産毛が成長して硬毛に???どうも最近変な情報がまかり通っていて、ご相談者に説明するのに難儀することが多いのです。その一つが、「産毛を抜けさせないで成長するようにすれば、硬毛に育つ」と信じている人がいるらしいこと。
が、実際は産毛は産毛です。硬毛には育たないから産毛なのです。ただし、毛が増える前には、ほぼ間違いなく産毛が増えてきます。その前後に本来の毛穴から硬毛が育つものです。
決して、産毛が育って硬毛になったのではありません。
頭皮をマイクロスコープで見れば私の相談室では、50倍くらいのマイクロスコープで、頭皮の拡大写真を見ます。200倍くらいに拡大すると、毛穴の状態は分かりますが、拡大し過ぎて頭皮の状態がわかりづらくなるので、50倍で見るようにしています。
すると、産毛は毛先から根本まで細いままですが、硬毛に育つ毛は毛先こそ産毛と変わりませんが、1ミリか0.5ミリ程度下の根っこの部分はすでに太いのです。
表面的なことしか知らないから産毛が育っているように勘違いしている例えば、硬毛に育つ産毛(のように見える)でも、5センチ程度で抜けた毛を見ると、先が産毛状態で1ミリか0.5ミリ下から硬毛になっているのだから、「産毛が抜けずに育てば、硬毛になるんだ」なんて思ってしまいます。
生え変わることで伸びる=抜けないといけない実際は、そうではなく、硬毛に育つ毛穴から産毛が生えてきて、それが抜けて生え変わってきた時に、産毛ではなく硬毛に育つ可能性が出てきて、上記のように毛先が産毛で1ミリか0.5ミリ下くらいから硬毛になって、5センチくらいで抜けて、再度生え変わってきた時には、もう少し伸びるようになるのですね。
そんな、ちゃんと生まれ変わることのできる頭皮だからこそ、硬毛に育つようになるのです。
決して、抜けないようにすれば良いなんて、単純な話ではないところが、ちと難しいかもしれません。
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