中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ペルー周遊記(32):第9日目(1):リマの休日(1)

2008年09月04日 10時44分06秒 | ペルー:ブランカ山脈ピスコ山登頂

                                      <ポコアポコのオーナーの名刺>

            ペルー周遊記(32):第9日目(1):リマの休日(1)
                       2008年7月9日(木)

<ペンションカンツータの朝>

■ゼネストで予定変更
 本来の計画では,今日はリマから,北に300キロメートルほどに位置するワラス(Huaraz)へ,専用バス移動する予定であった.しかし,運悪く,今日はペルー全土でゼネストが行われる.一介の旅行者の私には,どんな種類のストライキか分からないが,漏れ聞く所によると,現政権がなかなか公約を実行しないのが引き金になっているとか・・・でも,真偽のほどは分からない.
 とはいえ,ともかくゼネスト中に,10名もの人間が乗れる大きな車で,国道を走っていたら,とても目立つ.何をされるか分からないので,こんな日に,チャーターバスを出してくれる会社はない.ということは,今日は移動できないということである.
 今回の私達のツアーを企画,実施して頂いているコフップ山荘のオーナー三井さんからの8日のコメントは,
 「・・・まあ,無理をせずに,9日はゆっくりリマでお休みになったらどうですか・・・」
とのことである.
 そんな訳で,私達の旅行日程は,これから1日遅れとなり,ここペンションカンツータで連泊することになる.今日は期せずして「リマの休日」.リマの休日というと,何となく語呂が「ローマの休日」に似ていて,洒落た感じがする.ボンヤリと1日過ごすのも良いし,どこか近場をブラブラと散策するのも良い.
 正直な所,この辺りで,何の予定もない休日が1日欲しいなとも思っていた.

                  <ポコアポコのパンフレット>

■中庭の生き物達
 7時25分頃,起床する.今日は特段の予定もないから,朝からノンビリした気分である.
 標高が高いプーノに比較すると,標高が低いリマでは,よく眠ることができた.
 7時45分頃,部屋を出て階下のポコアポコの店内を通り抜け,中庭にでる.中庭はそれ程広くはないが,沢山の木が植えられている.木々の間にいくつかの鳥籠が置かれていて,色々な鳥が飼育されている.足元を良く見ると,大きな亀が数匹,のそのそと動いている.
 中庭の通路に面して置かれている鳥籠には,良く色々なことを喋るオームが居る.ときどき大きな声で「オハヨウ」を連発する.反対側の鳥籠には,赤い鶏冠と黒い羽根,それに白い胸毛の小鳥が忙しなく動き回っている.カルディナール(鳳凰鳥(?))という鳥らしい.
 いろいろな樹木の中には,昨夜の夕食で食べたチリモアの来もある.そろそろ食べられそうなチリモアの実が幾つか実っている.その脇には大きな花を咲かせているハイビスカスが生えている.

                     <中庭のカメ>

 
       <中庭のチリモアの実>             <ペンションカンツータのロビー>

■白石ガイドとお会いする
 中庭で道草をした後,玄関近くのロビーに顔を出す.
 入口近くの螺旋階段の下に大きなテレビが置いてある.その前に数名が座れる応接セットが置かれている.応接セットに,先客の中年の男性が1人,座って居られる.このペンションの宿泊者らしい.
 お互いに挨拶を交わす.
 この方は,中部山岳ガイド協会に所属する白石一良ガイドである(ご本人の承認を得てお名前を出す).
 この後,朝食後,白石ガイドから,いろいろと有益なお話を伺うことになる.
 念のため,パルスオキシメーターで,血中酸素飽和度を測定する.こんな低地のリマでも94と今ひとつ.まだ完全には回復していないようである.ちなみに脈拍は57回/分.まあ,脈拍はこんなものかと納得する.
 
     <ペンションカンツータのネコ>               <白石山岳ガイド>
                                ※口頭でご本人のご了承を得て掲載する.
 

■朝食を取る
 8時25分頃から朝食となる.
 例によって,有り難い純日本風の食事である.目玉焼きにハム,パセリ,漬け物各種,味噌汁とご飯.もう言うことなしである.

                <ペンションカンツータの朝食>

<洗濯・そして雑談>

■従業員のお手伝いで洗濯

 9時30分頃,ペンション食堂の裏手にある洗濯機を借用して,これまで適当にゴチョゴチョと洗ってきた下着類を全部洗濯し直す.ペンションの醸成従業員が愛想良く手伝ってくれる.ただ,日本語も英語も殆ど通じないので,身振り手振り中心で,いろいろと手伝って貰う.勿論,感謝の印にわずかばかりのチップを納めていただく.久々に徹底的に洗濯したので,気分的にもサッパリする.

               <ペンションカンツータの裏手にある洗濯場>

■山談義
 暫くの間,ロビーで,白石ガイドから,ペルーの山のこと,高山病対策のことなど,いろいろと教えて頂く.夕方にもいろいろ教えて頂いた.
 
                  <白石ガイドからサインを頂戴した>
           ※メールアドレスも書いて頂いたが,このブログでは非公開にする.

 詳細は,このブログの次回の記事に譲るが,高山病対策で,白石ガイドが強調したことは以下の各項目である(文責:Flower-hill_2005).
  *コカ茶を沢山飲みなさい.
  *深呼吸をしなさい.
  *とにかく水分を沢山摂りなさい.
  *何時もゆっくりと行動しなさい.
   ガイドが,注意をしているにもかかわらず,なまじ山歩きをしている方で,
   速く動きすぎて,後でダウンしてしまう人が多い.
  *高地では最初の3日間のトレーニング(高度順応)が大切ですよ.
 白石ガイドは,私達の旅の企画者である三井さんのことも,よくご存じである.
 私達が,三井さんの企画で,ピスコ山(標高5,752m)に登頂する前に,シュルップ湖トレッキングと,チャビンデワンタ遺跡見学を行う予定であることを白石ガイドに話す.
 「・・・すばらしい計画ですよ.トレッキングとか遺跡見学という名称よりも,むしろ高所順応目的の訓練といったほうが適当かも知れません.両方とも高所順応にはとても良いコースですよ・・・」
                               (つづく)
前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/24dd708244dff73928224542e7e410f6
次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/995ba0c4cbc32d4a696982f3b61953a5
このシリーズの最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6fee0e316085f32cce0c47a424821346



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