子供のころ、あまり楽しくなかった事がなぜか大人になるとすごく面白かったり、知的好奇心を満たしてくれる事ってありますよね。
修学旅行で巡る寺院とか、博物館なんてのは大人になってからの方が楽しめるんじゃないかと思います。
さて、今回レビューするのは、小学館から発行されている人気学習雑誌「小学8年生 10、11月号」の付録「ティラノサウルス全身骨格プラモデル」です。
このプラモデル、なんとガンプラでお馴染みのBANDAI SPIRITSが作っているという事で、その完成度の高さから大人にも大人気。
実際、めちゃめちゃ良く出来ています。
パーツ数はわずか27個!
タッチゲート採用で、手で簡単にパーツを取り、組み立てることが出来ます。
ゲート処理用にカッターを使いましたが、本当にカンタンに組み立てられました。
ちなみに組み立て説明書は付録の箱ではなく本書のほうにあるので注意。
全身骨格モデルとなっていますが、成型色と相まって、博物館の化石モデルをイメージした感じですね。
ベースもついているので、しっかりと倒れず飾って置くことが出来ます。
そして、全身13か所が可動という事で、様々なポージングも出来ます。
特に後ろ足はかなり大きく動かすことが出来ます。
この頭蓋骨の薄さとディティール!!
正直、同じような恐竜骨格モデルは色々と売られていますが、これだけのリアリティあるモデルはなかなか手に入れることは出来ません。
それが僅か1100円程度で、雑誌付録で手に入るんですから驚きです。
自分の世代には懐かしい、ゴジラ立ちも再現可能です。
ちなみに、この体型だと尻尾が邪魔するので、尻尾の上下を逆にして逃がしています。
モデルの大きさは、全長が約22センチ。
ティラノサウルスの全長は約13メートルと言われているので、スケール的にはほぼ1/60です。
つまりダイアクロンなんかと同スケールですね。
写真の小さな人形が同スケールの人間。
・・・いや、マジこんなのに襲われたら・・・
そしてもう一つ。
こちらは同じ小学館の学習雑誌、小学一年生の付録「きょうりゅうほねほねプラモデル」
ティラノサウルスと対になるかのような、トリケラトプスの全身骨格モデルです。
同じ恐竜プラモなのに、小学生全体が対象のティラノサウルスと違い、一年生でも組み立てできるモデルとの事で、パーツ数はティラノより少ない20パーツ。
10分程度でさくさく組み立てできます。
成型色は白骨を思わせるアイボリー。
これまた精巧なモデルが完成します。
わずか20パーツとは言え手足の関節も口の開閉も出来ます。
特徴的な首周りのフリルもスライド金型を使い、ワンパーツとは思えない精巧さです。
脚の関節の可動域も広く、膝を折り畳んだ状態も再現できます。
ティラノサウルスと比べると、ベースのパーツが付かないのが残念ですが、もともとボリュームのあるパーツが多いので仕方ないかなぁ、と思います。
一応、本誌の方には組み立て式の紙の展示台が付くんですけどね。
トリケラトプスの名称由来にもなっている三本の角は眼窩の上の角を別パーツで再現しています。
また、前足の向きも、最新の学説通り、手の甲を外側に向け、三本指を着地させたスタイルです。
やっぱり、この二つが並んでいるのは絵になりますね。
自分が子供の頃から、恐竜図鑑には襲うティラノと反撃するトリケラの図が載っていましたから。
プラモデル好きにとっての見どころは、対象年齢に合わせた、設計コンセプトの違い。
一例として、股関節を比較すると、小学校高学年も視野に入れたティラノサウルスはボールジョイントと一軸可動を組み合わせ、関節用に1パーツを使う設計。
それに対して、5.6歳児を対象としたトリケラトプスは一軸可動のみで、軸も組み立てやすいように太く長く設計されています。
他にも、トリケラトプスは背骨から尻尾までを1パーツにすることで剛性を出していたり、なかなか考えられた設計になっています。
どちらも大人が作っても楽しめる素晴らしいキットです。
とりあえず、暫くは我が家のデスクトップミュージアムとして他の物と一緒に飾って置きます。
ティラノ、トリケラと来たら、プテラノドンも欲しくなりますねぇ。
そのうち、また雑誌付録で出してくれないかなぁ。
雑誌付録の宿命で、月が替われば売られなくなってしまうので、気になる方はお早めに確保された方が良いですよ。
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