全国コロナ感染者数、4週連続増加
厚生労働省は12月27日
全国に約5000ある
定点医療機関に
12月16日~22日に
報告された
新型コロナウイルスの
新規感染者数は
合計2万7120人で
1定点あたり5.48人
であったと発表した。
前週の約1.41倍で
4週連続で増加した。
昨年の同時期
(4.57人)を
上回っている。
都道府県別の最多は
北海道の14.33人。
次いで
岩手県12.76人、
茨城県9.68人
と続く。
主要都市では
東京都3.30人、
愛知県6.76人、
大阪府 2.87人、
福岡県2.15人
であった。
沖縄を除く
46都道府県で
増加した。
12月22日までの
1週間に
定点医療機関に
報告された
新規入院患者数は
2383人で、
前週から398人
増加した。
集中治療室(ICU)に
入院した患者は
68人で
前週から17人増えた。
都道府県別では
北海道14.33人、
青森県6.50人、
岩手県12.76人、
宮城県9.32人、
秋田県9.42人、
山形県5.37人、
福島県7.30人、
茨城県9.68人、
栃木県7.79人、
群馬県7.45人、
埼玉県6.46人、
千葉県5.85人、
東京都3.30人、
神奈川県4.21人、
新潟県6.95人、
富山県4.21人、
石川県4.63人、
福井県2.46人、
山梨県8.95人、
長野県8.19人、
岐阜県7.30人、
静岡県6.31人、
愛知県6.76人、
三重県5.56人、
滋賀県4.58人、
京都府3.38人、
大阪府 2.87人、
兵庫県3.35人、
奈良県3.33人、
和歌山県2.48人、
鳥取県4.48人、
島根県2.92人、
岡山県4.77人、
広島県4.31人、
山口県4.81人、
徳島県6.65人、
香川県6.09人、
愛媛県3.63人、
高知県6.50人、
福岡県2.15人、
佐賀県4.26人、
長崎県4.64人、
熊本県3.67人、
大分県3.52人、
宮崎県3.88人、
鹿児島県2.45人、
沖縄県0.93人
であった。
全国のインフル患者、警報レベルに!
インフルエンザの
全国の患者は、
1医療機関当たり
42.66人となり、
前週から2倍以上
増加して、
警報レベルと
なった。
患者の総数は
21万1049人で
ある。
36都道府県で
警報レベルとなり、
都道府県別で
最も多いのが
大分県で82.64人。
次いで
鹿児島県65.57人、
佐賀県61.62人、
千葉県60.03人、
福岡県59.86人、
愛知県56.79人、
山梨県55.63人
と続く。
休校や学年閉鎖に
なった
学校や保育所は
前週の2759施設
から2倍以上増え、
5800施設となった。
データを基に推計
される
この1週間の全国の
患者数は、
およそ167万4000人
となり、
9月2日以降の
今シーズンの累積の
患者数も
およそ335万2000人
と推計される。
都道府県別では
北海道42.78人、
青森県15.74人、
岩手県32.54人、
宮城県32.66人、
秋田県18.19人、
山形県16.6人、
福島県31.8人、
茨城県35.79人、
栃木県25.57人、
群馬県34.18人、
埼玉県51.06人、
千葉県60.03人、
東京都40.02人、
神奈川県48.56人、
新潟県24.39人、
富山県13.36人、
石川県20.67人、
福井県21.69人、
山梨県55.63人、
長野県35.55人、
岐阜県39.8人、
静岡県38.14人、
愛知県56.79人、
三重県44.21人、
滋賀県37.53人、
京都府35.46人、
大阪府45.75人、
兵庫県46.65人、
奈良県45.78人、
和歌山県30.63人、
鳥取県30.72人、
島根県39.66人、
岡山県31.95人、
広島県39.35人、
山口県50.03人、
徳島県28.78人、
香川県27.91人、
愛媛県52.68人、
高知県31.16人、
福岡県59.86人、
佐賀県61.62人、
長崎県41.96人、
熊本県49.1人、
大分県82.64人、
宮崎県50.64人、
鹿児島県65.57人、
沖縄県10.43人
であった。
日本感染症学会の
委員長は、
「新型コロナが流行
する前のインフル
エンザの流行状況
と似ていて
年明けにピークを
迎える
と考えられる。
特に、
今年は患者数の増加
ペースが非常に速い。
年末年始の帰省や
旅行で
さらに感染が広がり
やすい状況になると
考えられるので、
手洗いやマスクと
いった感染予防が
大切だ」
と話す。
この後、
Q&A形式で進める。
Q:インフルエンザの
流行が拡大している
原因は何か?
A:考えられる大きな
理由は、2020年
からのシーズン以降、
新型コロナウイルス
の流行期に、
インフルエンザの
大きな流行が
無かった事である。
つまり、
手洗いやうがいなど
新型コロナの対策を
していたことが、
インフルエンザの
対策にも繋がり、
それ故、
大きな流行が
起こらず、
結果として、
インフルエンザの
免疫を持つ人が
減った
と考えられる。
また、
全国の感染者の
およそ4割が
15歳未満である
ことから学校で
感染し、それが
親世代に広がって
いるとみられる。
そもそも、
冬は空気が乾燥
する事で
ウイルスが広がり
やすくなる一方、
喉や気管の粘膜
防御が弱まるため、
感染が拡大している
とも考えられる。
Q:マイコプラズマ肺炎
が、流行している
のは何故か?
A:マイコプラズマ肺炎
も、定期的に感染が
広がる傾向にあるが、
インフルエンザと
同様に
新型コロナの対策を
していた事で、ここ
数年、感染が拡大せず、
免疫を持つ人が少なく
なった事が要因
と考えられる。
Q:新型コロナウイルス
も流行しているのは
何故か?
A:新型コロナは、冬と
夏に大きな流行がある。
冬の場合は空気が乾燥
していることや、年末
年始に人の集まる機会
が多い
ということ、
或いは
寒くなると、
暖房の効いた室内で
過ごす事が多くなり、
換気をしなくなる
ことが要因
として考えられる。
Q:では、感染症対策を
どのようにすれば
よいか?
A:まずは、
体調が悪ければ外出を
控える事である。
インフルエンザや
新型コロナは、
高齢者が感染すると
重症化しやすいので
祖父母や高齢者に会う
場合には、感染の拡大に
気を付けて貰いたい。
具体的には、
出かける前に体温の
確認をする、
や
熱が出ていなくても
咳や喉の痛みという
症状がないか、
などの
体調確認が必要である。
加えて
➀手洗い、
➁うがい、
③消毒をこまめに
する、
④人混みの中では
マスクを着用する、
⑤定期的に換気を
する、
⑥充分な睡眠をとる、
といった
基本的な対策を
徹底する事である。
それから、
インフルエンザに
関しても、
年末年始の対策に
やや遅いが、
1月以降も感染が
続くことを考えて
インフルエンザ
ワクチンを接種
する事が有効で
ある。
Q:旅行や帰省前の
心構えとは?
A:年末年始は、多く
の医療機関が休み
になる事が予想
されるので
ご自身が訪問先で
年末年始に、診療
している医療機関
を確認しておく事
が大切である。
仮に、
確認できたとしても
すぐに医療機関を
受診できない事も
あるので、ある程度、
常備薬を所持すると
よい。
例えば、
解熱鎮痛薬
或いは
市販のもので
咳止めや風邪薬
の準備である。
加えて、
「熱っぽいな」と
感じた時に、すぐに
対応できるように
体温計を所持する。
特に、
持病のある方は
普段服用している
薬や治療内容を
正確に医療機関に
伝えるために
「お薬手帳」
を所持する事も
重要である。
それから、
健康保険証の所持を
忘れない事である。
更に、
一部の医療機関を
除いて処方された
薬の情報などの
共有に一定の時間が
かかるマイナ保険証
だが、健康保険証
と併せて所持して
貰いたい。
Q:帰省先や旅行先で
発症した場合は、
どうすべきか?
A:熱が出て水分を
取れない
「脱水症状」
であるとか、
呼吸が苦しく、
意識が朦朧と
している
という場合は
直ちに、
医療機関を受診
したほうがよい。
一方で、
熱はあるものの、
水分はしっかり
とれているとか、
ある程度、
自分で移動できる
という場合は
常備薬があれば
それを服用して
1日ぐらい様子を
みると良い。
その理由だが、
インフルエンザの
場合、
熱が出てから1日
ぐらい経った時の
ほうが
検査をした場合に
精度が上がるので、
症状の程度に応じて
所持している薬で
様子をみることも
選択肢の1つである。
それから、
インフルエンザと
新型コロナを同時に
陽性か陰性かを判別
できる検査キットも
あるので、
それを使って自分で
検査してから、
医療機関に指示を
仰ぐ事も有効である。
Q:子どもに症状が出た
場合は、
どうすべきか?
A: 小さな子どもの場合、
自分の症状を伝え
られない事がある。
例えば
顔色が悪い、
ぐったりして
いつもと様子が
違う、
や
水分や食事を
いつも通り、
口にできない
という場合は
速やかに医療機関
を受診したほうが
良い。
それと、
夜中に子どもが
発熱したり、
咳き込んだり
と
症状が気になる
場合は、
[子ども医療電話
相談 ・#8000]
に電話すると、
専門の看護師や
医師に相談する
ことができる。
但し、
相談可能な時間帯は
都道府県によって
異なるので、注意
して貰いたい。
りんご病、マイコプラズマ肺炎の患者数最多!
伝染性紅斑(りんご病)
やマイコプラズマ肺炎
の患者数が、いずれも
この時期としては
過去10年で最も多く、
専門の学会は
マスクの着用、
手洗い
といった感染対策の
徹底を呼びかけて
いる。
「伝染性紅斑(リンゴ病)」
は、
風邪のような症状
が出た後、
頬などに赤い発疹が
出る
事が特徴で、過去に
感染したことがない
妊婦の場合、
流産や死産に繋がっ
たり、
胎児に異常が起き
たりする恐れがある。
国立感染症研究所に
よると、
12月15日までの
1週間に
全国およそ3000の
医療機関から報告
された
「りんご病」
の患者数は、
1医療機関当たり
0.94人と前週を
0.02人上回り、
この時期としては
過去10年で最も
多くなっている。
都道府県別では
埼玉県が3.77人と
最多である。
次いで
青森県3.03人、
東京都2.84人、
千葉県2.31人
と続く。
また、
子どもに多い
「マイコプラズマ
肺炎」
の流行も続いており、
12月15日までの
1週間に
全国およそ500の
医療機関から報告
された患者数は、
1医療機関あたり
1.81人
と前週から0.48人
減ったものの、
この時期としては
過去10年で最も
多くなっている。
専門の学会などは、
マスクの着用、
手洗い
といった基本的な
感染対策を徹底し、
症状がある人との
接触を避けたり、
早めに医療機関を
受診するよう
呼びかけている。
米、鳥インフル感染者から変異ウイルスを確認
アメリカの保健当局は
鳥インフルエンザに
感染して重症になった
患者から採取した
ウイルスのサンプル
から、人の喉などの
細胞にウイルスが付着
しやすくなる可能性が
ある変異を確認した
と明らかにした。
変異は、感染後に
患者の体内で起きた
とみられ、
ヒトからヒトへの
感染が
今のところ、
確認されていない
ことから、
一般の人に対する
リスクが、
今のところ、
低いとしている。
米CDC疾病対策
センターは、
12月に
南部ルイジアナ州で
鳥インフルエンザ
ウイルスの、
「H5N1型」に感染
した患者が国内で
初めて重症になった
と発表し、詳しく
分析を進めていた。
そんな中、
CDCによると、
感染ルートに
なった可能性の
ある鳥から採取
されたサンプル
からは、
こうした変異を
確認出来なかった
ということである。
そもそも、
アメリカでは
2024年に
鳥インフルエンザに
感染した人は60人
余り確認されている
が、
ほとんどのケースは
目の充血など
軽い症状で、
感染した鳥や牛に
接触する機会が
あった
ということである。
一方、
米オレゴン州で
市販のキャット
フードを食べた
飼い猫が、
高病原性
鳥インフルエンザ
「H5N1」
に感染して死んだ
ことが確認され、
同州のメーカーが
12月24日、問題の
製品の自主回収を
発表した。
また、
米モラシュ・ミーツ
傘下の
ノースウエスト・
ナチュラルズ
の発表によると、
冷凍生肉ペット
フード
「フィーライン・
タッキー・
レシピ」
の検査で、
高病原性
鳥インフルエンザ
「H5N1」
陽性と判定された。
問題の製品は、
米国内のカナダの
ブリティッシュ
コロンビア州で
販売されている。
続いて、
オレゴン州農務局と
オレゴン州立大学が
検査した結果、
飼い猫は
「H5N1」陽性
の冷凍肉キャット
フードを食べて
死んだことが
確認された。
感染した猫から
検出された
ウイルスは、
冷凍生肉ペット
フードから検出
されたウイルス
と遺伝子は一致
していた。
この検査結果を
受けて
即座に自主回収が
発表された。
州農務局の専門家は
「この猫がノース
ウエスト・ナチュ
ラルズの生冷凍
ペットフードを
食べたことで、
<H5N1>に感染
したのは、間違い
ない」
と説明した。
更に、
「この猫は厳格な
室内飼いだった」
とした上で
「ゲノム解析を行っ
たところ、生ペット
フードから採取
されたウイルスと
感染した猫から
採取された
ウイルスの完全
一致が確認された」
と述べている。
そんな中、
州や地元自治体の
保健当局は、
感染した猫の飼い主
など、同居者につい
ても、
鳥インフルエンザの
症状の経過観察を
行っている。
米獣医師協会によると、
猫や犬は、生肉や感染
した鳥類を食べたり、
低温殺菌されてない
牛乳を飲んだりして
鳥インフルエンザに
感染する場合がある
とのことだ。
これまでのところ、
今回の症例に関係する
鳥インフルエンザの
ヒトへの感染は
確認されていない。
とはいえ、
心配の要素は、多々
ある。
ヒトからヒトへの
感染がいつどこで
発生するのか?
これを、予測する
のは、かなり難しい。
ただ、
ヒトからヒトへ感染
するタイプの
「H5N1型」
インフルエンザ
ウイルスが出現する
可能性が、
かなり高まっている
事だけは間違いない。
石川県、インフル・コロナ・溶連菌感染性腸炎・流行性角結膜炎・マイコプラズマ肺炎の現状
<インフルエンザ>
県全体20.67人、
金沢市19.24人、
南加賀10.90人、
石川中央23.55人、
能登中部33.50人、
能登北部24.00人。
<コロナウイルス>
県全体4.63人、
金沢市4.24人、
南加賀2.10人、
石川中央3.64人、
能登中部13.50人、
能登北部2.00人。
<A群溶血性レンサ
球菌咽頭炎>
県全体2.28人、
金沢市1.82人、
南加賀1.50人、
石川中央3.00人、
能登中部4.50人、
能登北部0.50人。
<感染性胃腸炎>
県全体10.86人、
金沢市15.27人、
南加賀7.17人、
石川中央8.00人、
能登中部13.75人、
能登北部0.50人。
<流行性角結膜炎>
県全体2.43人、
金沢市2.00人、
南加賀0.00人、
石川中央11.00人、
能登中部0.00人、
能登北部0.00人。
<マイコプラズマ
肺炎>
県全体1.40人、
金沢市1.00人、
南加賀3.00人、
石川中央1.00人、
能登中部2.00人、
能登北部0.00人。
<コロナウイルス>