前回に続きます。
さて経糸 (たていと) も緯糸 (よこいと) も揃ったので、こんどは経糸を巻かなくてはいけない。
これはわたし独りではできない。 夫に手伝ってもらわねば出来ない。
しかし、夫は催事 (群馬ウッドクラフト展in前橋) でしばらく家を空けるので、
何とかその前にこじ入れなければならない。
でも、↑の状態の経糸が、すぐ巻けるわけではないのだ。
荒筬 (あらおさ) に通して密度と幅を出さなければならない。
夫に手伝ってもらえる日は1日しかなく、何とかその前に通し終わろうとして、
結局夜なべをすることになってしまった。
しかも、うっかりしたことに綾棒を通すときにいくつか綾を落とすというドジを踏んだりして、
もう、眠くて落ちまくっている能率が、更に落ちること、落ちること。
しかし、今回はわたしの作品にしてはとても規則的な柄だったので、それほど頭を抱えることはなかった。
整経するときも楽だったし、単純っていい!
織るときに使う筬は45羽で、荒筬が15羽なので、倍数なのがまた計算しやすい。
まえの30/2番手のときは35羽だったので、やりくりが面倒だった。
しかし、通したあと19本の束に結ぶのがちょっと計算しにくい。
千切りの布の切れ目って、なんでいつも奇数なんでしょう!?
(布を偶数に切り分けるからだ、決まってる。)
使うことを考えて、切れ目はぜひ偶数に入れてもらいたい!!
全国の機料 (はたりょう) 屋さん、そこんとこよろしくっ。
↓それで、やっと通し終わったところ。 奥から千切り、荒筬、綾棒、経糸のとぐろ。
さあ、夫に手伝ってもらって、巻きましょう!
夫に仕事を休んでもらってやるのだから、
数時間しか眠れなかったとしても、ここは女の根性を見せねばならぬ。
いろいろ試行錯誤した結果、うちではこうやって経糸を巻きます。
まとめてテーブルの上に載せ、紐を千切りからテーブルの脚に回して結び、動かないようにする。
経糸はちょうどいい長さのところで鎖編みの輪に長い棒を通し、
それがとなりの和室のふすまの開口部に引っかかるようにして、テンションを掛ける。
ばっちいので写真はなし。
そうしたら、テーブルの右と左に向かい合わせに椅子を置いて腰掛け、
ひたすら夫と二人で梳る (くしけずる) 。
手でいい加減に整経しているので、どうしてもテンションに差があって、
ゆるい糸が余ってほかの糸に絡まったりする。
その糸の少し余ったところを約10m、ひたすらずらしていくわけだ。
少し梳っては綾棒をずらす、ということを繰り返して、テーブルの端まで綾棒が動いたら、
荒筬を動かす。
そうしたらテーブルに千切りをとめていた紐を解き、機草を入れながら経糸を巻く。
巻けたら、とぐろの鎖編みを少しほどいて、ちょうどいいところに輪を作りなおし、
また同じことを繰り返す。
どうも機草って板とか厚紙みたいなのだけれど、
わたしは終わったカレンダーを入れてます。
こんな感じです。 少しだけ布のイメージが出来るかな?
↑白っぽい糸はきんしょうさんのところの40/2の綿糸。
コーマ糸のような艶がほしくないときは、ここで頼みます。
(さあ整経しよう、と思ってから手元にないことに気付き、大慌てで頼んだ…。)
淡いカーキは、ヤフオクで落としたんだよなぁ、オーガニックの40/2の綿糸、ということだった。
どこのものだったか、もっとちゃんと聞いていておけばよかったのか?
それとも、聞いても分からなかったか?
ほら、前回大慌てで紡いだピンクの糸も見えるでしょう。
よく見えないけれど、紡いだ白い太い糸も、規則的に入っています。
荒筬は、滝長商店で頼んだ割筬 (わりおさ)。 割筬だけでなく、80cmある筬もここで頼んだ。
いまリンクしようとしたら、受注停止中になっている。 ← 4月19日に再開しました。ホッ。
次に必要になるときは、稲垣機料さんにでも頼まなければならないのだろうか?
割筬なので、糸の端を解かなくても筬を外すことができる。
これはほんとに便利だ。 いいですよ、おすすめです。
本当にシャツ地が織れるのか? と自分用に織った布も入れて、これでシャツ地は9枚目だ。
9枚目にして、初めて経巻きで経糸を1回も切らずにすんだ。
なんだかとっても嬉しい。
さあ、これですぐに機 (はた) にセットして、綜絖 (そうこう) に糸を通せるか?
と気も逸るが、そうはいかないのよ、またしても。
その話は、また次に。 カテゴリーは機 (はた)です。
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フムフムと読ませていただきました。
千切り布は自分で作ったのですが
あれはしっかりした麻布が良いのですね
私のは作り直さなければ、、、と何年経つことやら
私も機草にはカレンダーですが
気に入っているのは息子達からもらったポスターです
長いので一人で巻き取るときに挟み込む回数が少なくて良いです
私も80cm以上の織り幅の機が欲しいけれど
巻き取りが大変そうで・・
いえ、その前に予算が無い(笑)
続きも楽しみにしています
わたしのところは、
器具がそろったところで学んだので、
いざというとき、
自分でできるかといえば、そうでもなく。。。
ぜいたくはいえませんね~~~
どんな場所でも、
経巻できる自分であらねば~~
経巻は、初心者のころ、
いちばん、気を使う作業でした。
経巻をするたびに汗だくで^^;;;
早く、ちーさんに追い付きたいです。。
いろいろ教えてくださいね!!!
tumblr.com が何か分からなくて、調べてしまいました。
調べてもやっぱりよく分かりません。
使ってみて分かってくるのだろう、と思いましたが、
これ以上パソコンのキーボードに対してばかり手を動かしていては、ほんっとにまずいので、
やりません。
(そういう理由でツイッターもやりません。)
でも、おもしろそ。
ほんとのところをいうと、緯糸を入れるまえのほうが綺麗なんじゃないか!?
と思うことがあります。
80cm幅はやっぱり大変です。
スケスケの25cmないリネンマフラーとは段違いの大変さです。
tubomiさんは、また紡いでいるんですね。
今度はどんな感じの布になるんでしょう!?
たのしみ~♪
お元気ですか? だいじょうぶですか?
展示会はいかがでしたか?
千切りを機から外して経巻きする、というのは、
とても合理的でいいやり方だ、と思います。
機の置いている部屋に、そんなスペースはありませんから。
テーブルの上で梳る、というのがキモです。
下が木なので、櫛をかけやすいのです。
それから、椅子に座って作業をするので、腰がだるくなったりしないのがいいのです。
作業をするときの姿勢って大事です。
ほんと、習った通りには、自分の家ではなかなか出来ないものです。
あるものを何でも上手に使うしかない、って感じ。
経巻き、わたしもドキドキです。
まだまだ初心者です。