<ライルバスブーの夕景>
ノルウェー紀行;第6日目(トレッキング第4日目)(3);ライルバスブー
(アルパインツアー)
2013年8月19日(月)~8月30日(金)
第6日目;2013年8月23日(木):トレッキング第4日目(つづき) 晴
<ライルバスブー>
■ライルバスブーに到着
17時40分,私たちはライルバスブーに到着する.
ここも素晴らしい山小屋である.私たち以外にも沢山のトレッカーが宿泊しているようである.小屋の外では,何人かの宿泊客が外で夕日を浴びながら寛いでいる.
私たちが到着すると,
“おや,どこからきたの?”
というような好奇心の眼で,私たちを見つめる.
とりあえずは,小屋の前で,クールダウンのストレッチをする.私たちがストレッチをしているのも,どうやら好奇心の対象になるようである.
<ライルバスブーに到着>
■素敵な部屋
ツアーリーダーが宿泊手続きをする.
とりあえずは割り当てられた部屋に行ってみる.ここも木の香りのする落ち着いた部屋である.今晩もKSさんと同室である.
部屋に入ると,向かって右が2段ベッドである.反対側のは簡素ながら洗面所とクロークがある.二重窓から外を覗くと,夕暮れの湖水が見えている.
山小屋とはいえ,ちょっとしたホテル並みの水準だなと思う.
<ライルバスブーの客室(翌朝撮影したもの)>
■部屋の間取り
例によって,部屋の間取りを記録しておこう.
まずは平面図.
廊下から部屋に入ると,右側に筋違いの二段ベッドがある.普通の二段ベッドと違って,上段と下段がずれている.
最初にこのベッドを見たときに,
“あれ~ぇ…! 下段のベッドは随分と丈が短いな”
と勘違いした.
■ベッドの側面図
ベッドの側面図を記録しておこう.
下の図のように下段ベッドと,上段ベッドが少し重なっている.
要するに上段と下段がずれた二段ベッドである.ずれたことによって生じた空間を物置にしてある.
例によって,同室のKSさんが,“長幼の序”ということで,断固,上段のベッドを使うという.私にはとても有り難いことだが,どうも気が引ける.本当は年令など無関係に,上下を代わり番こに使う方が気が楽なのだが…
でも,敢えて主張するのは差し控える.あるお寺の坊さんから“施しをするも受けるも善行”という教えがあったことを思い出す.
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<豪華な夕食>
■まずは飲み物
18時30分から夕食である.
食堂は沢山の宿泊客で賑やかである.でも,日本の山小屋の食堂のように,やたらと詰め込まれることはなく,ユッタリと座れる.私たちは広い食堂の窓際の一角に纏まって陣取る.
まずは飲み物.
“酒,タバコ,麻雀,カラオケ,ゴルフ”の“近代五種”が苦手な私はサラリーマン時代随分と苦労した.そんなわけで,私はセブンアップを注文する.コーラ,セブンアップの類の清涼飲料水は,どこの国に行って注文しても同じ味がするので安心である.
ただ,ここ,ノルウェーでは,物価が非常に高いので,このセブンアップ1本が35クローネ,日本円で700円弱もする.
写真にワインが写っているって!!
このワイングラスはトイ面に座っている人が注文した物である.
<まずは飲み物>
■前菜とメインディッシュ
まずは前菜.前菜の写真は撮り忘れたが,生サーモンの薄切りとポテト,野菜類を盛りつけらられたもの.そう言えば,ノルウェーの主要産品の中にサーモンがあった.勿論,美味しく戴く.
続いてメインディッシュ.肉料理である.店員が一人ひとりに料理を運んでくる.このサービスはホテル並み.
ここは山小屋.そのことを考慮すると,大変なご馳走ということになる.
写真には撮らなかったが,主食は勿論パンである.
<メインディッシュ>
■デザート
デザートは下の写真の通りである.
何を食べているのか,田舎者の私には良く分からないが,とにかく甘い.
なお,当然のことながら,コーヒーを賞味する.
<デザート>
<夕暮れのひととき>
■夕景を楽しむ
19時30分頃,夕食が終わる.
ここは高緯度の国である.外はまだまだ明るい,このまま寝てしまうのは惜しいので,山小屋の周辺を少しばかり散策する.
夕暮れの湖水は凪いでいる.向こう岸には鋭く尖った三角形の山が見えている.
“オレには到底あの山には登れないな”
と重いながら山を見上げる.
<夕暮れの湖水>
■シャワーを浴びる
20時45分頃,シャワーを浴びる.
広々としたシャワー室である.一度に3人で使えるが,間仕切りはない.スッポンポンで3人並んでシャワーを浴びる.
私の隣は,たまたま同じグループの男性である.彼はシャワーを浴びながら盛んに愚痴る.
「…年を取ると,足は細くなる,尻は下がる,猫背になる,肉が腹の辺りに垂れ下がる…良いこと無いなあ…」
勿論私も同感!
そんなこと言っていても,この男性のスタミナと,岩稜歩きの上手さは大したものだとお見受けしている.
■今日も良かった
21時過ぎ就寝.
同室の方は,今夜もどこかで宴会をやっているらしくて,まだ不在である.
今日も良かった! 良かった!
<ラップタイム>
7:30 朝食
8:30 集合
8:40 イェンデスブーから歩き出し
9:00 衣服調整
9:54 休憩(10:05まで)
10:55 休憩(湖が見下ろせる場所で11:05まで)
11:55 休憩(12:05まで)
13:07 休憩(13:15まで)
14:55 休憩(15:00まで)
15:55 休憩(16:10まで)
16:50 峠;見晴絶佳の場所
17:00 休憩(17:05まで)
17:40 ライルバスバブー着
18:30 夕食
[山行記録]
■水平歩行距離 17:5km
イェンデブー→峠 15:5km
峠→ライルバスブー 2.0lm
■累積登攀高度(概算) 250m
■累積下降高度(概算) 150m
■登り所要時間(休憩時間込み)
イェンデスブー発 8.40
峠 着 16:50
(所要時間) 8時間10分(8.17h)
水平歩行速度 15.5km/8.17h=1.90km/h
登攀速度 250m/8.17h=30.6m/h
■下り所要時間(休憩時間込み)
峠 発 16:50
ライルバスブー着 17:40
(所要時間) 50分(0.83h)
水平歩行速度 2km/0.83h=2.41km/h
下降速度 150m/0.83h=180.7m/h
■所要時間(合計)
イェンデスブー発 8:40
ライルバスブー着 17:40
(所要時間) 9時間00分(9.00h)
水平歩行速度 17.5km/9.00h=1.94km/h
(つづく)
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