ここ最近、育毛相談WEB/サイトでケアを行っているご相談者の方から、水道水に含まれる残留塩素が育毛を阻害しているのではないか?と言うような質問を受けました。
「え、何を今さら言っているのと?」って思いますよね。だってね。残留塩素って日本の水道水では何十年も前から存在していて、日本人ならずっと水道水を使ってきていて、何の問題もないのに、どうして気にされるのでしょうね?
■1980年代は塩素の影響があったのか?
水道水の塩素濃度は、今から40年以上前の方が濃かったのではないか?と思います。
当時は関西に住んでいましたので、大阪にいく機会もあり喫茶店での水は「カルキ臭いな」と感じていました。今は、そんな臭いはしないので塩素濃度は40年以上前に比べて低くなっているのではないか?と思うのです。
実際、当時の男性女性に薄毛の人が多かったと言うなら、もしかすると塩素濃度が濃かった可能性はありますが、2024年の現在の方が薄毛の人口が多いように思いますから、塩素濃度はあまり関係ないのではないか!と思います。。
■塩素じゃなく頭皮を清潔に洗い皮脂を取る習慣が薄毛の原因に
2024年から25年前は、ちょうど私が育毛相談を仕事として取組み始めた時です。
その時に塩素濃度が濃いことが薄毛の原因だったのか?と言うとさにあらず、シャンプーやリンス・トリートメント等のヘアケア製品の残留と皮脂を取るケアが薄毛の原因になっていたのです。
塩素濃度のことは気にせずに、単にヘアケアの方法とヘアケアに使う製品を変えるだけで髪の毛が増えるようになる人がとても多かったです。
2024年の現在では、頭皮を清潔にすることと定期的なカラー・食習慣が薄毛の原因になっていますね。
ただ、当時は駆け出しだったので、師匠筋に当たる先生からは「プールのような塩素濃度が濃い水は薄毛のケアの邪魔になることがあるから、夏場はご相談者にプールから上がったら普通の水道水で頭皮を洗っておくのを助言した方が良い」とは聞いていました。
■残留塩素は薄毛の原因にならない
そんなこともあり、一時塩素除去のシャワーヘッドを取り扱っていたことがあります。
確かに塩素を除去すると肌感覚が変わるので、長時間水道水の中に肌を付けていると肌が傷むかもしれません。が、塩素自体には浸透力はないはずなので、ヘアケア製品のように薄毛の原因になるとは考えづらいですね。
実際に、ご自宅のお風呂に冬場だと15分前後水道水を温めたお湯に浸かりますよね。それだけ浸かっていてお肌に何か問題が出る人っています?頭皮に関してはお湯で流すだけで、湯船に浸けるなんてしませんよね。
極度のアトピー体質の人なら、その特性から問題が起きるでしょうから、塩素を除去した水道水でないと駄目でしょうけど、他の多くの人は、そんなことはないはずなので、あまり気にする必要はないのではないか?と思います。
私自身、塩素除去のシャワーヘッドを使っていても、面倒になって塩素除去のシャワーヘッドを使わなくなっても、何も問題も起きていません。どうしても気になる人だけ、塩素除去のシャワーヘッドに変えられると良いと思います。
人の皮膚組織は、上から皮脂膜ー角質層ー真皮ー皮下組織と多重層になっています。皮脂膜を取るようなシャンプー法を採らなければ、塩素の影響はほぼないと思っても良いと思いますよ。
■塩素濃度の規制はWHOの基準より厳しい
WHOが提唱している水道水の塩素濃度は「5㎎/1L」ですが、日本水道水の塩素濃度の規制は「1㎎/1L以下で0.1㎎/1L以上」だったと思います。
この規制も水道が民営化されると緩められる可能性が高いので、なぜわざわざ世界に誇れる飲める水道水の品質を民営化の為に劣化させるのか意味が分かりませんけど、今のところ大丈夫そうです。。
■気になるなら塩素除去のシャワーヘッドを、気にし過ぎは一番いけない
今のところ、上水道の民営化は進んでいないようですが、自民党政権が続く限りすぐに水道民営化が進むでしょう。
今のところ大丈夫そうですので、気になる方は塩素除去のシャワーヘッドに変えられると良いと思いますが、民営化の話が出ない限り気にし過ぎない方が良いのではないかと思います。