相模湾大水槽編 よりつづく。
Q. この面白い顔の生き物はなんでしょう?
A. アオリイカ。 (たぶん。)
イカなどの軟体動物頭足網は、消化管がまっすぐ通っておらず、体の途中でぐきっと折り返しているのが特徴だ。
脚の真ん中にトンビカラスがあって、あれが口なのだが、
じゃあどこから排泄等をするのかというと、タコの絵だと口のように描く ろうと が出口。
ろうとの向きをいろいろと変え、水を勢いよく出すことで推進するし、
ひれをヒラヒラさせることでも、体の向きを変えたり前後したりすることもできる。
自由自在でいいなぁ。
あ、スミもろうとから出てきます。
こういうアングルの方がイカっぽく見えるだろう。
水槽に張りついて見ているお客さんを、イカが見にくるのがよく分かる。
見ると何かを感じるのか、体色がぱっと変わる。
げっ、ブキミ~! とか思うと濃くなったりするのだろうか?
(この写真は体色の薄いときだな。↑)
ほんとに きれいな 生き物だ。
江ノ島水族館といえば、新になる前からクラゲで有名なところであった。
これはアカクラゲ。
ライトアップがまた上手で、イカに劣らずクラゲもきれい。
写真の右下に光っている四角は、ほかのお客さんが写真を撮ろうと構えたケータイの光。
あーあ、もっとお客さんが少なかったらいいのに。
新江ノ島水族館といえば、クラゲのほかに、今はやりの深海生物が有名だろう。
といっても、おいそれと深海から連れてきて長時間飼育できるものはそうはいない。
その数少ない生き物が、オオグソクムシとダイオウグソクムシだ。 (↑写真はダイオウグソクムシ。)
ミーハーと言わないでおくれ、わたしはグソクムシが大好きなのだ!!
ああ、この目で生きているグソクムシを見たい、と渇望していた。
うじゃうじゃいた。 が、ちっとも動かなかった。
もっとダンゴムシに似ているか、と思っていたが、
なんだかシャコみたい、と思ってしまった。 もっというと、シャコの後ろ半分だけ。
尻尾のビラビラ具合が似ていると思う。
ワラジムシの脚を長くしたら、フナムシに似ているなぁ、と思っていたが、
グソクムシはそんなにフナムシには似ていない。
一体何の話をしているのか? とさっぱりな方には下手な説明を。
これらの生き物は節足動物ワラジムシ目(等脚目)に含まれている。
そして、われわれの一番身近にいるのが、ダンゴムシやワラジムシなのだ。
それらは陸上に生きているのに、同じ仲間が海岸や深海にも住んでいる、というのがなんとも不思議だ。
まあ深海生物としては、それほど珍しい生き物ではない。
『深海生物ファイル』 を愛読してから見ると、感慨もひとしおだ、とそれだけ。
そうそう深海生物といえば、こんなに小さいの!?と驚くオオブチボヤもいた。
ディープアクアリウムも展示してあった。
中に生き物はいなかったように見えたけど。
ウミガメ編に続く。
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