中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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梅雨の合間の塔ノ岳・丹沢山縦走(1)

2007年07月25日 10時51分14秒 | 丹沢の山旅

                  今年30回目,梅雨の合間の
                   丹沢:塔ノ岳・丹沢山縦走(1)
              (単独山行:途中からKさん同行)
                   2007年7月23日(火)


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■さあ出掛けるぞ!

 昨日(7月22日),終日曇という天気予報を信じて,塔ノ岳に登ろうと思った。5時10分に家を出た。所が天気予報とは違って,霧雨が降り続いている。私は即座に丹沢行きを中止した。そして,午後,天候が回復してから,家の近くの源氏山公園を散策した後,久々に鎌倉駅西口近くにある喫茶店「陶季」を訪れ,美味しいコーヒーを賞味しながら,憂さ晴らしをしていた。
 そして,翌,24日,火曜日。天気予報では終日曇の筈だったが,朝から素晴らしい天気になりそうである。私は即座に塔ノ岳へ登ろうと思い立つ。
 例により,大船駅から東海道本線,小田急線を乗り継いで,7時07分に渋沢駅に到着する。そして,何時ものように通称「2番目のバス」,渋沢発7時16分のバスに乗車する。平日のためか,バスに乗り合わせた登山客は10数名である。ご常連の方も何人か混じっている。

■高温多湿で大変
 何時ものように,大倉バス停(標高290m)を7時33分に歩き出す。同じバスに乗り合わせた登山客の中では,早く歩きだした方である。7時38分に登山道入口から登山道に入る。雨の日が続いたこともあってか,今日の登山道はベタベタに濡れていて,とても滑りやすい。また,今日は,予報通りに,この夏最高の暑さになるのか,湿度がとても高そうである。杉林の中に入っても,ベッタリとした空気が身体にまとわりついている。こんな時に無理をして熱中症になっても拙いので,「今日は絶対に無理はしないぞ」と自分に言い聞かせる。
 7時46分に丹沢ベース(405m)を通過する。その直後,私の前方を歩いていた若い2人のカップルに道を譲られる。そして観音茶屋(460m)を通過する頃からは,私の前後には歩いている人が誰も居ない一人旅になる。7時58分に高原の家分岐を通過する。汗が流れ出すので,歩く速度を少し遅くする。そして,8時09分に見晴茶屋を通過する。

■萱場平を通過
 何時の間にか,谷間沿いに吹き抜ける上昇気流のためか,登山道の両側の谷は濃い霧に覆われ始めている。深い霧の中,急坂を登り続けて,8時25分に一本松(745m)を通過し,8時39分に駒止茶屋(860m)を通過する。この辺りでも前後には登山客の姿はなく,全くの一人旅である。辺りの森の中からウグイスの啼き声が聞こえてくる。それにしても蒸し暑い。
 ガレ場とそれにつづく長い階段を登り詰めて,9時13分に戸沢分岐に到着する。そのまま萱場平まで登るとベンチで2人連れの登山客が休憩を取っている。私が,
 「今日は・・・」と挨拶をすると,
 「1番のバスですか・・・」と質問してくる。私は,
 「いえ・・2番のバスで来ました・・・」
と答えながら,通過する。後から女性の声で,
 「もう,2番のバスの人が,ここまで登ってきているだね・・」
と話しているのが聞こえる。

■塔ノ岳山頂に到着
 9時36分に花立山荘を通過する。山荘前の広場には誰も居ない。辺りは相変わらず霧の中で眺望は全くない。そのまま坂道を登り続けて露岩帯に出る。ここまで来ると,山頂は間近なので,何となく気分が楽になる。尾根沿いの木道を歩いていると,一瞬,霧が晴れて塔ノ岳の山頂がちょっとの間見えている。

           <花立山頂を過ぎると霧が晴れた>

 2箇所の小さな下りを過ぎて,10数段の階段を登って,9時50分に金冷し(1265m)を通過する。この辺りから山頂までの間に数名の登山客を追い抜く。そして,10時05分に塔ノ岳山頂に到着する。
 山頂では数名の度山客が休憩を取っている。尊仏山荘に1人の客が入っていくのが見える。相変わらず雲が多いものの,富士山の頂上が雲間に見えている。刻一刻と雲の様子が変わるのが見ていて面白い。私は,ほんの暫くの間,山頂からの風景をデジカメに収めながら楽しむ。

            <塔ノ岳山頂からの眺望>


             <塔ノ岳山頂から富士山を望む>

■尊仏山荘に入る
 10時07分に尊仏山荘に顔を出す。今日の小屋番はHさんである。先客はご常連のKさんお一人である。先ほど小屋に入っていく後ろ姿はKさんだったようである。Kさんは私の顔を見て,
 「やあ,今日は追い越されなかったです・・」と笑う。
 私の今日の登頂所要時間は2時間32分。1週間前に登ったときと,ピッタリ同じ時間である。今日のような高温多湿な時に,約10キログラムの荷物を背負って登る場合,この辺りの数字が,私にとって適当なところなのだろう。
 山頂の10時現在の気温は,20.2℃と随分高い。

 Hさん,Kさんと,暫くの間雑談する。とりとめもない雑談だったので,ここで内容を記述するのは冗長なので止めるが,ヒルのことだけは記しておきたい。
 この頃,大倉尾根や鍋割山でヒルが出るという話があるが,Hさんによると,余り正確な話ではないようである。まず,大倉尾根。高原の家付近に若干のヒルが居るようで,ヒルを見掛けた人は,こちらの分岐道を通った人に限られているようである。次に鍋割山。山麓の二股付近には,確かにヒルが居るようだとのことである。
 どこからともなく,ネコの「ミー君」がノソノソと顔を出す。この山荘のご常連から,「ミー君」は,この小屋の営業部長という愛称で呼ばれている。

■出来心で丹沢山へ
 雑談を続けている内に,Kさんから,
 「天気がよいので,丹沢山まで行きましょう・・」と誘われる。
 余談だが,私は6チャンネルテレビで16時から始まる超マンネリ番組「水戸黄門」を見たいので,何時も塔ノ岳からそのまま大倉尾根を下山してしまう。ところが,今日は「水戸黄門」の放映はない。私はお誘いを受けて,出来心で,丹沢山まで足を延ばすことにした。
 10時40分,私はKさんと一緒に丹沢山を目指して,尊仏山荘を出発した。
                        (つづく)



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