閃亜鉛鉱 Sphalerite (Zn,Fe)S 硫化鉱物 等軸晶系
Mundo Nuevo Mine, Pallasca Province, Ancash Department, Peru
淡いピンクの蛍石と共に産出する閃亜鉛鉱。この標本の閃亜鉛鉱は色合いが淡い褐色であることから鉄の量が比較的少ないと思われる。また、長波長紫外線でオレンジ色の蛍光を呈する。比較的淡い色であるため外部からは分かり難いが、蛍石にはかなりの量の小さな閃亜鉛鉱が包有されていることが、紫外線での観察で確認される。ただし、この標本では、結晶の多くがはっきりとした結晶形態を示していない。閃亜鉛鉱は長波長紫外線で蛍光を呈すると記した書物が多いものの、総てが蛍光するわけではなく、この標本でも、一部の閃亜鉛鉱は蛍光していない。
いずれの写真も、上が太陽光で、下が長波長紫外線。
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