抜け毛が少ないから薄毛に・毛が柔らかくなる

抜け毛について / 2015年12月10日 11時15分57秒

【1年中抜け毛が少ない人は危険】

機械やロボットではなく血の通った人の体のことなので、絶対とは言い切れませんが、1年中抜け毛が少なくなっている人は、とっても危険な領域に入っていると思った方が良いです。もっと危険なのは、2年も3年も抜け毛が少ない人です。

ここで抜け毛の多い・少ないを定義しておきます。
ここの文章で言う抜け毛の多い少ないは、シャンプー時に流れる毛を見て多いか少ないかを言うこととします。概ね20本未満なら少ない。20本～30本くらいまでは普通、50本以上は多めとします。
ただし、あくまでも平均的な話なので、元々抜け毛の多い人の場合は上記には当てはまりません。

ですので、一応平均的な本数を参考にして、普段のご自分の抜け毛の変遷を振り返ってみて多いのか少ないのかをご判断下さい。平均に収まらない人の方が多いと思います。
また、今の季節の話なので、夏場になると上記の平均数が多くなり、冬場になると少なくなると言うこともご理解下さいね。

【何故抜け毛が減っているのが続くのが駄目なのか】

たいていの方々は、育毛剤の広告やアフィリエイトサイト等々で謳っているように、毛が成長し始めると毛は抜けないのだから、抜け毛が減ることが育毛の効果なのだ！とか、薄くなる時に抜け毛が増えて薄くなるのだから抜け毛が減ると毛が増えるのだ！とか、毛が抜けて薄くなるのだから抜けなければ良いのだ！とか考えています。

この3つって本当なのでしょうか？
この3つの見方には、すごく基本的な要素が抜けています。
それは、生えている毛の本数とその毛の寿命には限度があると言うこと。

本数と毛の寿命に限界があるのだから、永遠に伸び続けることもなければ、抜けないこともないのです。
その抜ける本数を機械的に考えてみて下さい。
毛の総本数は、約10万本と言われています。毛の寿命は男性で2年～3年、女性で4年～5年と言われています。思いっきり平均にして男性でも女性でも1本の毛の寿命を3年としてしまうとどうなるでしょう？

簡単ですよね。
10万÷3年÷365日＝91本です。
毎日91本抜けなければならないのです。

毛の多い人の場合はどうでしょう？多い場合の総本数を12万本にしてみると
12万÷3年÷365日＝109.5本です。

毛の少ない人の場合はどうでしょう？少ない場合の総本巣を8万本にしてみると
8万÷3年÷365日＝73本

単純計算なので、生きている人にはそのまま当てはまりませんが、抜ける本数が少ない人は総本数も少ないと言うことが分かります。抜ける本数が多い人は総本数も多いのです。

抜け毛が少なくなると、維持できる本数が減るのですね。

【どうして抜け毛が減るのか？】

そしてもう一つ問題があります。それは、抜け毛が減ると言うのは、代謝＝生まれ替わりが少なくなると言いうことなので、血の巡りが悪くなると言うことなのです。

だから、薄毛になる前には抜け毛は気にならないくらいに減っていることが多いのです。
そんな状態で育っている毛は、寿命が短くなっているのに抜けずに残っていることが多く、刺さっているだけの状態になっているのですね。
枯れ木も山のにぎわい状態です。

そんな毛は、シャンプーを替えたり、育毛剤を使ったり、引っ越しをしたりの環境の変化があると、一気に抜けるのです。
そんな血の巡りの悪い状態の時に、育ってくる毛は中身が詰まっていないので柔らかい毛になったり、癖毛が直毛になったり、直毛が癖毛になったり、細くしか育たなくなっていたりして、薄毛になってしまういのです。

だから、抜け毛が少ない状態が続くととっても危険なのです。
ただし、季節的に抜け毛の減りやすい時に減って、増えやすい時期に増えても何ら問題はありません。

これらのことが分かれば、抜け毛の増減で育毛の効果を計っていると、大きく間違えるのがお分かりになるのでしょう。

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