<花立山から丹沢山塊を望む>
春霞の富士山とまだ残雪の丹沢:塔ノ岳(今年16回目)
(登り途中まで・下りT中さんに同行)
2012年3月20日(火・春分の日)
■思いつきで塔ノ岳へ出掛ける
一昨日(3月18日)までの天気予報では,今日,春分の日の天気は降水確率50パーセントと芳しくなかったが,昨日夕方になって,急に予報が晴に変わった.では,塔ノ岳へ登ろうと急に思い立つ.
何時もの通り,5時10分に家を出発する.外気温6℃.一頃より随分と暖かくなったが,でも春のこの時期としては随分とヒンヤリしている.
春分ともなると,夜明けも大分早くなっている.私が大船駅に到着する頃には,東の空がすっかり明るくなり始めている.
今日は祝日.電車は休日ダイアである.平日と違って,小田原駅で小田急電車に乗り換える時間に余裕がある,したがって,小田原駅の階段を2段飛びで駆け上がり,駆け下るせわしなさがないだけ大助かりである.
渋沢発大倉行1番バスは,もう一寸で乗り残しが出そうなほどの超満員である.若い人が多い.ご常連の姿は意外と少ない.私が見渡した範囲では,韋駄天のTさん,韋駄天のS藤さん,Y中さん,T中さんぐらいか.
バスは6時58分に大倉に到着する.
■韋駄天のTさんと一緒に歩き出す
今日は珍しく,韋駄天のTさん,T中さんと一緒に,7時10分に大倉から,雑談をしながら歩き出す.登山口を少し入ったところで,前方を歩いている掲示板編集長のY中さんに追い付く.
「今日はどちらまでですか?」
とY中さんにお尋ねする.
「きょは堀山までです・・・」
とのこと.
この辺りで,韋駄天のTさんが歩行速度を速める.とても付いて行けそうもないので,Y中さんと私は,
「お先にどうぞ・・・」
で,韋駄天のTさんとお別れする.
その後,T中さんと雑談をしながら,速からず遅からずの歩行速度で登り続ける.
7時24分,丹沢ベースを通過する.ここから残雪の表尾根が良く見えている.登山道の路面はほどほどに乾燥していて歩き易い.
7時46分,見晴茶屋を通過する.茶屋前から相模湾を見下ろす.冬の間は,太陽が低い位置にあるので,太陽の光が海で全反射して光って見えていた.でも,今はもう春たけなわ.太陽の位置が随分と高くなっている.そのためか,それとも春霞のためか,海が随分と薄暗く見えている.
■丹沢ウッズさん
一本松を過ぎて尾根道に入る.
7時45分,上から下ってくる丹沢ウッズさんとすれ違う.
「やあ・・また登ってきますよ・・」
と挨拶して,元気に下っていく.
<丹沢ウッズさん>
■見晴階段
見晴階段に差し掛かる.はるか上の方に韋駄天のTさんの後ろ姿が見えている.このところ,ここで写真を撮ると,いつもホッシーさんの後ろ姿が写っているが,今日はホッシーさんは居られない.
今日は久々の晴.この所,余り天気が良くないときに登っていたので,見晴階段は何時も暗かったが,今日は朝日が射し込んで明るく感じる.
<見晴階段>
■久々の富士山
8時14分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間04分.今の私には上々の速度である.今のところ,疲労感は全くない.
つづいて堀山の尾根に入る,足許の泥は,まだ,融け始めたばかりで,柔らかいあんこのような状態である.やがて富士山が良く見える場所に到着する.
今日は,久々の晴天である.うっすらと春霞が掛かっているが,5合目ぐらいまで雪に覆われた富士山が良く見えている.ここで写真タイム.富士山の写真を数枚撮る.
<久々の富士山>
■萱場平
8時31分,堀山の家に到着する.小草平からも富士山が良く見えている.
ここから先,花立山荘までの急坂は,汗をかかないようにユックリ登りたいと思う.そこで,ここまで同行して頂いたT中さんには先に行ってもらうことにする.そして,私は心臓に負担が掛からないように,心してユックリ
ペースで登り続ける.数え切れないほどの若い登山者に追い抜かれる.追い抜かれる度に,“このやろ~”という気になるが,自分の年齢を考えて,向きにならないように自分の心を抑える.これがまた大変である.
8時52分,ようやく萱場平に到着する.辺りには誰も居ない.先ほどまで前方に見えていたT中さんの後ろ姿はもうとっくに見えなくなっている.
<萱場平>
■尊仏山荘のオーナーHさん
萱場平を通過して,ボンヤリと考え事をしなが,半ば惰性で登っていると,前方から,
「やあ・・・今日は・・」
と声を掛ける男性がいる,一瞬,誰かなと思う.尊仏山荘のオーナーHさんである.
「風呂に入りに下山しますよ・・・」
と冗談を言う.
<尊仏山荘オーナーのHさん>
■またもや丹沢ウッズさん
8時59分,後ろから登ってきた丹沢ウッズさんにまたもや追い抜かれる.今日2度目のすれ違いである.私がノソノソと登っている間に,大倉で折り返して,2度目の山登りである.凄い!
やがて後7分坂に到着する.
後ろを振り返ると,相模湾の雄大な風景が見渡せる.ここはまあユックリで8分ほど掛けて階段を登って,9時20分,ようやく花立山荘に到着する.
雲が幾分湧いてきたが,相変わらず富士山が良く見えている.
■凛とした山容を楽しむ
花立山荘から花立山までは,眺望を楽しみながらゆっくりと登る.
鍋割山稜越に見える富士山が見事である.毎度のことながら,美しい風景に接すると,もうラップタイムなどどうでも良くなる.気が向くままに写真を撮りまくる.
残念ながら,南アルプスの山々は雲に覆われていて見えないが,残雪の丹沢山系の山々が凛として聳えている.
<花立山から塔ノ岳を望む>
<鍋割山稜>
■韋駄天のS藤さん
9時32分,下山してくる韋駄天のSさんとすれ違う.
「昨日寝不足だったんで,今日は(塔ノ岳山頂まで)2時間も掛かっちゃいましたよ・・・」
とボヤかれる.伺いながら”私とは全く違うレベルの話だな”と思っている.暫くの間,雑談.
「この間,『韋駄天の方ですね』と,知らない人から話しかけられましたよ.『FHさんのブログでみました』って言っていましたよ・・・」
<俊足! 韋駄天のS藤さん>
■まだ深い根雪が残っている
9時39分,ようやく金冷シを通過する.
ここで前方から下山してくるH川女史とバッタリ.
「暫く振りですね・・・お元気そうで.顔色が良いですよ・・」
と言われてしまう.
実のところ,現在の私は高血圧気味で体調は万全ではない.ただ用心して登っているので,汗は全くかいていない.そのために,健康そうに見えたのだろう.
金冷シを過ぎると気候が一変する.金冷シを境にして残雪がぐっと多くなる.場所によっては,まだ階段が完全に雪の中である.
9時46分,山頂直下の雪に覆われた階段で,下山してくる丹沢ウッズさんとすれ違う.今日3度目のすれ違いである.
ついで,韋駄天のTさんともすれ違う.
<残雪の山頂付近を下る丹沢ウッズさん>
■塔ノ岳山頂
9時58分,漸く塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間48分.遅い!
山頂にはまだ雪が残っている.気温0.0℃.ほとんど無風なので,それほど寒くは感じない.
恒例により,山頂から360度の写真を撮る.雲が増したものの富士山が良く見えている.ついでに,尊仏山荘の裏側に回ってみる.ひょっとしたら霧氷が見えるかなと思ったが,残念ながら霧氷は見当たらない.
<残雪の塔ノ岳山頂>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.小屋番のW田さんとW林さん.
堀山の家までご一緒したT中さんのコーヒーが半分ほどになっている.ということは,私より随分先にご到着のようである.
私も例によって300円也のお茶を所望する.
前回(3月14日),尊仏山荘を訪れたときに,ネコのミー君が余り元気がなかったので少々気になっていたが,今日は座敷の方でご機嫌のようである.一寸失礼して,ミー君の写真を撮らせてもらう.
10時25分頃,K大Nさん,韋駄天のMさんが,ヒョッコリと尊仏山荘に入ってくる.お二人とも日曜日に良く登られるメンバーである.
「あれっ!・・・どうしたんですか・・・」
「いや,先週の日曜日は天気が悪かったんで・・・」
お話を伺いながら,皆さん考えることは一緒だなと思う.
<すまし顔のミー君>
<尊仏山荘のご常連>
■山の知人とバッタリ
10時28分,下山を開始する.もちろん,軽アイゼンを装着する.
当の避け山頂で休憩をとっている登山客が,随分と増えている.
残雪の下り坂は滑りやすいので,随分とゆっくりしたペースで下り続ける.というより,年齢を重ねるにつれてバランス感覚が鈍くなるので,慎重にならざるを得ない.
10時45分,金冷シでアイゼンを外す.
花立山から花立山荘に下る途中で,ロッキー山脈の旅でご一緒したT添さんにバッタリ会う.私たちより30分後のバスで来られたとのこと.今月3~4日に名古屋の客人と一緒に尊仏山荘で1泊して以来の顔合わせである.早速写真を撮らせてもらう.
「ブログへ載せますよ・・・・ひょっとしたら,名古屋の客人もブログを見るかもしれませんよ・・」
「じゃあ・・・トレードマークの帽子を被らなければ・・・」
で写真を1枚撮る.
序でながら・・・・
T添さんは,過日,4分の1カットのキャベツを山へ持参するように勧めてくれた方である.
続いて,すぐに,
「おや,暫く・・・」
と声を掛けられる.
昨年,北アルプスの表銀座をご一緒した若い男性である.名前をど忘れして出てこない.また,ここで,数分の立ち話.
<T添さん>
■またもや丹沢ウッズさんとすれ違う
11時01分,ようやく花立山荘に到着する.
もうとっくに先に下山されたかなと思っていたT中さんが待っていてくれる.
T中さんには,足の遅い私にお付き合い頂きながら,一緒に下山し続ける.
途中,萱場平付近と,堀山の尾根は,大変な泥んこ.泥が登山靴にへばり付いて,足許が随分と重くなる.
11時37分,登ってくる丹沢ウッズさんと,またもやすれ違う.丹沢ウッズさんは3度目の塔ノ岳往復である.とにかく凄い!
大倉発13時11分のバスに乗車するつもりである.時間はタップリある.路肩に咲いているナントカという花の写真を撮る.イヌフグリに似ているが葉っぱの形が違う.T中さんに,
「この花,多分,○○っていうんですよ・・・」
と説明を受けるが,すぐに忘れる.
<またもや丹沢ウッズさんが登ってくる>
■キャベツを衝動買い
12時46分,登山口を通過する.
山麓の無人売店で,立派なキャベツが1個100円で売っている.先日,尊仏山荘でT添さんから伺ったキャベツ話を思い出して,ズッシリとした重みのあるキャベツを1個衝動買いする.
バス停大倉で,靴の泥を落とし,キャベツをリュックに押し込む.
バスと電車の接続は「まあまあ」で,14時30分頃,無事,大船に到着する.
ナントカ無事に塔ノ岳を往復することができて良かった,良かった.
<ズッシリと重い100円キャベツ>
<ラップタイム>
7:10 歩き出し
7:31 観音茶屋
7:46 見晴茶屋
8:14 駒止茶屋
8:31 堀山の家
9:20 花立山荘
9:39 金冷シ
9:58 塔ノ岳山頂着(0.0℃)
10:28 〃 発
10:45 金冷シ(アイゼン脱着)
11:01 花立山荘
11:33 堀山の家
11:50 駒止茶屋
12:15 見晴茶屋
12:30 観音茶屋
12:50 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間(雑談時間を含む)
大倉 発 7:10
塔ノ岳 着 9:58
(所要時間) 2時間48分(2.80h)
水平歩行速度 7.0km/2.80h=2.50km/h
登攀速度 1269m/2.80h=453.2m/h
■下降所要時間(雑談時間を含む)
塔ノ岳 発 10:37
大倉 着 13:07
(所要時間) 2時間22分(2.37h)
水平歩行速度 7.0km/2.37h=2.95km/h
下降速度 1269m/2.37h=535.4m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f5c756733afb716ba1b35eec0e1ccf17
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b7c292ada2159abf2e390f5c380ba113
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最後の三本目の下りでは堀山トラバースも気にならないくらいに乾いてきました
モミジの枝の先々がピンク色に膨らんでいます
これから山桜の季節と成り、一番好い季節ですネ
3/20にすれ違った常連さんは、選りすぐりのベスト9といったようでした
その中でも筆頭グルーブに入るメンメンとお会いでき良かったです
また、よろしくお願いします
コメントありがとうございました.
当日は,何回も,何回もお会いできて,大変嬉しかったです.
気持ちの良い登山日和でしたので,気分も最高でした.
今度の土日は,残念ながら他の山へ行っておりますので,残念ながら,塔ノ岳は来週水曜日ぐらいまでお預けです.
丹沢ウッズさんのHPも拝見しております.
丹沢ウッズさんが,ご常連の方々とすれ違った場所が記述されておりますので,私のとの間の位置関係が良く分かります.
丹沢ウッズさんのHPを拝見すのを楽しみにしております.
どうも有り難うございました.