年末に織ったのはこれ。
青い糸は、魚の絣シャツの糸を染めたときに、一緒に染めたスライバーを紡いだもの。
実は青は2種、青と青の間に薄い黄緑が入っているのだが、この写真では分からないなぁ。
なかなか上手に写真が撮れません。
3色はつなげて紡いでしまった。 あわせて25.4g511m、11.9番手。
青や黄緑の色糸は、実は秋のクラフト展に出店していた時に実演で紡いだものだ。
テーブルの下に、染めたスライバーの入ったビニール袋が写っている。
わかるかしら?
オレンジの糸は、以前織った思いもかけず強撚になってしまった手紡ぎ綿マフラーの残り糸。
緑綿入りの糸など、強撚マフラーの残り糸も少し緯 (よこ) に入っている。
白い糸は実は2種類ある。
↑これは撚り止めをして干しているところ。 昨年12月13日撮影。
右がアメリカ綿、41.8g1332m、18.8番手
左がアジア綿、43g1451m、19.9番手。
中央のオレンジの糸は、2007年12月16日にアップした、少しだけあった糸。
撚り止めをかけていなかったので、これを機に一緒に撚り止めしたが、
太さや色が合わないと思ったので、結局使わなかった。
チレチレと縮んだが、糸が少なかったので杼を錘にしたらちゃんと伸びた。
ちなみに、この杼は普段愛用の小林シャットルの6番ではない。
綴れの機を買ったときに一緒についてきた、多分綴れ用。
薄くて、投げるとすぐに違う経糸を拾ってしまうけれど、
少しだけすくうにはとてもやりやすい。
面倒だからいいや、ということで糊付けせずに経糸を機にかけた。
リネンよりよっぽど大変であった。
この密度、本数、長さだからよかったものの、どれかがこれを上回ったらかなり厳しいだろう。
糊付けを覚えるべきだろうなぁ。
でも、経糸は切れなかったんですよ。
今度は強撚でない糸が紡げたと思う。
糸の太さもよろしい。
というか、シャツ地に使っているのは30/2番手で、単糸にすれば15番手だから、
それよりも細いぞ!
ひと綛40gで少なめだが、1300mあるので、これくらいでちょうどいいだろう。
しかし!とても大きい問題がある。
紡ぐのに時間がかかりすぎるのだ!
1持間で1.3g。 なんとかならないでしょうか!?
おまけ。ヘレボラス‘ルーセ・ホワイト’。
手紡ぎの糸はすごくいいけれど、問題はその時間ですよね。
紡いで染めて織ったら一点仕上がるのに随分と労力がかかるものになって、いったいどれくらいの値段を付けて良いやら悩んでしまいそう。
沖縄でもシルクや芭蕉やちょまの糸をとっている方がいますけれど、横糸だけに使ったり、専門のかたに頼んだりしているようです。ほとんど高齢者ですね、糸を作っているのは。久米島でも真綿をつむぐおばあがいるんですが、最近止めちゃって後継者がいないんですよ。
のり付けは切れたり、開口がが悪いとかがないならしなくてもよいのでは?
でも他の方々はもっともっと早いんですよ。
洋風の糸車で回転数が遅いからダメなのかなぁ、
いや、単に腕の問題かなぁ、作業時間が足りないのかなぁ、
などなど考えてはいます。
やっているうちに早くなるだろう、と思って紡いでます。
ほんと、値段付けはいつも頭を悩まします。
そこらへんのところが先輩の夫に聞くと、
うーん、原価計算やら手間計算やらができないとダメなんだけれど、
結局見た目なんだよねぇ、値段って、ですって。
磯さんhttp://www.t-net.ne.jp/~watakobo/は手紡ぎ綿マフラーに2万円のお値段をつけています。
わたしのはいくらにしたらよいものやら。
経緯両方に手紡ぎ糸を使うのは、本当に贅沢なことですね。
マフラーみたいな小物ですけすけな布ならいいけれど、
シャツ地でやる気にはなりません。
苧麻なら畑から育てた布http://hatakenuno.blog.shinobi.jp/さんに群馬の森でお会いしたことがありますが、
あれも根気の要る仕事ですねぇ。
濡れていて、手が荒れそうでした。
採算の取れる仕事にすることができるんでしょうかねぇ、手紡ぎ手織りって…。