中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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南アルプス:大無間山・小無間山縦走(2)

2006年11月09日 06時58分04秒 | 南アルプス・西日本

      南アルプス:大無間山・小無間山縦走(2)
      (ヤマケイ登山教室・アルパインツアー)
      2006年11月3日(土)~5日(日)

第1日目 11月3日(土)
 晴

■静岡駅から寸又峡温泉へ
 9時10分,静岡駅南改札口に集合する。参加者は12名。ツアーリーダー3人である。参加者12名の内訳は男性3人,女性9人で,今回も女性が圧倒的に多い。山形,群馬,兵庫,新潟など全国各地から集まっている。50~60歳代の方々が大半である。
 受付が済むと,ツアーリーダーから,500mlの空ペットボトルを1人2本ずつ渡される。途中の水場で,今夜の夕食と,明日の朝食で使う水を,このペットボトルに入れて,各自運搬するように命令される。
 駅前から大型の静電タクシーに乗車し,寸又峡温泉を目指して,9時22分に出発する。
 途中,10時17分,恋人峠(725m)で休憩を取る。恋人峠から素晴らしい風景が楽しめる。天気が良く,暑くも寒くもない。数名の観光客がのんびりと風景を楽しんでいる。

            <恋人峠>
 恋人峠の休憩のあと,さらに延々と北上を続ける。そして,11時06分に寸又峡温泉朝日トンネルを潜り抜ける。その先にあるゲート前(標高450m)でタクシーを下車する。ここから先も,林道は延々と続くが,一般車両は通行できないので,このゲートから先は徒歩で行くしか方法がない。
 ゲート前の空き地で軽くストレッチをしてから,11時26分に登山を開始する。

■長い林道歩き
 いよいよ,ウンザリするほど長い林道歩きが始まる。私達は寸又川左岸林道を寸又川に沿って,15キロメートルほど遡り,お立台ヘリポートでテントを張る予定である。 舗装はしてないものの,広い立派な林道が続く。緩やかな上り勾配である。12時01分,朝日岳登山口(600m)を通過する。この朝日岳は寸又三山の一つである。何れ機会があったら是非登ってみたいと思っている山である。林道は,朝日岳の南西斜面の山肌に沿ってトラバースしながら次第に高度を上げていく。林道は,小さな支脈を通過するたびに,大きくカーブする。山側の斜面は,ほとんど崖になっている。崖から落下した岩砕が道路の至る所に散らばっている。私達の目の前で,こぶし大の岩砕が,ガラガラと音を立てながら,路岩の斜面をバウンドして落下してくる。
 進行方向左手,つまり寸又川左岸から,川を見下ろす。素晴らしい紅葉の谷間が広がっている。


            <素晴らしい紅葉>
 この辺りは林業が盛んなようである。林道の傍らに,末口1メートルほどもある伐採された檜の木が綺麗に野積されている。立派な材木である。
 12時20分過ぎに,送電線の下を2回潜り,標高795m地点で小休止する。再び歩き出して,13時07分に下閑蔵沢(830m)を通過する。さらに長い林道歩きが続く。13時34分,上閑蔵沢に架かる朝日橋(905m)を渡る。ここで,静岡駅で預かったペットボトル2本に沢の水を入れる。水で満タンのペットボトル2本が入ったリュックは,一段と重くなり,肩に食い込む。
 ここから,途中で2回の休憩をとった後,15時56分,私達は,漸く,今夜の宿営地,お立台ヘリポートに到着する。長い,長い,単調な林道歩きであった。

■テント泊初日
 お立台ヘリポート広場は,かなり広い。幅50メートル,長さ200メートルほどもあるだろうか。広場の西側は,寸又川の谷間に鋭く切り落ちている。谷間の先には夕日の中に山脈が連なっている。広場の片隅にはトイレ棟がある。雨水を貯めた手洗水がある。トイレにはロールペーパーも用意されている。広場の反対側には,「お立台」と大きな字を彫り込んだ高さ2メートルほどの石が設置され,その手前にベンチが置いてある。
 私達が周辺の風景を楽しんでいる間に,3人のスタッフは手際よく4張りのテントを組み立てる。私はスタッフの人達と一緒のテントを割り当てられる。

                 <手際よく夕食を作るスタッフ>

 スタッフが,私達が運んだ水を回収する。そして手際よく夕食の支度をする。たった30分で夕食ができる。ちらし寿司と味噌汁,それに漬け物と果物が夕食である。ここは標高1080mの高地である。外気が寒い。こんなときには,温かい味噌汁が何よりのご馳走である。
 夕食後は何もすることがない。照明はヘッドランプだけである。でも電池が勿体ない。寝るしかない。18時30分,寝袋に潜り込んで就寝する。
                          (つづく)



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