中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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雪の鎌倉:中央公園・源氏山・鶴岡八幡宮周遊

2008年02月04日 13時44分41秒 | 鎌倉あれこれ


                   <鎌倉:谷戸の雪>

     雪の鎌倉:鎌倉中央公園・源氏山公園・鶴ヶ岡八幡宮散策
          2008年2月3日(日)

■鎌倉では珍しい大雪

 滅多に雪が降らない鎌倉でも,今日は珍しくまともな雪が降っている。滅多にない鎌倉の雪景色は,是非,眺めておきたい。そこで,午前中に諸々の用事を済ませて,午後,鎌倉中央公園から源氏山公園,鶴岡八幡宮を一回りすることにした。
 午後になっても,雪は降り続いている。私はこの時とばかり,この頃,塔の岳登山に使っている長靴を履いて外に出る。露天の車庫に駐車している自動車の屋根には,10センチ以上の雪が積もっている。鎌倉中央公園付近の道路にもかなりの雪が降り積もっている。
 
   <鎌倉中央公園付近の積雪はかなりある>                   <雪の中央公園広場>

■鎌倉中央公園
 寺分口から鎌倉中央公園に入る。人のことをとやかく言えないが,私と同じように物好きな方が,何人も,カメラを片手に,雪の中をあちこち歩き回っている。近所の子供達が雪の中で転げ回りながらはしゃいでいる。その脇で,飼い主の制止を押し切って,犬が雪の中を走り回っている。この犬を見て,不意に尊仏山荘でコタツの中で丸くなっている猫のことを思い出す。正に「犬は喜び庭駆け回り,猫はコタツで丸くなる」である。
 獅子岩から隣の谷戸に入る。谷戸の入口にある広場は真っ白な新雪に覆われている。数名の子供達が,広場で雪と戯れている。新雪を踏み分けながら,市民農園に向かう。雪化粧した木々が,谷戸の両側に連なっている。ここが鎌倉とは思えない。まるで,どこかの深山幽谷に迷い込んだような錯覚に陥る。
                   
■葛原岡神社
 鎌倉中央公園東出口から梶原に出る。ここから山ノ内配水場に向かう。雪の中に何本もの轍ができている。かなりの坂道なので,スノータイヤを装着していない車が通過するときは,自動車が滑って事故に巻き込まれないかと心配になる。
 山ノ内配水場近くで,前方にパトカーが止まっているのが見える。数名の警官が,道路に立っている。何事かと思いながら近付く。現場の道路上には,大きな桜の枝が転がって左の車線を遮っている。どうやら枝に積もった雪の重みで折れたようである。
 山ノ内配水場から,尾根道を下って北鎌倉へ出ようかとも思ったが,そのまま葛原岡神社へ向かう。神社手前の竹藪が降り積もった雪の重さに耐えかねて,道路の方に覆い被さっている。その竹の下を潜って,源氏山公園入口に到着する。辺りには誰も居ない。鳥居を潜って葛原ヶ岡神社に向かう。その時,神社の方から長い三脚を持った男性とすれ違う。この男性もどうやら雪の写真を撮っているようである。それとなく,彼が持っている写真の道具を見ると,私など足元にも及ばないプロの写真家のように見える。
 
       <山ノ内:桜の倒木>                  <雪と寒椿>

■日野俊基の墓
 葛原岡神社を参拝してから,日野俊基朝臣墓の写真を撮ろうと思う。ところが,日野俊基墓の前で,先ほどの男性が三脚を構えて,長い間,何回も写真を撮っている。私は,10メートルほど離れた場所で,彼が写真を撮り終えるのを,ジッと待っている。
 その時,頭上で「バリ,バリ~ッ・・」と大きな音がする。驚いて音の方を見上げると,降り積もった雪の重さで,大きな枝が折れている。幸いなことに,折れた枝は,その下の枝に引っかかっている。もし地面まで落ちていたら,枝が頭にぶつかったかもしれない。不用意に木の下にいては危ないなと,やっと気が付く。
 5分ほどで,カメラの男性が日野俊基の墓から離れる。そこで,私も,やっと雪に化粧された墓の写真を撮ることができた。

                      <雪の葛原岡神社>

■源氏山山頂
 公園内の道を辿って,源頼朝像の広場に向かう。またもや先ほどのカメラの男性と前後する。私は,源頼朝像をサッサと撮り終えて,源氏山山頂に向かう。こちらには,まったく足跡がない。まだ誰も訪れていないようである。足跡が全くないところに,自分が初めて足跡をつけるのは,何とも気分が良い。
 かなり深い雪の中を長靴で歩いているのに,今日は,足が全く冷たくない。同じ雪でも,塔ノ岳と鎌倉では随分と違うなと実感する。
 源氏山山頂から,雪化粧した六国見山,天園ハイキングコースの山々が良く見える。 私は,暫くの間,源氏山山頂に留まって,周辺の風景を堪能する。
 
        <日野俊基の墓>                   <源頼朝像>

 雪で埋もれた長い石段を下って,英勝寺墓地の裏手に出る。そこから寿福寺外周の小径を下る。傍らにある了得院殿の墓や,大田道灌の墓は,近くの樹木の陰にあるために,あまり雪を被らずに済んでいる。別に理由はないが,何となくホッとした気分になる。
 クマ笹に覆われた小径は深い雪に覆われていて,歩く足元が覚束ない。
 
          <源氏山山頂>             <源氏山公園山頂から天園方面を望む>

■寿福寺から刃神社へ
 成り行きで寿福寺にある北条政子他の墓を訪れる。何時もなら観光客が散策している境内には,今日は誰も居ない。薄っすらと雪化粧した寿福寺ヤグラ群は,訪れる人もなく,静まりかえっている。墓地を一回りして,トンネルを潜り,刃稲荷を詣でる。
 寿福寺を降りる辺りから,梶原の山沿いに比べて,積雪が大分少ないように思える。後に繁茂している木の陰になったためか,刃稲荷には,全く雪がない。
 歩行者専用の踏切を越えて,小町通に出る。大方の店が,店先の除雪を終えている。中には,可愛い雪だるまを作って,店先に飾っているところもある。雪にもかかわらず,かなり沢山の観光客が散策を楽しんでいる。
 
     <了得院殿>                  <雪の政子・実朝の墓>

 
              <雪とヤグラ>                  <刃神社>
 
■鶴岡八幡宮
 小町通から裏道を通って若宮大路に出る。沢山の観光客に混じって,鶴岡八幡宮の境内に入る。参道には薄っすらと雪が降り積もっている。ただ,鶴岡八幡宮本殿には,ほんの少し雪が積もっている。傍らの源平池は一面の薄氷である。わずかに残った水面に,沢山の鴨が集まっている。
 
         <小町通の雪だるま>               <源平池>


                    <雪の鶴岡八幡宮>

 観光客で混雑する境内を彷徨いている内に,急に散策を続ける気持が萎えてしまう。 そこで,裏道を通って,早々に鎌倉駅まで引き返す。その後,バスで帰宅。玄関前の除雪で汗を流す。
                             (おわり)



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2 コメント

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きれいですね (うほっちゃ)
2008-02-10 13:25:50
雪の山道や切通しはきれいだろうなと思っていました。
9日も雪の予報でしたので、雪を期待しつつ、
以前から歩いてみたかった
極楽寺方面の一升枡がある尾根と、その東側の尾根へ行ってきました。
尾根自体は面白かったのですが、残念ながら雪は降らず、ただただ寒いだけでした(笑)


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コメント有り難うございました (flower-hill_2005)
2008-02-11 19:49:41
うほっちゃ様
 当ブログにお運びいただき有り難うございました。
滅多にない鎌倉の雪景色は,とても貴重ですね。
 雪の日,本当は,天園ハイキングコースを一回りしたかったのですが,アイゼンを持っていくのが面倒だったので,安全なところだけ散歩しました。
 また,よろしかったら,当ブログへお立ち寄り下さい。
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