ススキ入り水晶と呼ばれていた

2021-01-29 | インクルージョン

苦土電気石NaMg3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4   珪酸塩鉱物 三方晶系 山梨県甲州市竹森

 山梨県竹森の苦土電気石を含む水晶は、秋野の枯れススキを思わせる色合いから、ススキ入り水晶と呼ばれて頗る有名である。特に逆光での観察では、細針状の苦土電気石が金色に輝いて美しい。ブラジル産ルチルインクルージョン水晶にもあるように、水晶の表面から内部に向かって放射状に広がる苦土電気石の結晶が観察されることがある。もちろん水晶の内部だけでなく水晶から突き出した六角細柱状の苦土電気石や、細い電気石が集合して太くなった結晶があり、眺めは壮観である。因みに竹森では、割れ目に自然硫黄を包有した水晶も産出している。



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