中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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東海道五十三次宿場巡り全15回第9回(24)

2008年04月09日 04時16分18秒 | 街道:東海道五十三次
        
                   <鹿子模様の土蔵壁>

         東海道五十三次宿場巡り全15回第9回(24) 
              (小田急トラベル)
     2008年2月9日(土)~11日(月・祝)(その4)

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第9回 第1日目 2月9日(土)(4)

<雨に降られて,ひたすら西へ>

■長興寺

 西友で一休みした私達は,「エイ,エイ,オー~」の掛け声とともに,14時12分に西友から歩き出す。再び単調な「真っ直ぐ道」を,ひたすら,西へ,西へと歩き続ける。周辺は,特に変わった所もない自動車道である。ただ,ただ歩き続けて,14時22分に東海道本線の踏切を渡る。
 14時33分,長興寺の前を通過する・・・が,兎に角,偉い早さで通過するので,長興寺が,どのような寺なのかを見る暇もない。かろうじて,長興寺と書いてある石柱だけを写真に残す。

■原宿跡
 歩き続ける道路は,相変わらず,何の変哲もない単調である。一同ひたすら黙々と歩き続ける。
 14時42分,原宿本陣跡に入る。旅行社の資料によると,ここは本陣1軒,脇本陣1軒,宿内戸数398軒,宿内人口1,939人の規模の宿場だったようである。道路の傍らに,原宿本陣の説明書きを八付けた石柱が建っている。
 直ぐ近くの浅間神社を斜めに見ながら,とにかく先へ進む。神社の鳥居を大急ぎでデジカメに収める。そうこうしている内に,また列の末尾になってしまう。

                 <原宿本陣跡の説明文>

■JR原駅
 14時43分,徳源禅寺の前を通過する。ここも境内の入口に建っている案内柱の写真を撮るのが精一杯である。
 引き続き,住宅地の中を,ひたすら西へ歩く。沿道には,赤地に炭黒々と「××貨物駅建設反対」と書いた派手な幟旗を建てている家が続く。一介の旅人である私には,反対の事情は分からないが,この幟旗が異様に眼に付く。
 14時47分,自動車道路を左折。すぐ突き当たりにあるJR原駅に到着する。ここで暫く休憩を取る。原駅は静かな駅である。小さな駅だが,白い芯壁が美しい駅舎が魅力的である。

       <源禅寺>                       <××反対の幟旗>

■ショボショボと雨が降り出す
 15時04分に原駅を出発する。例によって,閑静な駅前で,エイ,エイ,オ~と蛮声を張り上げる。こんな馬鹿げたことと心の中で思っている私は,右手をほんの少しばかり上げ下げして,声を出しているふりをする。
 また,自動車道をひたすら西へ歩き続ける。
 その内に,空模様がますます怪しくなってくる。私の靴の調子が悪い。親指の直ぐ後が歩く度に痛い。そこに大きな豆ができているような気がする。豆を潰したら大変だなと心配しながら歩き続ける。
 道路の進行方向が,少し南に曲がり,やや登り坂になる。雨が本降りになり始める。朝から,もう,かれこれ20キロメートル近く歩いている。足の裏は痛いし,雨は降る。
 さすがに気分が滅入ってくる。もうどうにでもなれという気持で,黙々と歩く。私以外の参加者も多分同じ気分なのだろう。話し声は全く聞こえてこない。全員がただ黙々と歩き続けている。
 15時52分,東海道本線の踏切を渡る。地図で現在地を確かめる。やがて,広い自動車道と合流する。道路の両側に隙間なしに建物が並ぶ街中になる。雨足がますます強くなるが,もうすぐ今日の終点,JR東田子の浦駅が近いなと確信する。
 16時08分,私達は,漸くの思いで,JR東田子の浦駅に到着する。駅の小さな待合室は私達一行で満杯になってしまう。
 「ああ・・・やっと今日一日の歩行が終わった・・・ヤレ,ヤレ,・・」
が本音である。

                     <JR東田子の浦駅>

■JRで沼津駅へ
 リーダーが,挨拶をした跡,JR沼津駅までの乗車券を全員に配る。 私達は,東田子の浦16時29分発の上り電車に乗車する。3両編成の短い電車である。車内は,私達が一度に乗車したこともあって,かなり混雑している。
 16時37分,沼津駅に到着する。
 沼津駅から,全員揃って,今日の宿泊場所,沼津グランドホテルに向かう。駅前の繁華街をクネクネと抜けて,16時45分,ホテルに到着する。
 リーダーから明日の朝食,集合場所,時間などの説明があって解散。

■沼津グランドホテル
 一旦,自分の部屋に入る。ホテルの名前は立派だが,いわゆるビジネスホテルである。狭いスペースにバストイレ,シングルベッド,テレビなどが並べられている。極端に言えば,リュックの置き場にもまごつくほどコンパクトである。とはいえ,清潔な1人部屋を宛われたのだからハッピーである。
 リュックを置いて,気になる靴を脱いで,足の裏をチェックする。どうやら豆はできていないようである。明日は擦れている所に絆創膏を張り,さらに厚手の靴下を二重に履いてみようと決める。
 雨の中,ホテルを出て,近くのコンビニへ行く。そこで,出来合いの弁当を買って,部屋に戻る。一人でコンビニ弁当をボソボソと食べる。 その後,小さなバスタブのお風呂に,ユックリと入る。
 暫くの間,何となくテレビを見ていたが,すぐに眠くなる。21時頃,就寝。
 こうして,第9回第1日目の宿場巡りが終わった。
                                 (つづく)


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