ここ最近頭皮にマッサージについて、「頭皮の皮下組織に老廃物が溜まっているので、それを流す為に行う」ような情報が流れているようなので、それが本当なのかどうかを考えてみました。
私は医師でもないし、ましてや外科医でもないので、頭皮の皮下組織を調べることはできません。が、考慮することはできます。
【なぜ頭皮の皮下組織に老廃物が溜まるのか?】
頭皮の皮下組織に老廃物が溜まる理由は分かりません。分からないので考慮することが難しいのが本音です。
それを「皮下組織に老廃物が溜まる時ってどう言うなんだろう?」と推測してみました。
たぶん、以下のようになっているから、老廃物が溜まって毛の生育に影響を与えていると言いたいのではないか?と思います。
- 薄毛って血行が悪くなって発症してくるよね?
- 血行が悪くなると老廃物が溜まりやすくなるよね?
- 血行を良くして老廃物を流せば毛に生育に役立つのじゃないか?
- その為に頭皮のマッサージをすると良いのではないか?
以上だったら、血行が悪いのが根本的な原因だから、わざわざ老廃物と言う必要はないか!
ん~、疑問点だらけですわ。
ただし、頭皮は心臓よりも上にあり人の体の中でも一番上にありますから、重力に反して血を巡らさないと駄目なので老廃物が溜まりやすいと言えば溜まりやすいです。
でもそれだったら、頭皮のマッサージではなく体を動かすこと=足を使うことの方が大事になりますね。
【ひと昔はどうだったのか?】
戦後すぐと言えば、今から80年近く前の話になりますが、その頃から1970年頃までは日本人の髪の毛はどうだったのでしょうか?
少なくとも、この頃は女性の薄毛なんてほとんどいらっしゃらなかったし、40才以下の若い男性での薄毛はほとんどいなかったですね。ただ、20才前半での若ハゲの人は5000人か1万人に1人くらいの割合でいらっしゃいました。
現在のように、頭皮のトラブル・女性や20才代30才代で髪の毛が薄くなるのは、頭皮の老廃物が問題なのではなく、頭皮に使うシャンプー等のヘアケア製品やカラー等の薬剤の残留と全身の血行が悪いからではないか?って思いません?理由は以下の通りです。
高度経済成長期に入るまでは、銭湯でお風呂に入るのが当たり前でしたから、週に1回くらい銭湯に行き洗髪をしていたのです。洗髪は石鹸でシャンプーやトリートメントなんてしませんし、カラーなんかもしなかった時代です。頭皮のマッサージなんて考えもしなかった時代です。
高度経済成長期に入る前は、移動は徒歩か重い自転車と汽車の時代です。便利な電化製品もなく掃除は「はたき」と「ほうき」と「雑巾」、洗濯は「たらいと洗濯板」で手洗い、車やバイクは普及前ですから荷物を運ぶのはリヤカーでの人力です。
頭皮のマッサージをしなかった時代に方が、使うヘアケア製品も少なくカラーもせず髪の毛に悩みを持つ人も少なく、体を動かさないと生きていけない時代でしたから、全身の血行が良い人ばかりだったのでしょう。
頭皮の老廃物が問題なのではなく、頭皮に使うヘアケア製品やカラー等に問題があり、全身の血行が悪いことにも問題あるのだと言えますね。
頭皮の皮下組織に老廃物が溜まっているかどうか心配なら、一度ご相談下さいませ。