育毛のタイプ・個体差は変えられない

育毛のご相談を受けるに際し、「あなたのタイプを知らないと駄目ですよ。」「あなたのタイプを知ることが先ですよ。」としつこいくらいに訴えるのには理由があります。

育毛のタイプ・個体差は変えられない

よく言われることに、「薄毛の人は頭皮が固い。毛の多い人は頭皮が柔らかい。だから、毛の多い人と同じように頭皮を柔らかくすると毛が増えて薄毛が治る。」と言うもの。

実に本当のように思いますし、私自身育毛相談と言う仕事に携わるようになるまでは、同じように思わされていましたから、現実や事実を知らない一般の人ならだれでも「頭皮を柔らかくすると良いだ」と思っているでしょう。

事実、中学校時代の同窓会があった時、「育毛の仕事をしている」と伝えると、必ず「頭皮のマッサージをするの？」と聞かれましたから、頭皮を柔らかくするのが効果的、と言うのが相当根深い常識みたいになっていますね。

育毛相談に現場で分かった事実

確かに、毛が太くて硬くて本数の多い人は、頭皮が本当にフンワカと柔らかいです。弾力があってフカフカしたような柔らかさです。頭皮が弾力のある柔らかい人なら、間違いなく髪が太くて硬くで本数が多いです。今までそうじゃない人に出会ったことがありません。

頭皮に弾力がありフカフカと柔らかい人は薄毛になりづらいですが、たとえ薄毛になっても頭皮の育毛環境が整えば勝手に毛が増えてきます。本当に羨ましいとしか言いようのない素質を持っています。（ここで言う育毛環境とは、その人本来の頭皮の血行・血流がよみがえることです）

反対に毛が細くて柔らかくて本数が少ない人は、頭皮が本当に固いです。石のように固い人もいます。

ただ、頭皮が固い人の中には、毛が太目で硬めで本数が多い人もいるので、一概に頭皮が固いから毛が細くて柔らかくて本数が少ないわけではありません。頭皮が固めの人の中では1割か2割くらいいらっしゃる少数派ですけどね。

頭皮が固い人は、薄毛になりやすく、頭皮の育毛環境が整っても中々改善してきません。それがその人の個性なので、整った育毛環境を維持継続することが必要ですね。それと、見違えるような効果に繋がりにくい個性なので、少しでも改善することを目指してケアに取り組む必要があります。

その個性を無視して効果優先で取り組むから、失敗している人が絶えないのです。

血行・血流の差

この差が出るのは、たぶん頭皮に巡っている毛細血管の本数の差ではないかと思います。その為全体の血行・血流に差がでているから、本数が多い人がいたり少ない人がいたりするのでしょう。

この血行・血流の差を埋めるのは少々困難です。頭皮の固い人の血行・血流を、頭皮が柔らかい人に少しでも近づけようとするのは可能ですが、ここで無理をすると失敗します。

頭皮のマッサージで失敗する

ここで出てくるのでが頭皮を柔らかくするマッサージでです。頭皮を柔らかくするマッサージを始めると、最初は効果があって良いらしいです（ご相談者の話）が、継続していると次第に毛が育たなくなってきます。

そんな方の頭皮は、間違いなくブヨブヨしていて、ズルズル頭皮が動きます。そりゃま、柔らかいといや柔らかいですが、毛が太くて硬くて本数が多い頭皮とは全く違います。

強いて例えてみると、手の甲のようになっているが頭皮を柔らかくするマッサージをした人の頭皮で、手の平の親指の付け根部分の柔らかさが頭皮が柔らかい人の頭皮と言えば良いでしょうか？

ご自身の手の甲と親指の付け根の柔らかい部分を触ると、全く違うのが分かるかと思います。

今回は、頭皮の固さと柔らかさについて個体差があることを記述しました。この個体差は100人いれば100人の差があるので、固いか柔らかいかで区別するのは難しいです。ま、触ればわかりますけどね。固いか柔らかいかくらいは。

頭皮が緊張しやすい人が多いので、柔らかくするのではなく緊張を解すことを心掛けて下さいませ。