)
(単独散策)
2009年6月3日(水)(つづき)
<勝上嶽へ>
■横浜市最高地点
12時02分に峠の茶屋を出発する.茶屋の出口で,
「・・・さて,どっちへ行こうかな・・?」
と独り言を言う.それを聞いた峠の茶屋のオーナーが,
「どっちも,何時も歩いてらっしゃるから困りますね」
と茶々を入れる.
まあここは,成り行きで,とりあえずは建長寺方面へ向かおうかと思う.
峠の茶屋を出る.出口近くに「横浜市内最高地点」と書いてある真新しい案内板を見付ける.この標識が何時作られたのか良く分からないが,最近のことだと思う.私はこの案内板を見ながら,
「・・・ああ,ここが大平山山頂か・・!」
と,頭の中で,どこか納得できるような気分になる.
峠の茶屋が,鎌倉市と横浜市の両方に跨る位置にあるのは先刻承知している.
ただ,大平山山頂の位置については,ゴルフ場脇にある岩塊の頂上を大平山山頂とする地図が大半を占めているが,中には峠の茶屋付近の山頂を大平山山頂としている地図もある.私にとって,どっちが正当な大平山かはどうでも良いことだが,どうもスッキリしない気分のままである.
<横浜市の最高地点>
■大平山山頂
沢山のハイカーと擦れ違いながら,大平山山頂下の広場に向かう.丁度,昼時なので,遠足に来た沢山の小学生が休憩を取っている.子ども達は可愛い.子ども達の仕草を見ているだけで,自分の顔がほころんでくるのを感じる.
12時07分,大平山山頂に到着する.山頂で二子山方面の景色を眺めながら一息入れていると,近くの石に座っている二人の女性から,
「地元の方ですか・・?」
と話しかけてくる.「はい」と答える.
「六国見山に行きたいんですが,どこから登るんでしょうか?」
話を伺うと,北鎌倉から六国見山に登るつもりだったが,道に迷って大平山まで来てしまったとのことである.私は北鎌倉から権兵衛踏切を経由して六国見山に登るルートと,名月谷から稚児塚を経由するルートを説明していると,丁度,通り合わせたお年寄り夫婦が,私を追い越していく.
<子ども達で賑わう大平山>
■名月谷
12時15分,大平山を出発する.急坂を下って,尾根沿いのハイキングコースを,かなり速い速度で先へ進む.途中,何組かのハイカーとすれ違う.
まむしヶ谷坂近くで,先ほど大平山山頂で追い抜かれたご夫婦に追いつく.私は,
「やあ,先ほどは失礼しました・・・」
と挨拶する.これが切っ掛けになって,暫くの間,雑談をしながら一緒に歩くことにする.私が,まむしヶ谷坂を利用すると,15分で街まで降りられることを説明したのが切っ掛けになって,結局,明月谷まで一緒に歩くことになる.
少々失礼な言い方になるかもしれないが,歩き方を拝見すると,このご夫妻は,山道の歩き方が全くできていない.危なっかしいことこの上ない状態である.伺うと槍ヶ岳や北穂高岳に登ったという.伺っている方が,冷や汗が出るほど,全く無謀としか言いようがない.私は,せめて山の歩き方の初歩ぐらいは,然るべき登山学校で教えてもらった方が宜しいですよと,強くお薦めする.
一緒に歩けるような集まりがどこかにないかという質問を受けたので,私が参加している「某クラブ」を,とりあえず紹介した.
<鎌倉中央公園へ>
■北鎌倉の「猫箱」
名月院前でご夫婦とお別れする.
私は裏道を通って,「猫箱」に到着する.丁度,猫箱の奥さんが店先にいる.2匹のネコが店頭で遊んでいる.私は奥さんに,
「かわいいですね.この子は誰ですか? ミカンちゃん?」
と伺う.
「白い方がオデンちゃんで,茶色の方がミカンちゃんです・・」
と奥さんが愛想良く教えてくれる.
「ときどき,ホームページを覗かせて頂いています.ところで,今,住人は何匹ですか?」
「今,5匹です・・」
私は,どちらかというとイヌは苦手.猫党である.
「ネコは,イヌみたいに人間ベッタリでなくて,お付き合いに適当な距離がありますね.それが良いですね・・」
と私はネコ礼賛を一くさり.
「そうなんです・・・普段は人間を無視しているように見えるけど,いざとなるどそうでもないんです.この間も主人が会社で面白くないことがあったらしくて,しょげていると,プリンちゃんが心配そうに主人の膝の上に乗ったんですよ・・」
可愛がられて育っているネコは,いかにも穏やかである.それに綺麗.可愛いネコを眺めていると,癒された気分になる.
<プリンちゃん> <ミカンちゃん>
■山ノ内展望台
10分ほどネコ達と遊んだ後,北鎌倉駅表口に廻る.
特に飼いたい物はないが,駅前のコンビニに立ち寄ってみる.ここのご主人と久々に会話をしたかったからである.しかし,ご主人は不在.何も買わずに店を出る.
北鎌倉駅から瓜ヶ谷を登る.途中から山ノ内配水場に向かう尾根道に入る.むせるような新緑の木々の間を登る.
14時19分,山ノ内見晴台に到着する.花の名前はジャイアンさんに伺わないと分からないが,綺麗な花が沢山咲いている.ここで展望を楽しみながら一息入れる.
■鎌倉中央公園
さて,ここから何処を通って帰ろうかと迷う.久々に谷戸の池に降りてみようかとも思うが,迷っている内に面倒になり,オーソドックスに山ノ内配水場から鎌倉中央公園に抜けることにする.
故立原正秋宅付近を通り抜けて,鎌倉中央公園梶原口から園内に入る.
園内の市民農園では,田植えが間近のようである.
14時48分,鎌倉中央公園入口に到着する.
水平歩行距離,10.8km.累積登攀高度442mのプチ旅行が終わった.
<鎌倉中央公園>
[ラップタイム]
10:00 鎌倉駅歩き出し
10:18 鶴岡八幡宮(10:30まで見学)
10:47 大塔宮
10:59 瑞泉寺登山口
11:21 貝吹地蔵
11:40 見晴茶屋(12:02まで昼食)
12:15 大平山
13:12 鷲峰山
13:52 猫箱(13:55まで休憩)
14:02 北鎌倉駅
14:22 山ノ内配水場
14:35 鎌倉中央公園梶原口
14:48 〃 入口
[散策記録]
■水平歩行距離 10.8km
■累積登攀高度 442m
■累積下降高度 395m
■所要時間(休憩時間込み)
鎌倉駅 発 10:00
鎌倉中央公園入口 14:35
(所要時間) 4時間35分(4.58h)
歩行速度 10.8km/4.58h=2.35km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/39e35dfab69427b38b7d6a78574eed4e
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e7c61e42dfb982cf53980e2c5fc68caa
初夏の鎌倉アルプスと鎌倉中央公園を散策する(2)
(単独散策)
2009年6月3日(水)(つづき)
<勝上嶽へ>
■横浜市最高地点
12時02分に峠の茶屋を出発する.茶屋の出口で,
「・・・さて,どっちへ行こうかな・・?」
と独り言を言う.それを聞いた峠の茶屋のオーナーが,
「どっちも,何時も歩いてらっしゃるから困りますね」
と茶々を入れる.
まあここは,成り行きで,とりあえずは建長寺方面へ向かおうかと思う.
峠の茶屋を出る.出口近くに「横浜市内最高地点」と書いてある真新しい案内板を見付ける.この標識が何時作られたのか良く分からないが,最近のことだと思う.私はこの案内板を見ながら,
「・・・ああ,ここが大平山山頂か・・!」
と,頭の中で,どこか納得できるような気分になる.
峠の茶屋が,鎌倉市と横浜市の両方に跨る位置にあるのは先刻承知している.
ただ,大平山山頂の位置については,ゴルフ場脇にある岩塊の頂上を大平山山頂とする地図が大半を占めているが,中には峠の茶屋付近の山頂を大平山山頂としている地図もある.私にとって,どっちが正当な大平山かはどうでも良いことだが,どうもスッキリしない気分のままである.
<横浜市の最高地点>
■大平山山頂
沢山のハイカーと擦れ違いながら,大平山山頂下の広場に向かう.丁度,昼時なので,遠足に来た沢山の小学生が休憩を取っている.子ども達は可愛い.子ども達の仕草を見ているだけで,自分の顔がほころんでくるのを感じる.
12時07分,大平山山頂に到着する.山頂で二子山方面の景色を眺めながら一息入れていると,近くの石に座っている二人の女性から,
「地元の方ですか・・?」
と話しかけてくる.「はい」と答える.
「六国見山に行きたいんですが,どこから登るんでしょうか?」
話を伺うと,北鎌倉から六国見山に登るつもりだったが,道に迷って大平山まで来てしまったとのことである.私は北鎌倉から権兵衛踏切を経由して六国見山に登るルートと,名月谷から稚児塚を経由するルートを説明していると,丁度,通り合わせたお年寄り夫婦が,私を追い越していく.
<子ども達で賑わう大平山>
■名月谷
12時15分,大平山を出発する.急坂を下って,尾根沿いのハイキングコースを,かなり速い速度で先へ進む.途中,何組かのハイカーとすれ違う.
まむしヶ谷坂近くで,先ほど大平山山頂で追い抜かれたご夫婦に追いつく.私は,
「やあ,先ほどは失礼しました・・・」
と挨拶する.これが切っ掛けになって,暫くの間,雑談をしながら一緒に歩くことにする.私が,まむしヶ谷坂を利用すると,15分で街まで降りられることを説明したのが切っ掛けになって,結局,明月谷まで一緒に歩くことになる.
少々失礼な言い方になるかもしれないが,歩き方を拝見すると,このご夫妻は,山道の歩き方が全くできていない.危なっかしいことこの上ない状態である.伺うと槍ヶ岳や北穂高岳に登ったという.伺っている方が,冷や汗が出るほど,全く無謀としか言いようがない.私は,せめて山の歩き方の初歩ぐらいは,然るべき登山学校で教えてもらった方が宜しいですよと,強くお薦めする.
一緒に歩けるような集まりがどこかにないかという質問を受けたので,私が参加している「某クラブ」を,とりあえず紹介した.
<鎌倉中央公園へ>
■北鎌倉の「猫箱」
名月院前でご夫婦とお別れする.
私は裏道を通って,「猫箱」に到着する.丁度,猫箱の奥さんが店先にいる.2匹のネコが店頭で遊んでいる.私は奥さんに,
「かわいいですね.この子は誰ですか? ミカンちゃん?」
と伺う.
「白い方がオデンちゃんで,茶色の方がミカンちゃんです・・」
と奥さんが愛想良く教えてくれる.
「ときどき,ホームページを覗かせて頂いています.ところで,今,住人は何匹ですか?」
「今,5匹です・・」
私は,どちらかというとイヌは苦手.猫党である.
「ネコは,イヌみたいに人間ベッタリでなくて,お付き合いに適当な距離がありますね.それが良いですね・・」
と私はネコ礼賛を一くさり.
「そうなんです・・・普段は人間を無視しているように見えるけど,いざとなるどそうでもないんです.この間も主人が会社で面白くないことがあったらしくて,しょげていると,プリンちゃんが心配そうに主人の膝の上に乗ったんですよ・・」
可愛がられて育っているネコは,いかにも穏やかである.それに綺麗.可愛いネコを眺めていると,癒された気分になる.
<プリンちゃん> <ミカンちゃん>
■山ノ内展望台
10分ほどネコ達と遊んだ後,北鎌倉駅表口に廻る.
特に飼いたい物はないが,駅前のコンビニに立ち寄ってみる.ここのご主人と久々に会話をしたかったからである.しかし,ご主人は不在.何も買わずに店を出る.
北鎌倉駅から瓜ヶ谷を登る.途中から山ノ内配水場に向かう尾根道に入る.むせるような新緑の木々の間を登る.
14時19分,山ノ内見晴台に到着する.花の名前はジャイアンさんに伺わないと分からないが,綺麗な花が沢山咲いている.ここで展望を楽しみながら一息入れる.
■鎌倉中央公園
さて,ここから何処を通って帰ろうかと迷う.久々に谷戸の池に降りてみようかとも思うが,迷っている内に面倒になり,オーソドックスに山ノ内配水場から鎌倉中央公園に抜けることにする.
故立原正秋宅付近を通り抜けて,鎌倉中央公園梶原口から園内に入る.
園内の市民農園では,田植えが間近のようである.
14時48分,鎌倉中央公園入口に到着する.
水平歩行距離,10.8km.累積登攀高度442mのプチ旅行が終わった.
<鎌倉中央公園>
[ラップタイム]
10:00 鎌倉駅歩き出し
10:18 鶴岡八幡宮(10:30まで見学)
10:47 大塔宮
10:59 瑞泉寺登山口
11:21 貝吹地蔵
11:40 見晴茶屋(12:02まで昼食)
12:15 大平山
13:12 鷲峰山
13:52 猫箱(13:55まで休憩)
14:02 北鎌倉駅
14:22 山ノ内配水場
14:35 鎌倉中央公園梶原口
14:48 〃 入口
[散策記録]
■水平歩行距離 10.8km
■累積登攀高度 442m
■累積下降高度 395m
■所要時間(休憩時間込み)
鎌倉駅 発 10:00
鎌倉中央公園入口 14:35
(所要時間) 4時間35分(4.58h)
歩行速度 10.8km/4.58h=2.35km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/39e35dfab69427b38b7d6a78574eed4e
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