西武鉄道の特急といえば長らくレッドアローだったけれど、2019年に新たにラビューが加わった。
レッドアローは新宿線の特急、ラビューは池袋線の特急と分かれた。
ラビューは今までの電車車両と比べると斬新だ、という話を聞いていたので、いつか乗ってみたいな、と思っていたのだ。
★ 👈ラビューデビューの記事:マイナビニュース
西武秩父駅でラビューに乗る。
どうやらラビューはお顔も斬新で注目のネタだったようなのだが、鉄オンチなわたしは写真を撮りそびれた。航空自衛隊ネタもポンコツだったが鉄道もポンコツです。すみません。
レッドアローはレッドとついている割には赤くない。矢のように一筋だけ赤いラインが入っている。
ラビューの名前に色はついていないけれど、マットで明るいシルバーの車体と広い窓から見える内装の黄色のコントラストが印象に残る。
特急に色の印象を与えるというなら、古くはブルートレインがあったっけ。
1号車の扉が開いていて中が覗ける。広いデッキに広いトイレ。
広い窓。view ですもんね。
1号車に乗り込む。トイレの脇を通ると客室の扉が見える。ガラス扉には角の丸められた四角のドットがプリントされており、擦りガラスっぽくほどよく視界がぼかされる。
扉をくぐると1号車が見通せる。
広々している。床がすべて絨毯に覆われている。1列に4席しかない。これはJRでいえばグリーン車レベルだ。
この写真だと分かりづらいが、手前2列は座席が1つしかない。しかも間隔が他の座席よりも広い。車椅子やベビーカーに余裕をもって対応できる。
絨毯の色がグレー寄りの薄紫だ。
窓側の座席の上の荷物棚は透明で、荷物を載せないときは視界を圧迫しないし、載せたときは荷物が見えるから忘れづらい。
ここまでデザインセンスを感じる電車って今までに乗ったことがなかった。(豪華列車に興味がなかったし)
シート。起毛素材なのだが、混色されていて深みがある。でもこの写真だと画素数が足りないみたいに見えてしまう。
枕はつるっとした光沢がある。
シートの上方、通路側についているグレイの把手が丸くてかわいい。
丸っこくて一体型のシートとこの色合い、キレイめなレトロフューチャーなイメージだな。
窓の周囲はガラスにドットがプリントされている。ほどよくぼやけていくところに細やかな配慮を感じる。
前の座席の背もたれからテーブルが出てくるのに、座席にも小さくて丸くてかわいいテーブルが出る。
なぜだろう?と思ったが、テーブルの出てくる肘掛けの下の方にコンセントがあるのだ。
つまり、この小テーブルにスマホを置いて充電するのにちょうどよい。
ラビューは飯能駅で進行方向が変わる。行きはわたしと夫しか1号車に乗っていなかったので、座席の向きを進行方向に変えて座り、客の乗ってきた飯能駅で戻した。
秩父から飯能への道中は、森を抜けていく景色が多かった。
わたしは群馬の山奥に住んでいるから特段めずらしい気分にはならないのだが、東京近郊に住んでいる人が休みの日にリフレッシュしに行くならよい気分になるだろう。
窓が大きくて外から丸見えなのではないか?と思ったが、座席が頭の上まですっぽり覆う高さで、窓のドットのせいもあり、意外と視界が遮られる。通路側の席は窓際の席ほど森の中の臨場感は味わえない。あたりまえだな。
レッドアローの頃と同様、終点池袋駅のホームの出口は改札付近で出やすい。
特急の特別感の演出です。東京駅の新幹線どうしの乗り換えもそんな感じか。
東京で遊びます。
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さて帰りである。西武鉄道の池袋駅。
おなじホームに列車が縦列している。仕切りがあるから人は行き来できない。
1号車の運転席側に客用の扉がないので、仕切りから車体がはみだしていても問題がないのだろう。
ラビューの顔を撮影している人のファッションが印象的だった。
帰りも1号車だ。
行きでトイレ(の扉)の写真を撮ったのに、はす向かいにある洗面所を撮らなかったので、帰りはそれを撮った。
1号車の扉をくぐり右後ろを振り返ると洗面所があります。
座席などとデザインが共通していて、すっきりかわいい。
振り返ると、トイレと客室の扉、そして広い車窓からホームが見える。
運転席の方。残念ながら小田急のロマンスカーのように前が見えるわけではない。
しかし、ライブカメラがついていて、走行中はそれがディスプレイに映し出される。
もちろん、反対側の扉の上には後ろ向きのライブ映像が映し出される。
ラビューで特筆すべき点のひとつに、料金の安さが挙げられる。
静かな車内で、車窓の木々。そしてこのインテリアのおかげでゆったりくつろげる。
ラビューいいよ! 秩父へおいで ♪
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