厚生労働省認可の育毛剤の意味

【一般品の効果は認めない】

ここのところ、育毛剤の広告の中に少々詐欺まがいのものを見かけるようになりました。その代表例が表題の「厚生労働省認可の育毛剤」です。

この言葉で検索をかければ、この表現がどれだけおかしいのかを解説して下さっているサイトが出てきますね。

公の機関が個別の化粧品や医薬部外品について、効果を認めることはありません。効果を認めるのは成分であって製品ではないのです。

【成分とその比率】

厚生労働省が認めるのは、効果のある成分を何％配合しているかです。これによって医薬部外品か化粧品かに分かれます。

育毛剤と表記できるのは医薬部外品なので、育毛剤とうたっている製品があれば、全て医薬部外品で、厚生労働省が認めた成分を必要な量を配合しています。

効果がある成分として認めらている代表が「センブリエキス」です。いろんな育毛剤はほぼ100％と言って良いくらい配合されていますね。

では、この厚生労働省が効果を認めた成分を配合していれば、薄毛が治るのでしょうか？と言うところが一番知りたいところです。

ただ、ここで言う効果が曲者です。多くの人が思う効果とは、毛が増えることですよね。
ところが、厚生労働省が認めているのは、血行促進作用等の効果であって、毛が増える効果ではないのですね。

発毛の効果は、ミノキシジルが認めらていて医薬品として認可されています。医薬部外品では発毛は認可されません。
それでは発毛すれば毛が増えるのか？と言うとそうではないのです。医薬品であっても薄毛が治る効果ではないのですね。

要は、厚生労働省が血行促進を認めた成分を配合している医薬部外品のことを「厚生労働省認可の育毛剤」と言っているわけです。嘘とは言えないけど、なんか詐欺っぽいでしょ。

【育毛剤では無理】

私は、育毛の現場で仕事を始めて約17年の歳月が経過しました。この間いろんな育毛剤が発売されて、ほんと現在は百花繚乱状態です。

これだけ育毛剤があるのだから、必ず自分に効く育毛剤があるはずだ！と思いたいのが人情でしょう。

でも、ここに大きな齟齬と言いますが、勘違いと言いますが、希望的な思いがあります。それは、「育毛剤が効けば薄毛は治る」と言うこと。

実は、育毛剤はいくら効いても薄毛は治らないです。一時的に治ったように見えたり感じたりすることがあるにはありますが、育毛剤の効果では薄毛は治らないのです。

理由は簡単。ご自身の頭皮と心身の力で血を巡らすことが出来なくなっているのが薄毛だから。まず必要なことは、ご自身の頭皮と心身の力で自然に血が十二分に巡るようになることが先決で、そうなっていると育毛剤を使うと効くのです。

ただ、育毛剤が効いても薄毛が治るかどうか分からないところが育毛の難しいところです。

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