初代リアップが1999年に発売されてから20年以上の発売実績があり、育毛剤(発毛剤)市場では断トツの販売実績を誇ります。たぶん7000万本以上。
弊社にご相談下さる方々の中では、リアップ使用者がとても多く、頭皮の異常と抜け毛の異常な本数を訴える方ばかりと言っても良いくらいです。
リアップに髪の毛が増える効果があるのかどうかは分かりませんが、発毛効果はあるようです。
【リアップの脱毛(抜け毛)の進行予防って何だ?】
どうも最近日本語の使い方がおかしいものが気になって仕方がなく、その一つが「脱毛の進行」と言う表現。抜け毛が増えるとか薄毛が進行するなら分かるけど、脱毛とか抜け毛は進行するものなのでしょうか?
進行とは、物事が進むことや前に進むことを表す言葉ですね。脱毛とは毛が抜ける状態を表す言葉だから、脱毛するなら分かるけど、脱毛が進行すると表現すると「毛が抜ける状態が前に進む」なんて変な表現になりますね。
だから正しくは、「脱毛するのを予防する」とか「抜け毛の増加を予防する」とかになるはずです。でも、こんな表現を使うってことは、たぶん脱毛とか抜け毛と言う言葉で煽っているのではないか?と推察しています。もしくは、広告を作った人は言葉の使い方をしらないのか?と。
ただし、コクーン育毛相談室にご相談にいらっしゃる方々は、リアップを使った結果、異常な抜け毛の増加で困っている人ばかりです。医学的な根拠はありませんが、私にはリアップに抜け毛の増加を予防する効果はないように思えてなりません。
【リアップで生えたら(発毛)増えるのか?】
それと次に気になったのが、「生えるかどうか」「発毛するかどうか」で、さも髪の毛が増えるかどうかが決まると言いたげな告知方法です。
薄毛とは、生え替わって来る毛から順番に成長しなくなっていく症状です(たぶん9割以上の髪の毛で悩んでいる人は薄毛)。脱毛症とは成長している段階でいきなり抜けてしまい生えてこなくなる症状です(抜けて生え替わってこない円形脱毛症やびまん性脱毛症のような病的なもの)。
円形脱毛症やびまん性脱毛症なら、発毛する効果が必要ですが、薄毛は発毛じゃなく生え替わって毛が本来のものに生まれ替わって来る効果が必要になるはずです。
薄毛と脱毛症は違うのは電子書籍でも説明しています。
それと発毛効果で気になったのは以下のこと
「1センチ平米20本以上発毛」っておかしくないか?
定規で良いので、1センチ平米を作って、そこに20個の黒点をシャープペンシルの先でトントンと作ってみて下さい。すごい黒点の密集度になるはずです。こんなことがあり得るのか?
これで薄毛が治るなら、太くて固い髪の毛が20本以上4か月で生えてきていると告知していますから、すごいことです。
3センチ平米なら分かりますが、1センチ平米は広告を作った人が間違ったのかもしれません。
治験者が140名以上いらっしゃるようですから、治験前と治験後の髪の毛の量の違いを写真で見せて欲しいところです。
治験期間28週は短過ぎ、その後が問題
今回の広告に記述されている治験期間は28週で約6か月です。この治験期間で毛が増えるかどうかを見るのは、長年、育毛相談の現場で仕事をしてきた私としては、とても短いと感じます。
半年と言うと、半年間行ってきたケア方法の結果が表面化し始めるのが普通だからです。
今回のリアップの治験では、12週後に一番本数が増えて23.7本になっていて、その後は4週毎に微妙に発毛してきている本数が減っています。これから上向くのか減っていくのか、分からないのですね。
これからリアップの効果が表面化するのに、そこで治験が終了とはどう言うこと?
初代のリアップの時の治験は1年だっと思います。この時も10か月頃までは改善傾向を見せていましたが、11か月を過ぎるといきなり悪化する人の割合が5%くらい出てきていましたが、1年で治験は終了していました。本当は、そこから先悪化する人が増えるのか減るのか?が大事なのに。
髪の毛が増えるのかどうか?の治験を
髪の毛が本当に増えるかどうかは、大体3年前後くらい続けてみないと分かりません。
ただし、リアップでの治験でもあるように、半年くらい=28週後にどんな効果が髪の毛に出てくれば将来髪の毛が増えるようになるかどうかが分かるのです。
リアップの治験の場合は、発毛数で見ています。12週で最高の発毛数を出し、その後28週までは1割弱程度(2本程度)発毛数が減っていますから、髪の毛が増えるかどうかまでは分からないのです。
そしてそして、発毛して髪の毛が増えるなら、治験者約140名の治験前の写真と治験後の写真を公開して欲しいところです。
薄毛でお悩みの方の場合は、髪の毛が将来増えるのかどうかが大事です。発毛するとか抜け毛が減るとかではないはずです。そんな治験結果を出して欲しく思います。