the best of the NAT KING COLE Trio ←アマゾン.comへリンク
昨年、生誕90年記念で出た ベスト・オブ・ナット・キング・コール~L.O.V.E. や、
ザ・ベリー・ベスト・オブ・ザ・ナット・キング・コール・トリオ ではない。
1ヵ月半もかけて ケルアック 『 スクロール版 オン・ザ・ロード 』 を読んで、
うちにあるジャズのCDをかけまくって、
ジャズに浸った。
それが、オン・ザ・ロードは1940年代後半の話なので、
そこらへんのジャズを聴きたかったのだが、それがあんまりうちにないんだよ。
うちので多いのは50年代後半~60年代前半、
もっと最近のは レイ・アンダーソン とか カサンドラ・ウィルソン とか。
古いのは、40年代前半戦中の慰問用の カウント・ベイシー とか デューク・エリントン とか、
29~39年の ファッツ・ウォーラー とか、それくらいで。
やっぱり50年代後半くらいがなんともいえない空気が漂って、面白いよなぁ!
と、今回聴きまくって改めて思った。
(と思っているから、そこらへんがいっぱいあるわけで。)
ウィントン・ケリー とか クラーク・テリー とか、古い クインシー・ジョーンズ のビッグバンドがお気に入り。
昔は若かったから、やっぱり分かりやすいものが好きだったんだなぁ。
セロニアス・モンク とか フィニアス・ニューボーンJr とか。
今は、もっと力が抜けて小粋な感じが好き。 やりすぎちゃダメよ。 余裕が大事。
おとなになったんですかね。
それで聴きまくって今回特に感心したのがこのCDってわけ。
(いや実は、これは夫のCD。今回改めて聴き直した。)
しかもたまさか43~49年の録音。 40年代後半が2/3くらい入ってます。
ナット・キング・コール っていえば歌う人でしょ!?っていう人が多いと思うけれど、
ポピュラー界で有名な人だけど、実はジャズピアノがとっても上手なのだ。
ポピュラーで売ったCDはオケをバックに歌っているけれど、
自分がピアノを弾くトリオで歌っているCDもある。
小粋でいいんだ。
でも、このCDは歌ってさえいない。
ピアノトリオです。 ピアノとベースと、ドラムの代わりにギターで。
コロコロと小気味よいタッチでやりすぎず、曲も長すぎず、さらりと終わる。
なんといっても、品がとてもよい。
この品のよさが、ポピュラー界に引っ張られた要因じゃなかろうか。
50年代後半の、明日をも知れぬ、命を削ったようなジャズは魂を揺さぶられるけれど、
やっぱり聴く方にある程度の覚悟が必要なときもあって、
もっと和みたい気分でもジャズを聴きたいときってある。
そういうときにおすすめです。
↑↑写真は11月13日の山。 今年の紅葉はいまひとつだった。赤くならず落ちてしまった。
あと、ロックですが初期のロキシー・ミュージックはビッグバンドのいい部分だけが抽出されたような素敵な音楽。
ミシェル・ルグランって和むんかい~!?
ピアノやアレンジは面白いんだけれど、歌は止めてよねー。 夫が好きです。
ところでミシェル・ルグランの弾いた、エリック・サティはとってもいいです。
何人かクラシックのピアニストの弾いたCDも持ってるけど、ミッシェル・ルグランのが一番好きです。
パリのエスプリっていうか、作曲者の意図をよく読んでいるっていうか。
ロキシー・ミュージックって、あのブライアン・フェリーのいるバンド?
初期は知らないなぁ。
それとも、ジャンル名…?
もっと教えてくださいな。