閑話休題;貰った土産は『ぼけ封じ箸』
2013年4月8日(月)
所用で京都に出掛けていた娘から,私ども老夫婦が貰った土産の中に,『ぼけ封じ箸』がある.
この箸を貰って,嬉しいような,困惑したような…何とも不思議な気分である.
この頃,どうも物忘れが多いだけでなく,中々人の名前が覚えられないし,花の名前など端(はな)から覚えられない.
“う~ん・・・オレも大分呆けてきたかな”
と困惑している.
折角貰った箸なので,これ以上ボケが進まないように願いながら,大切に使うことにしよう.
…で,貰った箸を見ると「白南天」というラベルがある.この箸を持ってきた娘は古寺仏や彫刻を勉強にしているため,頻繁に奈良,京都に出掛けている.その娘が持ってきた箸なので,私は「白南天」とは,てっきりお寺の名前かと勘違いした.そこが植物や食べ物の知識に疎い私の“そそかしさ”であり,“愚かさ”である.
そうは言っても,私は社寺としての「白南天」に興味を持つ.
そこで,インターネットで調べると,資料1に次のような記事があることが分かる.この記事を見るまで,てっきり「白南天」はお寺の名所かと思っていた私は,これが木の名前だと分かって,
“なあ~んだ.そうだったんか!”
と思うと同時に,自分の“思い込み”というか,“そそっかしさ”に苦笑してしまう.
インターネットの記事を引用しておこう(一部省略).
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「なんてん」、「しろなんてん」はナンテン属ーめぎ科の植物で、ナンテンの自生地として漢唐の南部(東京や千葉、神奈川)から四国、九州および中国大陸の温かい地方やインドなどの日当たりの良い草地や山野などでよく見られる植物です。
南天の名前の由来は「南天燭」、「南天竹」などの漢名が由来とされており、古くから薬用、観賞用、厄除けとして愛されてきました。
薬用としての南天は鎮咳薬、解熱薬で用いられています。最近は気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎などの治療薬として南天の葉や実から抽出した成分を治療薬として用いる機会が多いです。・・・商品名「リザベン」
観賞用としての南天は上記でも書いたように南天の実が鳥の大好物なので実を啄ばみに来る鳥の鑑賞として、初夏に咲く花を鑑賞したり、秋に実る果実を鑑賞するための庭木として愛されてきました。
魔よけ、災い除けとしての南天は「なんてん」の「なん=難航、難関、難儀などの難+てん=転」と語呂合わせして、「難を転ずる」植物として玄関、お手洗い、鬼門とされる場所に植えられました。
一般の家庭でお祝い事があって近所や親戚に赤飯を配る時に、赤飯の上に南天の葉を置いて配ります。縁起の良い赤飯と南天の葉を組み合わせる風習には意味があります。
(資料1;http://www.yanagidou.co.jp/syouyaku-yakusou-nanten.html)
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「ぼけ封じ箸」が切っ掛けで,私は白南天を知ることができた.
(おわり)
「閑話休題」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3729be6c4e879e96f03c5fb025a09fbf
「閑話休題」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8764c5162613cd91cfc6da0b90c03123
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