つい先日、甲子園口駅前の相談室に女性(ご年齢は55歳)の薄毛でお悩みの方がいらっしゃいました。ぱっと見た感じでは、女性特有の頭のてっぺんからつむじにかけて地肌が見えている症状です。以下に写真を掲載しますが、誰か分からないように周囲を切り取って、薄い部分のみの掲載になります。
女性の薄毛は、上記の写真のように頭のてっぺん周辺が薄くなっていることが多いですね。
【女性の薄毛の原因・問題点】
この女性の方の薄毛の原因と言いますか何が問題になっているのか?を調べてみました。すると以下のようなこの女性の薄毛の原因と問題点が浮かび上がったのです。
ご年齢が55歳ですから、皮膚科や美容外科なら女性ホルモンが云々と言うような話になると思います。が、実はそこには問題や原因はなくて以下のようにあったのです。
- 皮膚が弱く皮脂の分泌が少ないので皮膚も弱い
- にも関わらず髪の毛が皮脂でベタついている
- 体全体が余裕がなく色白(所謂美人薄命タイプ)
- 頭皮が少し緊張していて固めになっている
- 体質的に元々毛を育てる能力が弱い(だから、毛質は柔らかく細め)
- 血圧は高いので服薬で押さえている
- 頭皮の温浴をすると大量にシャンプー等のヘアケア製品の残留物が取れて、頭皮の緊張が解れて柔らかくなる
元々毛を育てる力が弱く、皮膚の抵抗力が弱いのに、髪の毛を綺麗に魅せるシャンプーで洗髪を長年をしていた為に、皮脂の分泌が増えて、シャンプーが残留して皮膚刺激で頭皮が緊張して、元々弱い血行・血流を悪くしている。また、血圧を下げる薬を飲んで薬の効果で血圧を下げることをしているので、頭部にまで血が巡りづらい状態にしている。
一言で言ってしまえば、「血虚」な状態ですね。それに加えて、血虚な状態を促進しているようなケアと治療なので、女性ホルモン云々の話ではないのです。
女性の薄毛は自ら動くこと
血圧が高いのを下げる薬を飲むのは仕方がないですが、この女性の方はご自分が動いて血圧が下がるような習慣を採っていないのです。やはり、せめて緑の濃い野菜をたっぷりと摂り、足を使う習慣を普段の生活に取り入れる努力くらいはして欲しいものです。
また、綺麗に魅せることも大事ですが、ご自身のタイプを勘案して皮膚刺激にならないものを使用する必要があります。綺麗に魅せたり、カラーやパーマをするのは、美人薄命タイプの色白で余裕のない人はしない方が無難です。
ケア自体も、効果を求めて色々やればやるほど駄目になっていくタイプなので、全身の血流を改善する為の食習慣や体を動かす習慣に加えて頭皮に無理をさせない残留させないケア方法が必要になってきますね。
結局、この女性の方は面倒だからと言う理由で、ケアには取り組みませんでした。
面倒だからと言うのが、女性が薄毛を治せない理由の一つでもあります。誰かにしてもらう方が楽で良いですから。