社員Oです。
東日本大震災から6年という月日が経ち、津波が押し寄せて来た私の住む街も復興が進み、計画された災害公営住宅は全て完成しました。
仮設住宅での生活を余儀なくされていた方々も、新しい住まいで新たな生活が始まっています。
そんな日常、通勤の時に気になっていることがあります。
自宅から最寄り駅までの途中に、とあるアパートがあるのですが、震災後全くの手つかずでは?と思うような様相なのです。
そこは津波が押し寄せて来た場所。
アパート前に停車していたであろうクルマは津波でえぐられた地面に、潜ったようなかたちで6年間そのままの状態。
事情があって手を付けていないのだと思いますが、そこだけ震災から時間が止まった空間のようにも見えます。
何となく、日々通勤の中でこの風景を確認することが癖になっていました。
アパートの住人は無事だったんだろうか?。行方不明のままだから、アパートやクルマもそのままにしているのだろうか?。
勝手な想像をしてしまいます。
震災から6年が経ち、津波が押し寄せて来た自宅の周りにその痕跡はもうありません。
日常の生活に追われ、震災の記憶も薄らいで行く中、ちょっとした震災のままの風景が気を引き締める今日この頃です。