中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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春霞の富士山とまだ残雪の丹沢:塔ノ岳(今年16回目)

2012年03月21日 05時49分24秒 | 丹沢の山旅

                                 <花立山から丹沢山塊を望む>

      春霞の富士山とまだ残雪の丹沢:塔ノ岳(今年16回目)
         (登り途中まで・下りT中さんに同行)
         2012年3月20日(火・春分の日)

■思いつきで塔ノ岳へ出掛ける
 一昨日(3月18日)までの天気予報では,今日,春分の日の天気は降水確率50パーセントと芳しくなかったが,昨日夕方になって,急に予報が晴に変わった.では,塔ノ岳へ登ろうと急に思い立つ.
 何時もの通り,5時10分に家を出発する.外気温6℃.一頃より随分と暖かくなったが,でも春のこの時期としては随分とヒンヤリしている.
 春分ともなると,夜明けも大分早くなっている.私が大船駅に到着する頃には,東の空がすっかり明るくなり始めている.
 今日は祝日.電車は休日ダイアである.平日と違って,小田原駅で小田急電車に乗り換える時間に余裕がある,したがって,小田原駅の階段を2段飛びで駆け上がり,駆け下るせわしなさがないだけ大助かりである.
 渋沢発大倉行1番バスは,もう一寸で乗り残しが出そうなほどの超満員である.若い人が多い.ご常連の姿は意外と少ない.私が見渡した範囲では,韋駄天のTさん,韋駄天のS藤さん,Y中さん,T中さんぐらいか.
 バスは6時58分に大倉に到着する.

■韋駄天のTさんと一緒に歩き出す
 今日は珍しく,韋駄天のTさん,T中さんと一緒に,7時10分に大倉から,雑談をしながら歩き出す.登山口を少し入ったところで,前方を歩いている掲示板編集長のY中さんに追い付く.
 「今日はどちらまでですか?」
とY中さんにお尋ねする.
 「きょは堀山までです・・・」
とのこと.
 この辺りで,韋駄天のTさんが歩行速度を速める.とても付いて行けそうもないので,Y中さんと私は,
 「お先にどうぞ・・・」
で,韋駄天のTさんとお別れする.
 その後,T中さんと雑談をしながら,速からず遅からずの歩行速度で登り続ける.
 7時24分,丹沢ベースを通過する.ここから残雪の表尾根が良く見えている.登山道の路面はほどほどに乾燥していて歩き易い.
 7時46分,見晴茶屋を通過する.茶屋前から相模湾を見下ろす.冬の間は,太陽が低い位置にあるので,太陽の光が海で全反射して光って見えていた.でも,今はもう春たけなわ.太陽の位置が随分と高くなっている.そのためか,それとも春霞のためか,海が随分と薄暗く見えている.

■丹沢ウッズさん
 一本松を過ぎて尾根道に入る.
 7時45分,上から下ってくる丹沢ウッズさんとすれ違う.
 「やあ・・また登ってきますよ・・」
と挨拶して,元気に下っていく.

<丹沢ウッズさん>


■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.はるか上の方に韋駄天のTさんの後ろ姿が見えている.このところ,ここで写真を撮ると,いつもホッシーさんの後ろ姿が写っているが,今日はホッシーさんは居られない.
 今日は久々の晴.この所,余り天気が良くないときに登っていたので,見晴階段は何時も暗かったが,今日は朝日が射し込んで明るく感じる.

<見晴階段>

■久々の富士山
 8時14分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間04分.今の私には上々の速度である.今のところ,疲労感は全くない.
 つづいて堀山の尾根に入る,足許の泥は,まだ,融け始めたばかりで,柔らかいあんこのような状態である.やがて富士山が良く見える場所に到着する.
 今日は,久々の晴天である.うっすらと春霞が掛かっているが,5合目ぐらいまで雪に覆われた富士山が良く見えている.ここで写真タイム.富士山の写真を数枚撮る.

<久々の富士山>

■萱場平
 8時31分,堀山の家に到着する.小草平からも富士山が良く見えている.
 ここから先,花立山荘までの急坂は,汗をかかないようにユックリ登りたいと思う.そこで,ここまで同行して頂いたT中さんには先に行ってもらうことにする.そして,私は心臓に負担が掛からないように,心してユックリ

ペースで登り続ける.数え切れないほどの若い登山者に追い抜かれる.追い抜かれる度に,“このやろ~”という気になるが,自分の年齢を考えて,向きにならないように自分の心を抑える.これがまた大変である.
 8時52分,ようやく萱場平に到着する.辺りには誰も居ない.先ほどまで前方に見えていたT中さんの後ろ姿はもうとっくに見えなくなっている.

<萱場平>

■尊仏山荘のオーナーHさん
 萱場平を通過して,ボンヤリと考え事をしなが,半ば惰性で登っていると,前方から,
 「やあ・・・今日は・・」
と声を掛ける男性がいる,一瞬,誰かなと思う.尊仏山荘のオーナーHさんである.
 「風呂に入りに下山しますよ・・・」
と冗談を言う.

<尊仏山荘オーナーのHさん>

■またもや丹沢ウッズさん
 8時59分,後ろから登ってきた丹沢ウッズさんにまたもや追い抜かれる.今日2度目のすれ違いである.私がノソノソと登っている間に,大倉で折り返して,2度目の山登りである.凄い!
 やがて後7分坂に到着する.
 後ろを振り返ると,相模湾の雄大な風景が見渡せる.ここはまあユックリで8分ほど掛けて階段を登って,9時20分,ようやく花立山荘に到着する.
 雲が幾分湧いてきたが,相変わらず富士山が良く見えている.


■凛とした山容を楽しむ
 花立山荘から花立山までは,眺望を楽しみながらゆっくりと登る.
 鍋割山稜越に見える富士山が見事である.毎度のことながら,美しい風景に接すると,もうラップタイムなどどうでも良くなる.気が向くままに写真を撮りまくる.
 残念ながら,南アルプスの山々は雲に覆われていて見えないが,残雪の丹沢山系の山々が凛として聳えている.

<花立山から塔ノ岳を望む>


<鍋割山稜>

■韋駄天のS藤さん
 9時32分,下山してくる韋駄天のSさんとすれ違う.
 「昨日寝不足だったんで,今日は(塔ノ岳山頂まで)2時間も掛かっちゃいましたよ・・・」
とボヤかれる.伺いながら”私とは全く違うレベルの話だな”と思っている.暫くの間,雑談.
 「この間,『韋駄天の方ですね』と,知らない人から話しかけられましたよ.『FHさんのブログでみました』って言っていましたよ・・・」

<俊足! 韋駄天のS藤さん>

■まだ深い根雪が残っている
 9時39分,ようやく金冷シを通過する.
 ここで前方から下山してくるH川女史とバッタリ.
 「暫く振りですね・・・お元気そうで.顔色が良いですよ・・

と言われてしまう.
 実のところ,現在の私は高血圧気味で体調は万全ではない.ただ用心して登っているので,汗は全くかいていない.そのために,健康そうに見えたのだろう.
 金冷シを過ぎると気候が一変する.金冷シを境にして残雪がぐっと多くなる.場所によっては,まだ階段が完全に雪の中である.
 9時46分,山頂直下の雪に覆われた階段で,下山してくる丹沢ウッズさんとすれ違う.今日3度目のすれ違いである.
 ついで,韋駄天のTさんともすれ違う.

<残雪の山頂付近を下る丹沢ウッズさん>

■塔ノ岳山頂
 9時58分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間48分.遅い!
 山頂にはまだ雪が残っている.気温0.0℃.ほとんど無風なので,それほど寒くは感じない.
 恒例により,山頂から360度の写真を撮る.雲が増したものの富士山が良く見えている.ついでに,尊仏山荘の裏側に回ってみる.ひょっとしたら霧氷が見えるかなと思ったが,残念ながら霧氷は見当たらない.

<残雪の塔ノ岳山頂>

■尊仏山荘
 尊仏山荘に入る.小屋番のW田さんとW林さん.
 堀山の家までご一緒したT中さんのコーヒーが半分ほどになっている.ということは,私より随分先にご到着のようである.
 私も例によって300円也のお茶を所望する.
 前回(3月14日),尊仏山荘を訪れたときに,ネコのミー君が余り元気がなかったので少々気になっていたが,今日は座敷の方でご機嫌のようである.一寸失礼して,ミー君の写真を撮らせてもらう.
 10時25分頃,K大Nさん,韋駄天のMさんが,ヒョッコリと尊仏山荘に入ってくる.お二人とも日曜日に良く登られるメンバーである.
 「あれっ!・・・どうしたんですか・・・」
 「いや,先週の日曜日は天気が悪かったんで・・・」
 お話を伺いながら,皆さん考えることは一緒だなと思う.

<すまし顔のミー君>


<尊仏山荘のご常連>

■山の知人とバッタリ
 10時28分,下山を開始する.もちろん,軽アイゼンを装着する.
 当の避け山頂で休憩をとっている登山客が,随分と増えている.
 残雪の下り坂は滑りやすいので,随分とゆっくりしたペースで下り続ける.というより,年齢を重ねるにつれてバランス感覚が鈍くなるので,慎重にならざるを得ない.
 10時45分,金冷シでアイゼンを外す.
 花立山から花立山荘に下る途中で,ロッキー山脈の旅でご一緒したT添さんにバッタリ会う.私たちより30分後のバスで来られたとのこと.今月3~4日に名古屋の客人と一緒に尊仏山荘で1泊して以来の顔合わせである.早速写真を撮らせてもらう.
 「ブログへ載せますよ・・・・ひょっとしたら,名古屋の客人もブログを見るかもしれませんよ・・」
 「じゃあ・・・トレードマークの帽子を被らなければ・・・」
で写真を1枚撮る.
 序でながら・・・・
 T添さんは,過日,4分の1カットのキャベツを山へ持参するように勧めてくれた方である.
 続いて,すぐに,
 「おや,暫く・・・」
と声を掛けられる.
 昨年,北アルプスの表銀座をご一緒した若い男性である.名前をど忘れして出てこない.また,ここで,数分の立ち話.

<T添さん>

■またもや丹沢ウッズさんとすれ違う
 11時01分,ようやく花立山荘に到着する.
 もうとっくに先に下山されたかなと思っていたT中さんが待っていてくれる.
 T中さんには,足の遅い私にお付き合い頂きながら,一緒に下山し続ける.
 途中,萱場平付近と,堀山の尾根は,大変な泥んこ.泥が登山靴にへばり付いて,足許が随分と重くなる.
 11時37分,登ってくる丹沢ウッズさんと,またもやすれ違う.丹沢ウッズさんは3度目の塔ノ岳往復である.とにかく凄い!
 大倉発13時11分のバスに乗車するつもりである.時間はタップリある.路肩に咲いているナントカという花の写真を撮る.イヌフグリに似ているが葉っぱの形が違う.T中さんに,
 「この花,多分,○○っていうんですよ・・・」
と説明を受けるが,すぐに忘れる.

<またもや丹沢ウッズさんが登ってくる>

■キャベツを衝動買い
 12時46分,登山口を通過する.
 山麓の無人売店で,立派なキャベツが1個100円で売っている.先日,尊仏山荘でT添さんから伺ったキャベツ話を思い出して,ズッシリとした重みのあるキャベツを1個衝動買いする.
 バス停大倉で,靴の泥を落とし,キャベツをリュックに押し込む.
 バスと電車の接続は「まあまあ」で,14時30分頃,無事,大船に到着する.
 ナントカ無事に塔ノ岳を往復することができて良かった,良かった.

<ズッシリと重い100円キャベツ>

<ラップタイム>

 7:10  歩き出し
 7:31  観音茶屋
 7:46  見晴茶屋
 8:14  駒止茶屋
 8:31  堀山の家
 9:20  花立山荘
 9:39  金冷シ
 9:58  塔ノ岳山頂着(0.0℃)
10:28     〃  発
10:45  金冷シ(アイゼン脱着)
11:01  花立山荘
11:33  堀山の家
11:50  駒止茶屋
12:15  見晴茶屋
12:30  観音茶屋
12:50  大倉 着

[山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:10
  塔ノ岳  着       9:58  
  (所要時間)  2時間48分(2.80h)
  水平歩行速度   7.0km/2.80h=2.50km/h
  登攀速度    1269m/2.80h=453.2m/h

■下降所要時間(雑談時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:37
  大倉   着       13:07
  (所要時間)  2時間22分(2.37h)
  水平歩行速度     7.0km/2.37h=2.95km/h
  下降速度    1269m/2.37h=535.4m/h
                                       (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f5c756733afb716ba1b35eec0e1ccf17
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b7c292ada2159abf2e390f5c380ba113



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2 コメント

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Unknown (塔ノ岳(丹沢ウッズ))
2012-03-22 06:15:42
穏やかなマイルドな3/20でした

最後の三本目の下りでは堀山トラバースも気にならないくらいに乾いてきました

モミジの枝の先々がピンク色に膨らんでいます

これから山桜の季節と成り、一番好い季節ですネ

3/20にすれ違った常連さんは、選りすぐりのベスト9といったようでした

その中でも筆頭グルーブに入るメンメンとお会いでき良かったです

また、よろしくお願いします
返信する
コメント有難うございました. (FH)
2012-03-22 11:13:49
丹沢ウッズさん

コメントありがとうございました.

当日は,何回も,何回もお会いできて,大変嬉しかったです.

気持ちの良い登山日和でしたので,気分も最高でした.

今度の土日は,残念ながら他の山へ行っておりますので,残念ながら,塔ノ岳は来週水曜日ぐらいまでお預けです.

丹沢ウッズさんのHPも拝見しております.
丹沢ウッズさんが,ご常連の方々とすれ違った場所が記述されておりますので,私のとの間の位置関係が良く分かります.

丹沢ウッズさんのHPを拝見すのを楽しみにしております.

どうも有り難うございました.
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