中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉アルプスぶらり旅

2007年05月27日 20時07分38秒 | 鎌倉あれこれ

              鎌倉アルプスぶらり旅
         (単独旅・途中からジャイアンと同行)
            2007年5月26日(日)

■托鉢僧に出会う

 朝から良く晴れている。ぶらり歩きの性癖のある私は,天気がよいと外へ出たくて堪らなくなる。早朝からそそくさと雑務を済ませ,例によってデジカメ片手に鎌倉を一周しようと思う。小さなナップザックに500ミリリットルほどの水を入れたペットボトルを1本入れただけで,10時丁度に鎌倉中央公園近くの自宅を出発する。山の上ロータリーから尾根道を辿って北鎌倉へ出るつもりである。
 丁度家を出て直ぐに,後から数名の男性が発する朗々としたうめき声のような声が聞こえてくる。何事かと訝りながら振り向くと,僧衣をまとった建長寺の雲水が数名,各家の前で托鉢をしている。私が通り過ぎようとしている家の中から初老の奥さんが出てきて,托鉢をしている僧侶に,
 「少々お待ちを・・・」
と声を掛けて家に入った。如何にも鎌倉らしい風景だなと思いながら通り過ぎる。

           <鎌倉丸山住宅地を托鉢する建長寺の僧侶>

 山ノ内浄水場から北鎌倉へ通じる尾根道に入る。道の回りの新緑は,日増しに濃い緑に変わっていく。深い緑に覆われた山道は,何ともいえないほど美しい。


            <花一杯の散策路:鎌倉山ノ内展望台付近>

■勝上嶽展望台
 山道を下って北鎌倉の住宅地に出る。例によって,10時46分に北鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄る。顔なじみのご主人は不在のようである。オニギリ2個を購入した後,10時53分に北鎌倉駅前を通過する。折から土曜日,駅前は観光客で溢れている。

             <むせるような新緑の散歩道:鎌倉山ノ内>

 踏切を渡って円覚寺側に出る。相変わらずぞろぞろと観光客が歩いている。例の「猫箱」を覗いてみる。プリンちゃんもゴハンちゃんもいない。実は数日前,偶然,「猫箱」のホームページを見付けた。このホームページによると,プリンちゃん,ゴハンちゃんの他に,もう一匹のネコが居るようである。
 「猫箱」の少し先から左折して路地に入る。途端に観光客が居なくなり静寂な住宅地になる。この路地を抜けて,11時10分に名月谷登山道入口に到着する。ここから山道に入る。途中,誰にも会わずに,11時30分に勝上嶽展望台に到着する。展望台は,建長寺から数珠繋ぎになっている観光客で溢れている。
 私が,展望台の裏手から姿を表したので,瑞泉寺へ行くはずの数名の観光着が道を間違えて近付いてくる。私は堪らず,数名の方に,
 「どちらへ行かれるんですか・・・」
と声を掛ける。


              
 <天園ハイキングコースに咲く花(1)>
                            ※後でジャイアンさんに花の名前を確認する。


■埼玉の老夫婦
 私が声を掛けた人達の中に埼玉の老夫婦がいる。如何にも足下が覚束ないので,暫くの間,ご一緒する。木の根や苔がついた岩に足を取られないように注意して下さいと言いながら先導する。実にユックリとしたペースで歩く。11時38分に十王岩に到着する。老夫婦は十王岩からの展望に感激する。私に,
 「鎌倉へは何回も来られたんですか・・・」
と質問する。
 「・・・実は,私,鎌倉に住んでいます。週に1~2度は,この辺りを散歩しています・・・」
と答える。
 「良いところにお住まいですね・・・羨ましいです」
 確かに観光に訪れる方には,鎌倉に住んでいると良いなと思うかも知れないが,サラリーマンだった私には,東京までの遠距離通勤は結構辛かったし,日常生活には何かと不便があるが・・・だまっている。

■ジャイアンさんにバッタリ
 暫くの間,混雑する天園ハイキングコースに沿って,ユックリと歩く。
 百八ヤグラ付近で,後からいきなり,
 「あれ・・・Flower^hillさん・・・」
と声を掛けられる。先日,塔ノ岳へ一緒に登ったジャイアンである。
 暫くの間,ジャイアンさんも加わって4人で一緒に歩く・・・・が,何時までの老夫婦につきまとうのも良くないと思って,
まむしヶ谷坂入口付近で,老夫婦にお別れする。
 その後は,植物に博学のジャイアンさんに先導され,花を鑑賞しながら峠の茶屋へ向かう。


             
<天園ハイキングコースで見かけた花>
           ※これもジャイアンさんに花の名前を確認して貰う予定。


 道すがら,ジャイアンさんから,路傍の草花を説明して貰うが,脳みそが十分に固くなっているflower-hillには,とても直ぐには覚えられない。折角のジャイアンさんの蘊蓄が,私の耳を右から左へ空しく通過する。それでも,flower-hillは,少しでも花を覚えようと思って,つい2~3日前に,山と渓谷社発行の図鑑『山の花』を購入したばかりである。ただ,まだこの本の使い方が,今ひとつ良く分かっていない。

■峠の茶屋
 12時10分に峠の茶屋に到着する。ここで昼食を摂ることにする。ジャイアンさんと店に入ると,店員が,
 「仙人に会いましたか?」
と私に聞く。
 「いえ・・・このところ会っていません」
 「この所,ここにも現れないんです」
と心配げである。実は今月31日に,天気が良ければ,仙人達と丹沢の檜洞丸を訪れる予定になっている。
 日陰で風通しの良い席に座る。奥には常連の顔も見える。
 黄砂がひどいためか,あるいは春霞のためかあいにく富士山は見えないが,海の方から吹き上げてくる涼風を楽しみながら,ジャイアンさんと2人でユックリと昼食を摂る。


■ドイツからの観光客
 12時49分に峠の茶屋を出て,瑞泉寺へ向かう山道を辿る。途中,花が咲いていると,そこで立ち止まって,ジャイアンさんの説明を聞く。綿知多地のすぐ後を歩いている外人さんが,私達の仕草に興味を示す。私が,
 「どちらの国からお出でですか?」
と話しかける。彼は訛りの強い英語で,ドイツから来たという。このドイツ人と前後しながら,瑞泉寺を目指して歩き続ける。
 やがて貝吹地蔵が祀られている胡桃谷に到着する。私はブロークンイングリッシュで,貝吹地蔵の説明をする。
 その後,外人さんとの距離が何となく開いてしまう。
 私達はメインのハイキングコースから少し外れて,胡桃谷をトラバースしてみる。そしてヤブ道を少し辿った後,瑞泉寺の前に出る。折から土曜日とあって,ここまで来ると,沢山の社寺見物の観光客とすれ違うようになる。


           <ちょっと寄り道:赤い帽子の後ろ姿がジャイアンさん>
           ※したたり落ちるような新緑が見事である。反対側の谷間には,
            「北条首やぐら」がある。

■小町通「モア」でお茶
 沢山の観光客に混じって,13時35分に大塔の宮に到着する。そのまま東御門から西御門へ抜け,14時丁度に鶴岡八幡宮に到着する。そして,14時25分に小町通入口近くのレストラン「モア」に入る。こもでアイスコーヒーを飲みながら,山の話ばかりして,小一時間過ごす。
 明日(5月27日)は,ARENAオフミの皆様と箱根冠ヶ岳・神山・駒ヶ岳を縦走する予定である。早々に引き揚げて,明日の準備をすることにしたい。


[ラップタイム]

10:00  鎌倉中央公園前出発
  ↓
11:02  山ノ内浄水場
  ↓
11:34  JR北鎌倉駅
  ↓
11:48  名月谷登山口
  ↓
11:07  勝上嶽展望台
  ↓
12:10  天園峠の茶屋着(昼食)
12:49     〃   発
  ↓
13:35  大塔の宮
  ↓
14:00  鶴岡八幡宮
  ↓
14:25  小町通「モア」
                          (おわり)



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