<立派な深谷駅>
[改訂版] 歩いて巡る中山道六十九宿(第5回):(1)第5回の概要
(五十三次洛遊会)
2010年3月15日(土)
※本稿の初出は2010年3月14日である.
初稿の地図を改訂し,本文の加除修正を行った,
<第5回ルート地図>
五十三次洛遊会,第5回中山道六十九宿巡りが開催された.
一部に集合時間を勘違いした方が居られて,定刻を少し過ぎてから,JR深谷駅から歩き出した.天気は寒くなく,暑くなく,散策には上々.
前回,一人歩きをしたときには,沿道あるいは裏道にある社寺史跡をできるだけ詳しく写真に残そうと頑張った.しかし,写真を撮り続けている内に,
「私は,一体何をしているんだろう.故事来歴の分からない社寺の写真を撮って,どうしようとしているんだろう.」
{大体,何で私は中山道を歩いているんだろう・・・」
と,次から次へと疑問が沸いてきた.そして,写真亡者に成り果てている自分を強く意識し始めた.
始めて参拝するお寺の写真を撮るのは良いにしても,結局は,大半のお寺の氏素性が全く分からない.こんなことをしていても,ただ写真に振り回されているだけだ・・・私は心底からそんな感想を持った.
<深谷駅前から歩き出す>
そして今回.
私は,めったやたらに写真を撮るのを止めようと思った.また,街道から外れた所にある社寺を何が何でも写真に撮ることはしない.そして,江戸時代の旅人になったつもりで,心にゆとりを持って,沿道の風物を楽しむことに専念しようと思った.
心にゆとりができると,新たな楽しみが増える.春たけなわの沿道,この辺りは内陸に位置しているためか,湘南地方より季節の進み方が幾分遅いように思える.沿道の民家の梅が丁度見頃を迎えている.
賑やかな街を通過すると,のどかな田園地帯になる.広々とした平野である.あちこちにこんもりとした森がある.鎮守の森だろうか.手前にはキャベツ畑やネギ畑が続く.このあたりは“深谷ネギ”で有名なところである.ネギ畑の近くを通過すると,そこはかとなくネギの香りが漂ってくる.
あと1ヶ月もするとヒバリが囀り始めるかもしれない.のどかな田園地帯は魅力にあふれている.無茶苦茶に写真を撮り続けるのを止めると,心にも眼にもゆとりが出てくる.私は,終日,沿道の風物を堪能しながら,心弾む思いで散策を楽しんだ.
<沿道は春爛漫の花盛り>
パソコンを使って,手持ちのソフトウエア「カシミール」で,今日の歩行距離を測定すると,約15.3キロメートル,累積登攀高度64メートル,累積下降高度47メートルである.1回の散策には丁度手頃である.私たちは,何時もより幾分遅い速度で歩き続ける.そして,16時33分に,本日の終点,JR神保原駅に到着した.歩行時間6時間22分の旅であった.
次回から旅の詳細をブログに掲載する予定である.
(つづく)
[加除修正]
2013/2/11 ルート地図の追加と本文の加除修正を行った.
「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/958627e436c1aa21432728332e649ce1
「中山道六十九宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4d4f2f8589e58336b315f6885d3c4e33
「中山道六十九宿」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b0fff7ecf75b54c3f443aa58cfa9424e
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