中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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猛暑の丹沢;塔ノ岳リハビリ登山;まずは堀山の家まで(今年36回目)

2012年08月01日 18時59分03秒 | 丹沢の山旅

                                                       <素晴らしい朝焼けを眺めながら出発>

  猛暑の丹沢;塔ノ岳リハビリ登山;まずは堀山の家まで(今年36回目)
           (単独山行)
      2012年8月1日(水)  晴・猛暑

■“堀山の家”往復なら散策だろう
 このブログでくどいほど白内障手術をテーマにした記事を披露してきたが,先週月曜日(7月23日)に左目の手術を受けてから,今日で丁度9日目である.その間,ようやく晴れて外出が認められたのが手術から1週間後の一昨日である.そして,今日が外出公認日から3日目.そろそろ,多少,遠くまで行っても良かろうと判断する.そして,最初に行くところは,そりゃ~・・もう,丹沢に決まっている.とはいえ,まだ許されているのはお散歩程度.海外旅行を含めて,100パーセント復帰が許されるのは,手術後1ヶ月経過した8月23日からである.長いなぁ~・・・
 「まあ,堀山の家往復ぐらいなら,私にとってお散歩の範疇に入るだろう・・・」
と勝手に解釈する.
 この解釈,これでも塔ノ岳常連の端くれである私にとっては至極当然.これまで週に1~2回は塔ノ岳を往復してきているので,堀山の家往復では物足りない.まあ,お散歩というのが実感である.そんなわけで,ここ数回のお散歩は堀山の家往復ということにしておこう.題して“堀山登山”.
 “堀山登山”という言葉は,実は毎日半日登山を目標にしている編集長Y川さんの受け売りである.私も暫くの間は,Y川さんの真似をして過ごそうと決める.ただ,堀山登山でも,1回の経費は塔ノ岳と同じに3000円ほどかかるので,そう毎日という訳にもいかないので,堀山登山と鎌倉の天園辺りを交互に歩いて,過渡期を過ごすことにしよう.
 そう考えた私は,善は急げで,早速,これまで通りに5時10分に,自宅を出発する.
 ここ数日猛暑が連続しているが,天気予報では,今日も相変わらず猛暑のようである.
 素晴らしい朝焼けを眺めながら,自宅近くの湘南モノレール駅に向かう.モノレール初電には何時もの顔ぶれの通勤客が乗車する.

■ご常連と一緒に登り始めるが・・
 久々に小田原駅で猛ダッシュして小田急に乗り換え渋沢駅に到着する.
 懐かしい大倉行1番バスに乗り込む.編集長Y川さん,T中さん,三角髭のTさん,Y内さん,N村さん,カメラマンのMさん,ホッシーさん,山旅スクール6期のN島さんなど顔見知りのご常連さんが沢山乗車している.私が前回塔ノ岳に登ったのは,右眼の白内障手術の直前,7月3日である.もう,かれこれ1ヶ月ほどの間が空いている.
 6時59分,バスは大倉に到着する.
 今日はストレッチなど省略して,7時05分に,ご常連の皆さん数名と一緒に歩き出す.
 とはいえ,1ヶ月ぶりのことなので,何時もよりさらに慎重に歩かなければダメだと自分に言い聞かせる.正直なところ,熱中症にならないように一層気を付けねばと自分に言い聞かせる.
 「今日は,病み上がりなので,ユックリ歩きます・・・堀山の家で引き返しますので,今日はこれでサヨナラです・・」
とご常連の皆様に挨拶して,グループから脱落する.
 このところ雨が降っていないので,登山道は良く乾いていて歩き易い.これだけ乾燥していれば山ヒルも出てこないと思うが,ヒルを避けるために,何時ものように登山道の真ん中を歩き続ける.さきほどサヨナラの挨拶をしたが,そのまま,ご常連の皆様のすぐ後について歩き続ける.

<すぐ先を行くご常連の皆さん>

■朝日を浴びて輝く山荘
7時28分,観音茶屋を通過する.登り坂が少し急になり始める辺りから,私はご常連さんのグループから次第に遅れ始める.そして,雑事場ノ平を過ぎる頃には,私ひとりぼっちになる.
 7時42分,見晴山荘を通過する.眩しい日射しを一杯に受けて建物が光っている.白内障の手術を受けてから初めて見る見晴山荘は,周りの林の中でキラキラと輝いて見える.
 「なるほど! 白内障でなければ,こういう風に見えるのか!」
と私は感激.ついつい山荘の写真を撮る.

<朝日に輝く見晴山荘>

■Y沢さんとすれ違う
 見晴階段に差し掛かる.例によって,見晴階段を見上げる写真を撮るが,もうご常連の皆さんはずっと先を歩いているらしく,後ろ姿は見えない.私は何時も以上に慎重に登り続ける.
 階段を通過して,モミジ坂に差し掛かる.右手の草むらで男性が休憩を取っている.
 「あんな所に座り込んで,山ヒルは大丈夫かな・・・」
と心配になる.余程,注意しようかと思ったが,何だかお節介な感じがするし,それに今日は乾燥しているので,まあ大丈夫だろうと思って,軽く会釈して通り過ぎる.
 8時05分,一本松を通過する.すぐ後ろに,先ほど草むらで休憩を取っていた男性の気配を感じるが,平坦な道になったので,何時ものように歩行速度を速める.私は,もともと平らな所だけは,速く歩くことにしているだけ.
 8時17分,上から下ってくるY沢さんとすれ違う.

<Yさんとすれ違う>

■富士山は雲の中
 やがて,駒止階段に差し掛かる.私の歩行速度はかなり遅くなる.無理はしないと言えば格好が良いが,正直なところ,足が弱っているので,遅い速度でしか登れない.階段を登り切る頃,先ほどの男性に追い抜かれる.
 8時22分,駒止茶屋を通過する.
 私を追い抜いた男性は,駒止茶屋のベンチに座り込む.私は,軽く会釈をして通過する.そして,堀山の尾根に差し掛かる.今日は一面に雲が湧いていて,富士山は全く見えない.残念.

<富士山は雲の中>

今日の終点;堀山の家
 8時40分,堀山の家に到着する.
 ここが,今回の終点である.何となく呆気なく,えらく物足りない.このまま山頂まで登ってしまおうかと,何回も,何回も,心の中で繰り返すが,どうも罪悪感があって,これ以上登れない.
 まあ,とにかく,小屋の写真でも撮ってから,今日の所は下山しようと,漸く決断する.

<物足りないけれど,ここが終点堀山の家>

■常連や顔見知りとすれ違う
 8時42分,後ろ髪を惹かれるような思いで,堀山の家から下山を開始する.
 下山開始直後,登ってくるカメラマンのMさんとすれ違う.
 さらに下ったところで,先ほど堀山の家で挨拶した男性とすれ違う.お互いに改めて挨拶を交わす.S田さん.また,塔ノ岳の知人が1人増えた.
 さらに下山を続けると,中年男性に,
 「FHさんですか・・?」
と声を掛けられる.以前にもお会いした方である.
 「前から,ブログを見ていましたよ・・・」
と言われる,有り難いことである.
 そういえば「尾根の瓦版」の写真で拝見していたN野さんという方である.
 「尾根の瓦版」のおかげで,また山の知人が1人増えたのは嬉しい限りである.
 8時52分,堀山の尾根道で,登ってくるホッシーさんとすれ違う.
 「一本松から,ここまでハチに付きまとわれ通しでしたよ・・・」
とのこと.

<ホッシーさんが登る>

木の葉一枚一枚が良く見える
 手術を終えた眼で眺める風物は,格別に新鮮である.
 堀山の尾根を歩きながら,木の葉が1枚1枚ハッキリ見えるのにビックリし感銘を受ける.改めて周囲を見回すと,辺りには大きくて立派な松の木が何本もある.涼しい海風が的の木の間を吹き抜けていく.涼しくて実に心地よい.
 「何も急いで下山することないよ・・・ゆっくり涼みながら下山しようよ・・」
と,もう一人の私が,私にささやく.勿論,異論はない.
 周囲の写真を撮りながら,ノンビリ下山を続ける.
 
<緑が美しく立派な木を改めて見直す;白内障の手術をして良かった!!>

■駒止階段
 9時06分,駒止茶屋を通過する,
 駒止階段を下山し始める.足許の細かい砂までハッキリ見えるのに感激する.手術前は,小さな凸凹も良く見えなかったので,特に下りはストックを使って,慎重に降りていたが,手術後の今は,足許もハッキリ見えるので,ストックを使わないでも,安全確実に階段を下りることができる.これは実に嬉しいことである.
 ふと階段下を見ると,編集長のYさんが登ってくるのが見える.
 私が階段の片隅で,Yさんが登ってくるのを待つ.
 Yさんと四方山話をひとしきり.
 「この辺りまで登って来ると涼しくて良いですね・・・」

<駒止階段>


<Y川さんとすれ違う>

■バス停大倉
 早く帰っても仕方がないので,その後も,超ユックリモードで下山し続ける.見晴山荘付近から,すれ違う登山者が増え始める.若い人がかなり多い.
 10時30分,バス停大倉へ戻る.10時40分のバスに乗車するつもりである.
 途中,バス停大倉付近で,色々な草花に出会う.
 「草花の名前は..?」
 花オンチの私に聞かないで欲しい.
 折角,鎌倉くんだりから,ここまで出てきたのに,もう帰るのかと思うと,実に呆気ないが,これも致し方ないことである.
 バスが出発する間際に,超韋駄天のN村さんが,バスに乗車してくる.勿論,N村さんは塔ノ岳山頂まで登っているのに,もう大倉まで下山している.この時間,仮に私が山頂まで登ったとすれば,まだ,金冷シ辺りを下山している最中である.
 「ええ~っ・・! もう,下山したんですか?」
 「一寸走りましたけど・・・このバスを逃すと,次のバスまで40分も間が空いてしまうんで・・・」
とのこと.とにかく凄い.
 



■無事帰宅
 小田急線渋沢駅から小田原経由で東海道本線の電車で,12時10分に大船駅到着.
 まだ,まだ,日が高い.駅中の喫茶店で,コーヒーを飲みながら,
 「何となく消化不良,物足りない一日だったな・・・」
とは思いながら,でも,とにかく,塔ノ岳の匂いを嗅いだだけでも良かったなと思うことにしよう.
 これで,今年になって36回目の塔ノ岳詣では終わったが,堀山の家までしか行かなかった今回の散策を,回数にカウントして良いかちょっと迷う.でも,まあ,水平歩行距離,累計登攀下降高度ともに,塔ノ岳までの半分を少し超えているので,四捨五入すれば,1回にカウントできるだろう.
 それにしても,今回の統計数値を見ると,登りよりも下りに余計に時間を掛けているのは,私の山を離れがたい未練の結果なのだろうか.
 明後日の金曜日,自宅近くの眼科医(ホームドクター)の診察を受ける予定である.
 早く,登山全開OKのご託宣があることを期待している.


<締めくくりのコーヒー>

<ラップタイム>

 7:05  歩き出し
 7:28  観音茶屋
 7:42  見晴茶屋
 8:22  駒止茶屋
 8:40  堀山の家着
 8:42     〃  発
 8:22  駒止茶屋
 9:44  見晴茶屋
10:04  観音茶屋
10:30  大倉 着

 [山行記録]

■水平距離       4.2km(片道)

■累積登攀高度    698m(片道)

■累積下降高度      51m(片道)

登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発        7:05
  堀山の家 着       8:40
  (所要時間)  1時間35分(1.58h)
 水平歩行速度   4.2km/1.58h=2.66km/h
 登攀速度    698m/1.58h=441.8m/h

■下降所要時間(雑談時間を含む)
  堀山の家 発       8:48
  大倉    着       10:30
  (所要時間)  1時間42分(1.70h)
 水平歩行速度     4.2km/1.70h=2.47km/h
 下降速度    698m/1.70h=410.6m/h
                                             (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/86af4a4cf71b4ed2290e38b053d92323
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3bf0b6e590586d45a39c618946fc7511



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