経て継ぎ (たてつぎ) っていうのは、
布が織り終わったときに経糸をじょきじょき切って、もしくは棒から抜いて、布は機 (はた) から下ろすけど、
筬 (おさ) や綜絖 (そうこう) の経糸 (たていと) は抜かないでおいておいて、
前の経糸と次に織る用の経糸を結び付けること。
同じ経て密度、組織の布が織れる。
一から通し直すより、間違いがないし、結ぶのに慣れてしまえば早い。
工業用でもポピュラーな技法なようで、経て継ぎ機なる機械まであるらしい。
結んでくれるの?
それで、これが経て継ぎで結んだ経糸の様子。 透け透けリネンマフラーね。
おっと!
これは以前継いだ分だった。 ピンク系が水色系に継いである。
結び方は、機結び (はたむすび) ね。
それじゃなくて、こっち。
これが新規の分。 今度は草色。 草色をピンク系に継いだ。
それでその結び方が、新たに覚えた 葛結び、ってやつですよ。
ほら、東京スピニングパーティーに行ったときに、大井川葛布の村井さんに教えていただいた…。
糸の端が2本とも同じ向きになる、っていうのが特徴。
ただ同じ向きにするんなら、2本まとめて止め結びっていうのもあるけど、
あれじゃ糸の端が真横を向いて、引っかかりやすいからダメ。
で、初めてやってみてどうかというと、ほんとにするりと上手くすり抜けた!
結び目が解けることもなかったし。
もう経て継ぎするときは、必ず葛結びにするって決まり!
葛結びして筬や綜絖を上手く通り抜けるようにするには、機に残った経糸が長くないとダメなので、
少し余裕を持って経糸を残して切らなきゃダメだな。
って、この写真は、筬の手前で結んでいるけど、これはちょっと変則的。
普通は向こう側、綜絖側で結ぶんです。 経糸はもう男巻き (おまき) に巻いてあってね。
わたしみたいにするとちょっと不都合がある。
経糸を男巻きに巻くときに筬も綜絖も通っていくので、糸が擦れやすいということ。
でもまあこれは透け透けリネンマフラーで、経糸の密度が低いし、そんなに毛羽立った糸でもないので、
織るのとあわせて筬と綜絖を往復してもらっている。 細い糸でなければ、そんなに切れない。
それから片羽 (筬目1羽に経糸1本) じゃなくて、丸羽 (筬目1羽に経糸2本) 通しということ。
同じ筬目の中で経糸を絡ませて結んでしまったら、ちゃんと開口しない。
といっても、それを防ぐのはそんなに難しくないので、
わたしはこの機ではいつも、変な経て継ぎをしている。
そういや、手紡ぎのぜんまい綿入り茶綿マフラーの色違いは?
うっ、そちらも同時進行です…。 そのうちアップします。
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ってか、私は機織りしないので、なんでもびっくりなんですけど。
それにしても、若草色良いですね~綺麗。
早く織らなくっちゃ。
経糸は繋げるんですよ。 工業用のがわたしはびっくり。