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自動車内装専門

ferrari 412i interia ㏛2

2023-01-12 16:43:56 | お知らせ
2023年明けましておめでとうございます。
昨年に続きferrari 412i interia 復元作業の記事になります。foxheadには1950年の212inter~1995年迄のferrari interia の型紙が保管してあります。
その型紙に合わせてオーダーカラーのconnollyレザーを裁断します。

裁断したレザーをルーフコンソールの曲面に合わせて一枚レザーで表皮を取り付けます。

次はリャートレー部の作業に入ります新規に制作した各パネル類に同色のレザーを取り付けて行きます。
先ずは張込み前のリャーガーニッシュの画像ですが本来は一枚革で張り込むのですが、以前作業された方が一枚で張り込むのが
難しい為縫い目を入れて製作してありました。




一枚革で製作するのは難しい作業になりますがオリジナルを大切にする意味で工場から出荷された時と同じ仕様にいたします。

リャートレー部のパネルです。

次にルーフの作業に入ります。防音と断熱の意味で20㎜位のウレタンホームがルーフパネルに貼ってありますが
劣化していますので新しい物と交換です。

ルーフライニングを張り込んだら先に完成したヘッドコンソールを取り付けて行きます。
汚れを避けるために完成した部品から取り付けて行くようにしています。

同じくルーフサイドガーニッシュになります。

一台の室内を復元するのは時間が多くの時間が必要になりますレストアとは時間と経験が必要にですね。

クラシックカーは文化財で芸術品 是非大切して下さいね。

自動車内装 及びレザー製品のご相談はhttp://www.foxhead.co.jp 又はinfo@foxhead.co.jpまでお気軽にご相談ください。


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ferrari 412i interia ㏛2

2022-10-21 17:15:35 | お知らせ
ferrari 412i interia 復元作業㏛2になります。
412iも製造から37年の月日が経ち室内を構成している各パネル類も劣化が進んでいますので、レザーを張る前にパネルの修正が必要になり、
劣化が激しいパネルは新規製作になります。
リャートレーボード付近は太陽光線で風化が激しい部分ですので、新規製作になります。

ドアーパネルも雨等で激しく痛むところですのでボードを切り出し防水の意味で樹脂加工を施します。

各ボードが出来たら車体に合わせて確認作業をします。 (リャーセクション)


続いてドアーパネルのフィッテング確認にはいります。この時代のクラシックカーは左右のドアーの大きさが同じでは無いので
か必ず左右のフィッテング確認が必要になります。

続いて412iのウイークポイントはルーフコンソールですこの時代のABS樹脂(プラスチック)は熱に弱くルーフの熱で縮む性質が有り
日本の夏の暑さで変形してしまいます。

以前の修理でアルミ板を張って補修したのでしょうか? 既に限界を超えて修復不能です。(新品部品はすでメーカーにも廃番に在りません)
幸いイタリアの取引先に程度の良い本体が有るというので、購入して規定厚のウレタンを入れてレザーを張る準備が出来ました。


綺麗に復元するのには目に見えない下地作りが一番大切ですが・・・目に見えないのですね!


クラシックカーは文化財で芸術品 是非大切して下さいね。

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ferrari 412i

2022-09-16 18:11:00 | お知らせ
ferrari の創立者エンッオが生前愛した車とされているピニンファリーナデザインによる、端正なスタイルの 4シーターferrari412の室内復元記録です。

弊社に入庫したときは室内は白いレザーでしたが オーナー様のご依頼は『他社のショップで張り替えたのですがferrariの内装とは思えないくらい
の仕上がりで是非ferrari社から出庫した状態に戻したい』とのご希望でした。
室内画像です。

オーナー様のご希望で当時のferrari純正のレザーを供給していたconnolly社のグリーン色A4305を使用して復元いたします。
先ずは室内の各パーツ類を取り外します。

取り外したシートとダッシュボードです。




これから取り外したパーツを点検してから順番にオリジナルに戻してゆきます。

クラシックカーは文化財で芸術品 是非大切して下さいね。

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# Ferrari Testarossa

2022-06-29 17:08:32 | お知らせ
1985年にテスタロッサが出来早37年が過ぎました。
外装はきれいに保たれていてもシート等内装の傷みが激しくなってきました。
写真のテスタはシートの傷みが激しくレストアを依頼された時の記録です。
シートはオリジナルレザーでカラーナンバーA3997通称マグノリアと呼ばれている色です。


レストア前の写真ですが、英国コノリー社より同じA3997を輸入してレストアを開始いたしました。



シート分解 サイドサポートのウレタンも亀裂が入っています。
 


レストア完成後の写真です。



ヘッドレストのエンボスマークも綺麗に復元できました。

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ferrari F40の裏話

2022-05-09 17:28:45 | お知らせ
Ferrari F40


いつも見て頂きありがとうございます。

今回はF40のシート裏話をさせて頂きたいとおもいます、 確かでは在りませんがF40が発売されたのが
1986年~1992年頃だと記憶しております。

ですから最終型からすでに19年たって、元々繊細なファブリックのシートも傷んだ車両が多く見うけられる
様になりました。
当然メーカーもシート単体部品供給するわけですが、ここ何年かの再販部品のシートは量産されていた時と
少し異なります。



向かって左が以前の量産品で、右側が再販されたシートです。
一見同じように見えますが、再販部品のウレタンが全体に硬く厚みが10㎜前後厚く製作されており着座すると
非常にタイトに感じます。



又ボデーシェルですが、同じく左側が量産型で右側が再販部品です。 左側が艶が無く右側の方がクリヤーが
綺麗ですね。

次もシェルの写真ですが、手前が再販部品です。


最大の違いはシートの重量が違います、生産型が約4,8㎏に対し再販型は6,7㎏と1シートで約2キログラム重いのです。
ですから一台で4㎏増える事のなります。

これはカーボンの製作方法の違いです。 生産型はドライ方法それに対し再販型がウエット方法で制作しております。
一般的に強度と軽さが必要なF1車両はドライ方法です。

一般の方が見分けるにはシートを外し裏返しにしますと,底の面に白いペイントで量産型はシリアルNoが入っており
再販型は何も書いてありません。



又底面のカーボンのつなぎ跡が量産型の方が複雑です。
(筋みたいに見えるのがカーボン同士の合わせ痕です)


左側のシリアルNoが入っているのが量産型で軽量なシェルです。(リブの幅も違いますね)

ではどちらが良いのかと聞かれましたら、個人的にはウレタンが非常に硬く重い再販型では無く、
私は量産型をお勧めいたします。

特には走りを求める方は量産型を張り替えるのがベターと思います。


ではまた次回
(超マニアックな内容でごめんなさい)

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