ハイエイタス・カイヨーテのライブ を観に行くために上京したのだが、
せっかくなのだから、もう1ケ所くらいどこかに寄ろう、ということになった。
とはいっても、催事 があって片付けやら何やらで、なんだかまだ疲れも癒えておらず、
張り切ってたっぷり見よう、という気持ちにはならない。
ちょうど、泉屋博古館分館 で銘仙の特別展をしている、と知って、
ライブ会場のブルーノート東京ともさほど離れてもいないし、着物を見たら歩いていけばいいや、
ということで、まず、泉屋博古館分館に行ったのだ。
↑写真: カメラのレンズに汚れか何かがついていたようだ、中心がピンボケですみません。
神谷町の駅から上っていく途中に 飛騨産業 のショールームがあった。
勢いづいて店に入り、夫とおもに椅子を見る。 というか、いちいち座る。
これはよい。
座り心地もデザインも仕上げも値段もバランスがとれ、大したものだ。
下手な作家物の椅子を買うなら、ぜったいこちらの椅子のほうがいろいろな意味でお得です。
また、杉材を圧縮したもの も面白かった。
と、ライブに行くまえに着物を見るまえに家具を見たが、写真はなし。 すみません。
そのまま坂を上っていったら、大使館がやたらとある。
スペイン大使館の建物がモダンで素敵だったが、↑写真はスウェーデン大使館。
泉屋博古館分館は高層マンションやオフィスビルの間にあった。
泉屋博古館の分館なので、あまり広くはなく、こじんまりとしていた。
植込みの趣味もよく、そこにマッチした着物を着たマダムたちがたくさん見に来ていた。
今回の展示はすべて 須坂クラシック美術館 から借りてきたものだったようだ。
須坂の美術館に入ったことはなかったが、善光寺や松本に行ったときにチラシは見ていて
いつか見てみたい、と思っていたものだ。
銘仙で有名な秩父は住んでいるところから比較的近いし桐生も県内だし、
群馬県の小学生なら絶対にする上毛かるたにも銘仙という言葉があって、なじみがある。
銘仙は大胆で大振りで動きのあるデザインが楽しい。
モダンに見えるが、よく見ると伝統をアレンジしてあるものが多く、
過去からの継承が確実にあることが分かる。
わたしは 朝顔と渦巻きを組み合わせた柄 のものが気に入ったな。
銘仙の技法のひとつであるほぐし捺染について、いちど織ったものを解いてまた織るなんて、と思っていたのが、
会場で流しているほぐし捺染のたて絣のビデオを見て、その合理性に納得した。
たて絣に挑戦しようとするなら色々と解決すべきことがあるが、よこ絣ならまたやろうと思えばやれるなぁ。
ちょっと食指が動いてしまった。
泉屋博古館分館では特別展の着物の展示だけだった。
常設で青銅器が見られるわけではなかったようだ。
ということも調べずに出かけたのだ。
いぜん 根津美術館で青銅器を観て たいそう感激したことがあったのだが、
それらが根津美術館の所蔵品というより泉屋博古館から借りてきたものだ、ということを知って、
西武のコレクションもいいがやはり住友はすごいなぁ、とか思ったものだ。
青銅器が見られなかったのは少し残念だったが、
青銅器に鋳られた金文をプリントしたエコバッグがあったので、
そちらを手に入れた。
さいきん甲骨文字とか金文とかがマイブームなんである。
さて、六本木一丁目から南青山六丁目まで歩く。
どこまで下ればいいんだ!? というのがこの六本木一丁目駅。
東京は坂だらけだ。
なんだか立派なお寺があった。 長谷寺 なんだそうだ。
長谷寺、といえば奈良を思い出すのだが、
調べると日本中にあるらしい。
長谷寺の角を曲がったら、文人像が門を守っていた。
ああ、根津美術館の裏口だ。
あと一つ角を曲がればブルーノート東京だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます