中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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木曽駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳縦走(2)

2007年10月02日 15時45分48秒 | 中央アルプス・八ヶ岳
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      中央アルプス:木曽駒ヶ岳・宝剣岳・空木岳縦走(2)
            (アルパインツアー)
         2007年9月28日(金)~30日(日)
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第1日目 2007年9月28日(金)
 曇後強風雨

<駒ヶ根へ>

■新宿から駒ヶ根市行のバスに乗車
 秋雨前線が日本海に停滞している。前線の南側にある鎌倉でも,蒸し暑い日が続いている。5時10分に鎌倉中央公園近くの自宅を出発する。秋分を過ぎたこの頃は,すっかり朝が遅くなっている。まだ,夜がすっかり明けきっていない。湿っぽくて,なま暖かい空気に包まれながら,湘南町屋駅へ向かう。道路近くの草むらからコオロギの鳴き声が聞こえてくる。暑いとはいえ,もう秋だなと実感する。
 大船駅から湘南新宿ラインを利用して新宿へ。新宿駅西口バスターミナルから,7時30分発駒ヶ根市行の京王バスに乗車する。バスは空いている。席に座って直ぐに居眠りをはじめる。そして,気が付くと,バスは八王子付近を快走している。大した渋滞もなく,途中,双葉サービスエリアで休憩を取った後,定刻11時11分,無事,駒ヶ根市バスターミナルに到着する。
 駒ヶ根市は,想像していたよりも,大きくて賑やかな町である。バスターミナルは繁華街の真ん中に位置しているようである。さて,集合場所の飯田線駒ヶ根市駅が何処にあるのか分からない。そこで,バスターミナル近くの十字路にある菓子屋に入って,おやつにする「みずず飴」を購入した序でに,店主に,
 「・・・駒ヶ根市駅は何処にあるんですか・・・?」
と尋ねる。
 駅は,この店からほんの3分ほど歩いたところにあった。駅前の広場は,とても広くて清潔である。「あこがれ」という名前の3体の裸像が飾られている。
      
            <駒ヶ根市駅前の裸像「あこがれ」>

 小諸市出身の私は,もう故郷を離れてから,50年以上も経っているのに,何かにつけて小諸と比較したくなる。つい前日訪れた飯田市も,小諸よりもずっと賑やかだった。そして,ここ駒ヶ根市も,小諸に比較すると随分と活気があるように見えるのが羨ましい。
 集合時間より15分早い10時15分に駒ヶ根市駅の待合室に入る。すでに,過半数の方々が集まっている。ガイドは前回の光岳・聖岳縦走のときと同じチーフガイドのMさんとガイドAさんのお二人である。気心の分かっているお二人がガイドをしてくれるので,一安心である。

■駒ヶ岳ケーブルへ
 定刻11時30分に,全員が集合する。今回の参加者は12名,男性1名,女性11名である。前回の光岳・聖岳縦走のときは,女性1人で後は男性だったのに,今回は全く逆である。男性1人は,前回と全く勝手が違うので,大いに戸惑う。Aさんが,ニヤニヤしながら,
 「たまに,こういうこともありますよ・・」
と言う。私は,
 「アルパインよ・・・御前もか・・!」
という気分になる。というのも,クラツリの登山ツアーに参加すると,しばしば女性だけの中に男1人という状態になる。怖いおばさん達とご一緒するのは,どうも苦手である。これまで参加したアルパインツアーでは,いつでも男性に人数の方が多いので,今回も絶対に「紅<白」に違いないと,安心していたのだが・・・ 駒ヶ根市駅12時00分発「しらび平」行バスに乗車する。登山姿の私達を見た運転手が,
 「山頂は寒いかも知れませんよ・・・天気も麓とは違うことが多いですよ・・」
と分かったようなことを,クドクドと説明しつづける。
 途中で,何カ所かの大きな駐車場に停車するたびに,乗客が増えて,直ぐにバスは満杯になる。運転手は乗客に補助席を出して座るように薦める。12時46分,バスは「しらび平」に到着する。
        
                 <しらびだいら駅前>
            ※右側が私達一行。左側の男性老人群が車内で話しかけてくる。
             そして,「しらびだいら」に付いた途端に,「寒い!」と言って
             すぐに下山した。

しらび平に到着
 駒ヶ岳ロープウェーは,少しばかり混雑している。1台見送って,「しらびだいら」発13時10分のロープウェーに乗車する。70歳代の男性観光客数名と乗り合わせる。私達の一行に女性が多いので,外の景色をそっちのけにして,やたらに話しかけてくる。私は心の中で,
 「幾つになっても,男って・・しょうがないな・・」
と苦笑する。
 雨に濡れた車窓から,眼下に素晴らしい滝が何本も見えている。紅葉にはまだ早いが,霧で煙る見事な景色が次々に展開する。こんなに綺麗な山なら,ロープウェーなどに乗らずに,歩いて見たいなと思う・・・が,随分と急な岩稜が連続しているようである。かなり沢登りの練習をしないとダメだろう・・・いや,絶対無理だ,無理だ,と思いながら,外の景色に見とれている。
 高度が増すにつれて,雨粒が一層強く車窓に当たり始める。だんだんと霧が濃くなり,,瞬く間に,外の景色は殆ど見えなくなる。
 13時16分,私達は「せんじょうじき」駅に到着する。外に出ると,かなり風雨が強い。ここは標高2,620メートルの高地である。兎に角,寒い。先ほどロープウェーの車内で,賑やかにお喋りをしていた男性老人のグループは,外へ出た途端に,
 「こりゃ~ぁ・・・寒くて堪らん。降りよう・・」
と言いながら,ほんの数十秒,外に出ただけで,すぐに下山してしまう。
 私達は,雨具を着て,身支度を整える。そして,13時38分に宝剣山荘を目指して,歩き出す。
 「あ~ぁ・・・早く晴れないかな・・・」
と思わず“神頼み”をしたくなる。
     
            <「せんじょうじき」駅前の神社>
                             (つづく)


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