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中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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光岳・聖岳縦走(9)

2007年09月14日 09時56分23秒 | 南アルプス・西日本
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           南アルプス:光岳・聖岳縦走(9)
           (アルパインツアーサービス)
              聖岳登頂
         2007年9月1日(土)~5日(水)
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  ※9月8日(土)の「鎌っこ倉ぶ例会」の様子,および9月9日(日)の
  「東海道五十三次宿場巡り」の様子は,この「光岳・聖岳」の連載が
   終わった後,掲載します。


第3日目:9月4日(火)(つづき)
 快晴

<聖平小屋へ>

■上河内岳山頂

 7時53分に上河内岳山頂(2,803m)に到着する。上河内岳からの眺望は素晴らしい。ここで,暫くの間,休憩を取る。山頂には微風が吹いているが,あまり寒くない。西の彼方に御嶽山が聳えているのが見える。また,北の方に目を向けると,聖岳から右に奥聖岳,赤石岳,荒川岳が連なっているのが見える。見事なパノラマである。

                   <上河内岳山頂>

 8時06分に上河内岳を出発し,往路を戻って,8時13分に再び上河内岳肩(2,720m)を通過する。ここから標高差100メートルほどを下る。そして,8時35分に鞍部に達し,ここから再び登り坂になる。

          <上河内岳から南岳へ向かう:目の前が南岳>


                  <赤石岳方面の眺望>

 8時47分頃,お花畑に入る。花オンチの私には,花の名前は全く分からないが,濃い紫色の花が沢山咲いている。この辺りから登り坂になる。

                      <お花畑>

■南岳へ
 50メートルほど坂道を登り返して,8時51分の南岳山頂(2,660m)に到着する。 山頂から,今来た道を振り返ると,上河内岳が聳えている。私達が歩いてきた登山道が眼下にうねうねと続いているのが見える。
 東側には富士山が大きく見えている。裾野には雲が湧き始めている。

                <南岳山頂から富士山を望む>

 9時02分に南岳山頂を出発する。私は自製のプロフィールマップを眺めながら,
 「まだ,400メートル以上も急坂を下らなければならないな・・・」
と独り言をブツブツ言う。その私の様子を見ていた近場の同行者が,私のプロフィールマップを覗き込む。
 「ええ~っ・・・まだ,そんなに下るんですか~ぁ・・・!」
とガッカリしたような声がする。この方,地図など事前に全く見ていないようである。

■聖平小屋に到着
 背の低い灌木に囲まれた斜面を下り続ける。長い下り坂の先には,これから登る聖岳がとても大きく見えている。一旦,鞍部まで下ってから,また,彼処まで登り返すのかと思うと,自分で希望してこの山行に参加したとは言え,ウンザリする。
 長い下り坂を下り続けて,10時06分に鞍部の聖平(2,270m)に到着する。鞍部は広い草原になっている。両側を高い山に囲まれた明るい草原である。素晴らしい所である。鞍部から少し東側に離れたところに聖平小屋がある。鞍部から聖平小屋の直ぐ近くまで,草原を横切るように木道が続いている。

                    <聖平の木道>

 下り坂で,私の直ぐ前を,ストックにすがりながら,ぎこちなく降りていた年輩の方が,終始,皆から遅れがちだったが,この木道にはいると偉く速く歩き出す。
 10時06分に,私達は無事に聖平小屋(2,270m)に到着する。小屋より少し下ったところに1,000平方メートルほどの広場が広がっている。ここがテント場である。テント場の先にトイレがある。水場は小屋の前と,テント場の2箇所にある。水が無料で利用できるのは,何といってもありがたい。

                <聖平小屋全景:手前が幕営地>

 聖平小屋の主人が愛想良く私達を出迎える。玄関脇にお茶を用意してくれる。1杯ご馳走になる。お茶が大変美味しい。私は,
 「このお茶,随分美味しいですね・・」
と本音で感想を言う。すると主人は,「シタリ顔」で,手の平で膝を叩きながら,
 「美味しいでしょう! ここの水がとても美味しいんです!」
と自慢する。
 今日の聖平小屋は,どうやら空いているようである。今夜もユックリと眠れそうなので安心する。
 私達は,これから,シュラフ,マットなど,当面,聖岳往復には必要のない荷物は,聖平小屋に預けて,聖岳を往復する予定である。
                         (つづく)


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