育毛の効果を出す為には、どんなシャンプーを使うのか?どんなシャンプー法を採れば良いのか?と言うシャンプーその物と方法・やり方と言う2つの側面から見ることができます。
中でも一番やってはいけない、採ってはいけない方法と言うのがあります。
【シャンプーを泡立てて頭皮に付け置く方法】
それが、頭皮に泡立てたシャンプーを付け置く方法です。
この方法を採ると、頭皮がとても綺麗になります。と言うか綺麗になり過ぎて、異常な頭皮になってしまうのです。
「綺麗になれば良いじゃないか?」と思った方は、人の体と言うものを知らな過ぎです。
人の体は綺麗ではありません。皮膚上には皮膚常在菌は数百億とも存在していますし、皮脂膜と言う保護膜もあります。これらが弱酸性状態で存在していることで正常な皮膚を形成しているのです。
シャンプーを泡立てて頭皮に付け置くと、シャンプーに含まれる界面活性剤の働きでシャンプーの泡で皮脂膜を包み込むことになります(混ざると言っても良いです)。
それをお湯で洗い流すと皮膚常在菌と皮脂膜を綺麗に洗い流してしまうのです。だから、洗い流した後には何もない綺麗な頭皮にはなります。
【頭皮のトラブルと薄毛の原因の元】
一時的に綺麗な頭皮になりますが、それは体を守る保護膜が無くなることでもあるので、再度皮脂が分泌され保護膜を形成することになります。
それだけだったら良いのですが、皮膚常在菌のうち善玉菌と悪玉菌のいずれが優勢になるのか分からないと言うことです。
通常は表皮ブドウ球菌のような善玉菌が優勢なので皮膚上は弱酸性化しているのですが、弱酸性でない綺麗な状態では黄色ブドウ球菌のような悪玉菌の繁殖が優勢になる可能性があるのです。
現在の日本の食料事情はとても悪く、動物性の脂を摂ってる人が多く添加物や残留農薬が氾濫しているので皮脂の質が悪くなっている為に、悪玉菌の繁殖が優勢になりがちです。その影響もあり活性酸素により皮脂は弱酸性ではなく過酸化脂質化しているいる人も多いのです。
結果、頭皮が赤くなり・フケ症になり・臭いが出て・ひどい痒みが出て、頭皮のトラブルだらけになってしまう人が増えているのです。
【薄毛の原因にもなる】
シャンプーに含まれる界面活性剤には、強い弱いの差がありますが、浸透力や付着力がありタンパク質変性作用があります。
泡立てたシャンプーを付け置くとは、その界面活性剤を毛穴内部に浸透させることであるので、毛を作り育てる組織を痛めて弱らせることになるのです。
だから、そのシャンプーにいくら素晴らしい成分が配合されていても、上記のような理由から、泡立てたシャンプーを付け置くなんてことは絶対にしてはいけないのです。
先日、そんなことをしているご相談者がいらっしゃいました。頭皮が赤く・フケが出て・痒くて皮膚科に行っても治らないと嘆いていましたね。
【電子書籍】
以下のような電子書籍もあります。どんなシャンプーを選び、どんな洗髪方法を採れば良いのか記述しています。参考にして下さいませ。