ご相談者のお話をお聞きしていても、まともに髪の毛が増える効果をお答え下さる人はいません。時折「ボリウムを戻したい」と言う人はいますけど。
何とお答え下さるか?「抜け毛を減らしたい」とか「ここの薄い部分に生やす」とか「ここの毛のないところに発毛させて元に戻した」とかおっしゃる方ばかりと言っても良いくらいです。「抜け毛を減らしたい」希望が一番多いかな?
【「抜け毛が減る」は多くの人の希望に沿っているけど・・・】
ほとんどの方が「抜け毛」を減らしたいとおっしゃいます。理由は簡単です。「毛が抜けて薄毛が進行しているから、抜け毛が減れば薄毛の進行が止まり増えるようになる」と感じているからです。
でも実は違うのですね。確かに毛が抜けて薄毛が進行しているのは事実であり現実でもあるのですが、毛が抜けること自体には問題はないのです。
詳しくは、以下の「髪の毛は常に生え替わっている」と「薄毛が治る育毛の効果は?」をお読みください。
【髪の毛が増えるには「発毛する」ことが必要は何かを売る為】
「抜け毛」以外にも多いのが「ここに発毛させたい」ですね。この希望を訴えるのは比較的若い方が多く、情報を探りまくっているが、あまり経験のない方が多い感触があります。
よくよく髪の毛の生育パターンを考えれば、薄毛の場合には「発毛して」増えることがないのが分かるのですが、育毛剤の広告や紹介サイト・TVのCMや育毛サロンの広告で間違った認識として広まっていますね。
詳しくは以下の文書を読んで頂ければ分かると思います。
【髪の毛は常に生え替わっている】
髪の毛の増え方を考える時、薄毛の場合ならどんなプロセスを経て薄毛になっていくのかを理解すれば、増える為にはどんなプロセスを経て=効果で増えるのかが分かります。
じゃ、薄毛ってどんなプロセスを経て薄くなっていきハゲて行くのでしょうか?その概略を説明します。概略なので詳細は書籍をご覧下さい。
- 少し髪の毛に元気がなくなる(血流低下)
- 髪の毛に腰が無くなる(さらに血流低下)
- 生え替わってくる髪の毛が細くなる(血流低下継続)
ここの3と次の4の間で抜け毛が急増することが多い
- 生え替わってくる髪の毛の成長期が短くなる(血流低下継続)
- 生え替わってくる髪の毛は細い毛ばかりになり成長期がさらに短くなっていく(血流低下継続)
- 太さと成長期が「0」になる毛穴が増えていきハゲになっていく
それぞれの段階に半年から2年・3年長い場合は5年以上の年月はかかっています。「6」の段階まで進行すると髪の毛は回復しない。女性の場合は「6」の段階にならないが、発毛させるケアを続けて毛の生えない部位が広がる女性もいる。
人の細胞は全て血流によって成長し細胞分裂を繰り返しているので、血流低下が原因になっているのが分かりますよね。
【薄毛が治る育毛の効果は?】
当然、血流が改善してこないと駄目なのが分かりますが、血流の改善がされているのかどうかを確認できないと血流改善させるケアで効果に繋がっているのか?を確認できませんよね。
その血流が改善されているのかどうかを確認できるのが、薄毛が進行するプロセスの反対の反応を以下のように髪の毛が示すかどうかになります。
髪の毛の元気が良くなり→髪の毛の腰が出てきて→生え替わってくる髪の毛が太くなり→生え替わってくる髪の毛の成長期が長くなり→頭皮に維持できる本数が増えてくる
薄毛が改善する際にも、それぞれの段階に半年とか1年2年とかかります。だから、血流改善が何年も続き、継続的に生え替わってくる髪の毛に良い影響が出てくることで薄毛が治っていくのです。
効果のある育毛剤なんかを使用していると、頭皮が疲れてしまい途中で改善のプロセスが続かなくなることがあります。だから、効果のある育毛剤で失敗するのです。継続して髪の毛に良い影響が何年も出続けないといけないのです。
【脱毛症が治る育毛の効果は?】
じゃ、発毛って関係ないのか?と言うと、発毛して髪の毛が増えるのは脱毛症の場合であって薄毛ではないのです。薄毛を治す為に発毛剤なんかを使っていると、上記のプロセスを経ないので髪の毛を無くすこともあり得るのです。
脱毛症の場合は、太さも成長期も正常な状態でいきなり抜けて生え替わってこない症状なので、その原因が解決されれば、太さと成長期が正常な髪の毛が発毛してきて元のように戻ります。
脱毛症の中でも発毛して戻るのは、円形脱毛症やびまん性脱毛症の場合であって、脂漏性湿疹皮膚炎による脱毛症は、そんな治り方をしませんのでご注意下さい。
薄毛と脱毛症が違うのは、以下の書籍をご覧下さい。